待宵草の戦略

農場でマツヨイグサの仲間を見つけました。
この花は虫媒花。受粉には昆虫の力が必要です。
しかし蜂やチョウが飛ぶ昼に咲けば良いのに
夕方になれば咲き始める変わり者です!
昼、花たちは虫を呼ぶためにたくさんの蜜を作るなど競い合いますが
マツヨイグサはこの争いを避けたのだろうと考えられています。
したがって媒介するのはもっぱら夕方や夜に飛ぶ蛾の仲間です。
この黄色の花は夜もよく目立ちます。
月見草と呼ばれることもありますが
本当の月見草は別の花です。
旧暦の８月１５日である今年の仲秋の名月は９月１２日でした。

ブリリアントグリーン

まだまだ夏の日差しが残る畑で
輝いている２つの色を発見しました。
おなじ緑でも右と左ではトーンが違います。
右はキャベツ。
黒が入り落ち着いた深さのグリーンです。
左はハクサイ。
こちらは黄色が入った明るく鮮やかなグリーンです！
植物といえば緑ですが
このように並べてみるとずいぶん違うことがわかります。
まるで大地に巨大なデザイン画を書いているようです。
どちらも１０月下旬の名農祭で地域の皆さんに販売されます。
チームは今日から日本植物学会参加のため上京します。
雨は免れるかもしれませんが、まだまだ暑そうです。