花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

せんだいメディアテーク

2010年02月18日 | 学校
先日行われた経済産業省主催の地域の魅力発信アイデアコンテストの
表彰及び発表会場となった「せんだいメディアテーク」です。
仙台の中心部でガラス張りのお洒落なビルでした。
表彰及び発表会場は1Fの入り口突き当たりの広場。
一般市民も自由に見学できるオープンスペースです!
開始30分前ですが、受賞した高校生や中学生が受付を済ませ
発表方法の確認をしています。
名農は発表前からさまざまな関係者から質問を受けました。
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農業高校の学習

2010年02月17日 | 学校
食品製造関係の実習室に備え付けられた無菌操作を行うクリーンベンチ。
食品関係はバイオテクノロジー。お酒や味噌・しょう油など多くの食べ物は
麹や酵母、乳酸菌などいろいろな微生物の力を借りてつくります。
したがって純粋に必要な菌だけを増殖させる技術を学ぶために
このような装置を使った実習を行うのです。
農業高校は次の4つの分野の学習をしています!
1つ目は食料生産。栽培、飼育はもちろんこれらに関わる気象、土壌、機械など
最も幅広い分野です。人や自然環境に対する安全安心が求められています。
2つ目は環境の保全と創造。田畑や農村を整備する土木や
緑空間を設計創造する造園、それらに必要な樹木や材料も入ります。
大気や水、生物など自然環境といかに共存するか求められている分野でもあります。
3つ目バイオオテクノロジー。品種改良や食品製造などの分野です。
絶滅危惧植物を保護して増殖しようという取り組みもこの分野です。
4つ目はヒューマンサービス。生物を活用する仕事で、園芸福祉やペットを使った
動物セラピー、市民農園や観光農園、農村レストランや直売所、伝統芸能や料理などの
これも幅広い分野をカバーします。多くの方は栽培飼育分野をイメージしますが
それはほんの一部であることがおわかりになるでしょう。
農業とは暮らしのベースを支えるもの。農業高校ではこんな勉強をしているのです!
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読売学生科学賞

2010年02月16日 | 学校
名農は今年、数々のコンクールで受賞してきました。
しかし、この古いたった1枚の賞状にはかないません!
これは昭和39年の第8回読売学生科学賞において気象班が
「農業気象災害の研究」で学校賞1位をいただいた際の賞状です。
今は日本学生科学賞といいますが、中高で科学研究をされた方なら誰でも知っている
日本で一番権威のあるコンクールで、日本の科学のオリンピックといわれます。
それもなんと1位。確か皇居で天皇陛下からいただいているはずです!
今年、名農は何十年ぶりかで(第53回)日本学生科学賞に応募しました。
応募総数は約11000点。高校だけでも7000研究もあります。
結果は見事、県審査で最優秀。しかし全国では3等止まりでした。
日本科学未来館で行われた表彰式で突然名農の名が呼ばれ
3等の代表として賞状をいただく栄誉を賜りました。
まるでこの場に帰ってきたのを祝ってくれているかのようです。
名農の伝統ともいえる科学コンクール。
先輩方のいただいた数々の科学賞の賞状は私たちの目標になっています。
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アイデアを支えるテクノロジー

2010年02月15日 | 学校
白いリンゴには毎週のようにさまざまな問い合わせがきます。
配色でメッセージを伝えるというデザインの要素が注目されていますが
じつは裏ではこんな科学実験をしています。本当は左のように真っ赤な品種ですが
メッセージアップルは真っ白です。ところがこの白さは約1ケ月しか持ちません。
真ん中のようにカロチノイドという色素が出来、黄色になってしまうのです。
そこでカロチノイド色素の合成抑制のため、酸素を断った状態でリンゴを保管しました。
それが右です。収穫から2ケ月以上も経っていますがまだまだ真っ白です。
これにより長期間の注文に応えようとしています。
デザインの裏にあるサイエンステクノロジー。これが感性工学の魅力です。
開発した5名は明日、仙台市で行われる経産省「地域の魅力発信アイデアコンテスト」の
表彰式に参加します。そこでメッセージアップルについて発表する予定です。
ホームページもあるのでご覧ください。  
http://www.ideacontest.jp/
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つぶゆき

2010年02月14日 | 学校
この米粒の小ささがわかりますか?
米の形が円に近く、大きさが普通品種の60%程度しかありません。
この極小うるち米は「つぶゆき」という品種です。
なんと青森県で開発して青森県でしか栽培されていません。
まだ食べていませんが、粘りが弱くパラパラとした食感になり、
ピラフやチャーハン向きだそうです。でもそれ以上に玄米で食べると
効果が発揮できるそうです。なぜなら米粒は小さくても胚芽の大きさは
変わらない。つまり同じ茶碗一杯の玄米でも、つぶゆきの方が米粒が多くなり
その結果、胚芽の量も圧倒的に多くなるのです!
それに粒が小さいので普通の炊飯器でも玄米のまま普通に炊飯できるのも
魅力といわれています。したがって玄米の方が人気があるとのこと。
また授業で珍しいお米を試食しながら「形質」について考えるつもりです。
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