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奄美民謡大観と奄美大島民謠大觀。
昭和41年初版の改訂増補版と昭和58年初版の復刻版。
どちらも奄美民俗研究家・文英吉(かざりえいきち/号は潮光)氏によるもの。
シマ唄をやる者のバイブル的な書である。
ところが大物唄者たちの間ではその評価は異なる。
カサン(大島北部)のとある唄者は
「あの本はシマ唄のお手本。あの通りの言葉遣いで唄うべき」と絶賛する。
しかしその一方で、ヒギャ(大島南部)のとある唄者は
「取り上げている曲や方言の遣い方がカサン中心。シマ唄をやらない人の書いた物だから参考程度にすべき。」
と意見は真っ二つに分かれる。
どちらの考えを採用したら良いものか悩む所ではあるが、私は一歩下がってどちらの考えも受け入れるようにしている。
その唄者の出身地(集落)や年齢、時代背景を考慮すれば「どうしてそういう考えになるのか」が解るからだ。
何れにせよ、読み物として大変面白い書である事には間違いない。
昭和41年初版の改訂増補版と昭和58年初版の復刻版。
どちらも奄美民俗研究家・文英吉(かざりえいきち/号は潮光)氏によるもの。
シマ唄をやる者のバイブル的な書である。
ところが大物唄者たちの間ではその評価は異なる。
カサン(大島北部)のとある唄者は
「あの本はシマ唄のお手本。あの通りの言葉遣いで唄うべき」と絶賛する。
しかしその一方で、ヒギャ(大島南部)のとある唄者は
「取り上げている曲や方言の遣い方がカサン中心。シマ唄をやらない人の書いた物だから参考程度にすべき。」
と意見は真っ二つに分かれる。
どちらの考えを採用したら良いものか悩む所ではあるが、私は一歩下がってどちらの考えも受け入れるようにしている。
その唄者の出身地(集落)や年齢、時代背景を考慮すれば「どうしてそういう考えになるのか」が解るからだ。
何れにせよ、読み物として大変面白い書である事には間違いない。
ここに収録されなかった唄も歌詞もいっぱいあったはず。
今となっては露と消えてしまいましたが・・・。
やはりこの書に違和感のある人がいるんですね。
ヒギャのひでさんにとってはこの書の島口に違和感があるかも知れません。
bikibikiさんの指摘されるように集録されなかった唄もたくさんあった筈です。
やはり『ある地域(集落)の唄者にとっては素晴らしい書』という感じで捕らえた方が良いのかも知れませんね。