ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

烏賊曳き

2011年06月15日 | 奄美シマ唄/三味線
「烏賊曳き」というシマ唄がある。

「いきゃびき」と発音する。

喜界島に古くから伝わる唄で、イカ釣りに出かける
漁師の作業唄だと師匠から教わった。

「イカ釣りに行ったら北風が強くて釣れなかった」という
内容の歌詞で、作業そのものには全く触れておらず、
かといって労働賛美をしている訳でもない。

非常に人間臭くて大好きなシマ唄の一つだ。

これをマブリで演奏する時は三線とジンベで少々早めの
リズムでやっている。

昨日のライヴでも唄ったのだが、終演後お客さんが
「あのイカ釣りの唄はあんなに速いものなのですか?」
と質問してきた。

大忙しのイカ釣り漁に聞こえたのかも知れない。

でも作業唄ってのはある程度速いテンポでやった方が
ノリノリで仕事している感じが出て良いんじゃないかな。

いや、昔の南国の人がバリバリ労働していたとも思え
ないな....

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2 コメント

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Unknown (G★QSO)
2011-06-15 17:51:26
昔の漁は餌木(エギ)か餌釣りじゃないかな?
(突きんぼ漁的なのもあるらしいけど)

早いと載ったイカも降りちゃうからね。
スローで烏賊せて!!



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「♪スローな烏賊にしてくれ」 (管理人)
2011-06-16 09:18:02
G★QSO殿>

なるほど。
釣りの方法までは考えが及びませんでした。

以前、奈良氏と私が奄美でイカ釣りに挑戦して
1パイも釣れなかったワケが解ったような
気がします。焦らずもっと疑似餌をスローに
動かしていれば良かったのかも知れません。
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