ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

徳之島一切節(1)

2010年05月04日 | 奄美シマ唄/三味線
徳之島の人気シマ唄「徳之島一切節」。

「とくぬしまちゅっきゃりぶし」と読む。

徳之島では単に

「ちゅっきゃりぶし」とか、

琉球の影響か「り」が「い」と発音され

「ちゅっきゃいぶし」とも言われる。

この「一切節」の歌詞が面白い。

元々は日露戦争の最中、徴兵されたくない
一青年が恋人と遠くへ駆け落ちしようか、と
言ったところから唄が始まる。

ふる里(徳之島)から名瀬(大島本島)に逃げようか、

いや、名瀬はシマ(徳之島)に近いから鹿児島に逃げよう、

いや、鹿児島もまだ近いから大阪、いや、東京、いや
アメリカまで逃げちゃおうか、

と掛け合いで唄い繋いで行き、最後に

おいおい、アメリカまで逃げたらどうやって生活して
いくんだい?

というところが最後のオチ。

一般には暗く哀しい唄が多いと思われている奄美シマ唄だが、
こう言った面白おかしく唄う曲もあるのだ。

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