教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

変態を描くこと

2011-01-01 01:11:37 | オタネタ全般
ブロッケンブラッドVIの単行本のオビにかくある。

『この世には笑える変態と笑えない変態がいると思うので、ぎりぎり笑える変態の領域に納まるように気をつけています。』

(塩野干支郎次/2010年『月刊アワーズ6月号』OURS HOT LINE 誌上インタビュー “悪の錬金術師のヘンタイっぷりがとても楽しいです!ヘンタイ的なキャラを描くときにこだわっているところがあれば教えてください!!”という質問に答えて)



これは深い。
許される変態と許されない変態との境界条件を垣間見てしまった気がする。

変態といえば「変態番付」を抜きにしては語れない。
変態番付とは以下に記されていて、かつ日々更新されているものだ。



http://ansaikuropedia.org/wiki/%E5%A4%89%E6%85%8B%E7%95%AA%E4%BB%98

> 横綱
>
> 磐田市内の県立高に侵入、女子生徒のスク水着て脱糞
> 建造物侵入+女装+スカトロ趣味のマルチコンボにより堂々の横綱入りを果たした。
> 犯行理由が「気持ちよかったから」の潔さは、まさに至言である。
>
> 女子高生の上履きを盗み、コンビニでコピーしたものを見て楽しむ
> 「女子高生に声をかけても相手にされず、においに興味を持つようになった」という名言を遺す。靴フェチだけでなく臭いフェチを併発したことで高く評価される。
> そして2年後、女子中学生の上履きを盗み、コンビニでコピーしていたところを再逮捕された。
> 彼は堂々の2場所優勝を果たし、横綱昇進と相成った。



こうでなくてはならない。
変態とは、笑える変態であることも必須条件の1つであることとはさることながら、やはりエクストリーム(極限)さを兼ね備えていなければならないことに我々は気付かなくてはならないのだ。

ただ、必須条件はもう1つある気がする。
それは「理解」である。



変態には必ず行動がともなう。
そして、何か行動を起こすには起こすに足る理由がある。
その理由が変態に足ると世間に認められたとき、はじめて変態と名乗ることができる。

しかし!

その理由が我々にこれっぽっちも理解できなかったとしたらどうだろうか。
「へー、世の中にはそんな人たちもいるんだ・・・」
と、ただそれだけしか受け止められることはない。
たとえば↓この人など、変ではあるが変態と称すべき人物ではないだろう。

種別を超えた究極の愛、29年間ベルリンの壁と結婚していた女性
http://gigazine.net/news/20080528_woman_married_berlin_wall/

これっぽっちも理解できない人たちは変態とは扱われない。
そう、タダの珍品以上の扱いになることなど決してありはしないのだ。

変態とは、一般人がのうのうと生きているだけでは決して垣間見ることのできない異次元の桃源郷を発見した開拓者にこそ与えられる称号である。
そしてその桃源郷を未だ誰も見たことがなく、かつ多くの者にその桃源郷の素晴らしさのかけらを感じさせることができたとしたら、それこそが最上級の変態なのだ。



変態を描くとき、我々もそれに気をつけなければならない。
誰にも理解できない変態は単に失笑を買うだけにすぎない。
人に理解させるためには、自分がその変態っぷりを理解できなければ描けない。

すばらしき変態を描くこととは、自分が変態の領域に片足を突っ込んでいて、それを人にアピールするということなのだ。

絵に描いたねぇちゃんを好きになったことがないヤツごときが萌えるイラストを描けるわけがない。
BL本を読んでドキドキしたことがないヤツごときがBL同人誌を描けるわけがない。
ようはそういうモノだ。



はたして当blogはどうなのだろうか。
人が読んでそれを感じるほどにまで到達できているのだろうか・・・?






ps:

みなさま、明けましておめでとーございます。
ことしもよろしくです。m(..)m
多分これから数日は更新できなそうです。