教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

一棟モノのマンションのキャッチセールス

2013-09-22 00:01:31 | 経済/経済/社会
めずらしいことに一棟モノのマンションのキャッチセールスの電話が来た。
ワンルームマンションならいつもかかってくるんだけどね。



(前略)
奴「一棟モノのマンションについてご興味はございませんでしょうか」
俺「絶対買わないとは言いませんけど」
奴「では・・・」
俺「けど、売ってるものを見るに私が買いたいと思えるような物件を見たことがないので、当面買うことはないでしょうね」
奴「それはどういったところでご覧になったのでしょうか?」
俺「ネット上の、たとえばまあ楽待とかですかね」
奴「私どものほうはそういったところに出回る前の物件をですね・・・」
俺「いえ、私の場合はですね、何か気になる物件を見つけたらそれを知り合いの不動産屋に持って行って『これ片手でやりませんか?』とか『これと同等以上のもの持ってこれるんだったらあんたから買いますよ』と相談してから決めるケースが多いですね」
奴「それはいいやり方ですね」
俺「まあw」
奴「私どものほうはそういったインターネットとかレインズとかに出回る前の物件をですね・・・」
俺「いやそうじゃなくて」
奴「?」
俺「あなたは私が相談する相手になっていないということですよ」
奴「というと?」
俺「私が買いたいと思える物件を持ってこれそうだと私に思わせないかぎり、私はあなたから買うことはありません、ってことです」
奴「私どもの物件はフルローンでも収支は十分プラスになりますので」
俺「そんなのあたりまえですw」
奴「いかがでしょうか?」
俺「フルローンなんてありえませんなw」
奴「どうしてです?」
俺「あのですね。一棟モノのマンションって、あなたそれ1億くらいの話ですよね?」
奴「はい。そうなんですが、フルローンつけられますし、フルローンでも収支は十分プラスになります」
俺「私は1件目からレバレッジを抑えたかなり安全マージンをとった運用をしていますから、一棟モノでしかもフルローンというのは私のやりかたではありませんね」
奴「フルローンでも収支は十分プラスになりますよ?」
俺「あのですね」
奴「はい」
俺「あなたが言っているその収支とは、正確には収支ではなくてキャッシュフローですよね?」
奴「実はそうですね」
俺「ローン期間を最長にすればキャッシュフローなんてカンタンにプラスになりますからね」
奴「私どものほうでは、月々のローンを支払っても何十万円かプラスになる物件をご紹介しておりますが」
俺「いやだからそうじゃなくて」
奴「?」
俺「物件が減価償却していって価値が目減りしていく速度より残債が減る速度をゆっくりにすれば、キャッシュフローなんてカンタンにプラスになりますよね?」
奴「私どものお客さんの中には、その方法でキャッシュをためて、2棟めを買う資金にされるお客様もいらっしゃいます」
俺「いやそれありえませんからw」
奴「本当にいらっしゃるんですよ」
俺「そういうやりかたがあって、そういう人が実在するのも知ってますよw」
奴「というと?」
俺「あのですね。物件の価値より残債が減り具合のほうが遅いって、それハマりパターンでしょ。後で確実に首が閉まります。私のやりかたではありません」
奴「一棟で運用できれば、ワンルームでよくある管理費と修繕積立金はその分自分の口座に入りますし・・・」
俺「管理費と修繕積立金を払わなくていいのは、その分自分の口座から後で払うからであって、その分だけまるまる経費が浮くわけではないでしょ」
奴「それでもフルローンでもキャッシュフローはプラスになりますよ」
俺「じゃあ聞きますけどね・・・」
奴「はい。なんでしょう」
俺「一棟モノをフルローンで貸すって、あんたそれスルガ銀行でしょ?」
奴「よくご存じで」
俺「それ金利4.5%くらいでしょ?」
奴「そうなりますね」
俺「ないなそれはw」
奴「一棟モノをフルローンで運用しようとすると、どうしても融資先は限られるんですよ」
俺「私の試算では、4.5%なんて金利で借りて収支がプラスになるような物件はありません」
奴「いえそのようなことは・・・」
俺「だからそれはあなたが物件の価値の下落分を考慮していないからです」
奴「一棟モノの場合は借金の完済を目指すわけではなく、ローンとずっと付き合っていくという考え方になりますが」
俺「そりゃあそうですが」
奴「ではなにか・・・」
俺「私は何かあっても私の本業の稼ぎから払えるからこそローンを背負えるわけであって、定年退職する歳になってなおローンのキャッシュアウトがあるというのは憂慮すべき事態と考えますがね」
奴「お客様はどういったご職業で?」
俺「職業って、えーっと、ふつうのサラリーマンですと答えればよろしいですか?」
奴「失礼ですがお客様ご年収は?」
俺「それなりに低金利で投資マンションのローンを引っぱってこれるくらいの収入はありますよ」
奴「ではおいくらで?」
俺「それ以上はもっと仲良くなってからですね」
奴「銀行さんから融資を受ける際にも、年収によって金利が大きく変わってきますので」
俺「あのですね」
奴「はい」
俺「あなたはスルガ銀行しか引っぱってこれないんでしょ?」
奴「他にもノンバンク系とかございますが」
俺「あなたが引っぱってこれる金利のベストケースが4.5%で、それはスルガ銀行なんですよね?」
奴「そうなりますね」
俺「私はスルガ銀行と取引する気はありませんから」
奴「どうしてです?」
俺「いやだから、そんな金利で借りて回るわけがないと思っているからです」
奴「そういう運用をされているお客様も大勢いらっしゃいますよ」
俺「他の人がどういう運用をしているかなんて私には何の関係もありませんよ」
奴「いえそういう実績はございますからご安心くださいということで・・・」
俺「私は人の見積もりを参考にすることはあっても、人の見積もりをそのまま鵜呑みにすることはありません。自分の見積もりを信じます。そもそも自分で見積もる気がない人は不動産投資には向かないでしょ」
奴「といいますと?」
俺「スルガ銀行から金借りたらマトモな運用はできないと私は考えています。だからスルガ銀行しか持ってこれないあなたからは買いませんってことです」
奴「一棟モノだと限られますから、それはしかたがないことなんですよ」
俺「最近は都銀とかもやってますけど」
奴「ではどのような条件であれば・・・」
俺「何かサンプルとして私が買ってもいいと思えるようなものを持ってきてください。そうでないと次買うときもあなたが相談相手として私から連絡を受けることはありません」
奴「そうですか。ではまたご連絡させていただきますので、会社のご案内だけ送付させてください」