Always Autumn

Letter from Perth

関西への留学まで…なんでだめ!?

2011-03-19 13:26:13 | Weblog

震災から1週間過ぎました。


まだ自分内で、らしくないな~と思われる不安定な気分を鎮めるために

リハビリ(?)のつもりで、2月初めの家族旅行の続きの写真を載せながら…やっぱり震災にちなむ記事を書きます。

 西豪州、南東の町デンマークの海岸にある、“Elephant Rock”と呼ばれる岩場)



JR秋田新幹線「こまち」は18日、盛岡-秋田駅間が1週間ぶりに再開したそうですね。

これで、盛岡から秋田へ抜け、日本海側を通って東京や青森、関西方面へも移動できることになった、と書かれてありました。

物資もようやく行き渡りそうだし、東日本の止まった時間が動き出す、かな?


(象、というよりもカバ、的な形に見える巨大な岩がごろっごろ

 

西豪州政府は関東方面に行く留学生に、現地が混乱しているのでパースに留まるよう指示しています。

東京に向かう留学生は、まずダメ。

A美のお友達は、都内の大学に留学するのを心待ちにしていたのに、とすごく残念がっていたって…。

A美のように関西方面に行く留学生はそれぞれの判断に任せられているようです。

放射能の件、海外では心配されすぎと思うのですが、専門の方の記事を勉強しながら関西は問題なしと判断。

さすがに、東京に寄って行くのは変更することになりそうですが、留学はさせてあげたいなと思います

実家や、実家のお隣のご家族に再会するのを楽しみにしているA美ですが…夏休みとかあるしね。

…と思っていたら

先ほどこちらの大学からA美への連絡で

留学プログラムは中止です、と言われてびっくり仰天の私たち。

な、なんでですかーーっ

関東ならまだしも、関西の大学に行くのですよ

いくら日本、小さいけど何百キロも離れたところに行くのだし、だいたい世界保健機構のWHOが

日本に行くのは(原発から20キロ圏内を除いて)問題ない、と言ってくれてるじゃないですか

娘は必死にこちらの大学を説得中ですが…

いや、それはまぁ、被災された方々の辛さを思うと些細な問題なのですけど…

あんなに必死に準備して、一生懸命に漢字の読み書きをDSで勉強して、この留学を楽しみに楽しみにしていたのに…

ちょっと娘が不憫に思えてならない母でございます




さて、気を取り直して。


一昨日の夕方、こちらの大学の先生に留学のことで相談をしに行ったA美。

先生と震災の様子についても話した時に、こう聞かれたそうです。

「A美さん、地震が起きたらまずすることは何か、お母さんから教えてもらってますか?」

娘の答え:

「えっと…。

お、おトイレに行きなさい(“go to the toilet...”)、と…」
 

 【 す、すみません!!! 

言い訳 解説させてください!!!

家の中にいるときに地震が来たら、トイレのように、柱に囲まれている場所に逃げると良いよと

昔教わったことを、A美にも伝えておいたのですが、なんかこの子の答え方って

間違ってはいないんだけど~

“用を足す”意味に取られて誤解を生んだようで…


先生、ちょっとふきだしちゃったらしく

「いえ、あのね、私が言いたかったのは、こう、すぐに何に気をつけるべきかという意味で…

まず、火を消すとか、窓を開けるとか、浴槽に水をためておくとかそういう…


そこでA美も、何かおかしな言い方をしたことに気がついたとか。

この話を聞いて、震災発生後、たぶん初めて大笑いさせてもらいました

う~ん、A美には地震が来たらどうするって教えておいたつもりだったんだけどー

きっとお~たむ母は何も教えてないって先生に思われてるだろうなぁ

災害時の心得は日本人なら誰もが承知のところですが、これから(災害から一息ついたら…)

日本に行こうという旅行者や留学生の方に、地震に対する心得を教えてあげるのに便利かなと、こちらを載せておきました。

東京消防庁:地震に対する10の備え



世界中が見守る中、福島原発の原子炉冷却のために「命がけの作戦」が続いています。

本当に頭が下がります。

作業にあたっている方々のお子さんが、父親に「無事で戻ってきて」と切々と訴える手紙を

オーストラリアのニュースが紹介しましたが、もう、胸が痛くて痛くて…

たくさんの涙と祈りが、現場で闘ってくださっている皆さんの努力にこたえてくれますように。

どうぞ、どうぞご無事で。



(こんな、頑丈な岩の隙間にかわいい草花が…



先日、兄のもとへティッシュを送りました。


郵便局の窓口のおばさんが、私の小包に“ティッシュ”って書いてあったのを見てピンと来たらしく

「…あなたの国に、お見舞い申し上げるわね。本当に悲しいことよね」ってしみじみ…。

公衆の面前で、ウルっときちゃったではないか。

Rさん側の親せき・友人たち、私のオージー友も皆、電話をかけてきては、お~たむの家族は皆大丈夫?って心配してくれる。

「ここの近くを通りかかったから」と、立ち寄って心配してくれたRさんの友人もいました。

ありがたいことです

ティッシュのことで「さんきゅー」のメールを送ってきた兄から。

「オージーの救助隊も来てくれたよな。

日本人として、お礼を言わせてもらうよ。

ありがとうございます



これにはRさんも、オージーとして凄く嬉しいことだと言っていました。

オージー救助隊は確か昨日、こちらに戻ったのかな。

寒さとか雪とか慣れていなくて大変だったみたいだけど…がんばってくださって本当にありがたい。

関東、東北など、在日オージーたちも、どんどん自国に戻って来ています。

戻ってこれて良かったと喜ぶ人はもちろん多いけれど、中には

「自分たちにはこうして帰れる場所があるけれど、残して来た日本の友たちは行くところがない」と涙ぐむ人もいたのが印象的でした。


人と人との暖かい心の繋がり…立て直しの大きな力になると信じています。

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P.S その1

先月起きたクライストチャーチ地震の追悼式が昨日、ニュージーランドで行われ

私もテレビ中継を見ながら一緒に黙祷を捧げさせていただきました。

出席したイギリスのウィリアム王子が、女王様のお言葉を伝え、日本に向けても思いやりのお言葉を下さいました。

“Our thouths and prayers are with them too”

(…だったかな)

ニュースページはこちら


ウィリアム王子、現在はクイーンズランド州を訪問中。

洪水で大打撃を受けた地域で今も頑張り続ける皆さんにとって、励みになりますね。

P.S その2

19日午前:先ほど読んだニュースから。

発から20キロ圏内を除いて日本への渡航を制限する必要はなし、と世界保健機構(WHO)の見解が出ていました。

なのになんで行っちゃ駄目なのさーっ!!!


コメントのお返事、滞っていてすみません。
いろいろ調べ物中なので、なるべく早くお返事書かせていただきます

Comments (8)
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