風が強かった土曜日、大学へ向かう道すがら、勇敢なおじさんを見た。
自転車で駆け付けたおじさんが、道端に車を止めて、道路に散らばったゴミを拾っていた。
風が強いので、ペットボトルがそこかしこに散らばる。
彼はそれを追いかけていた。
車は彼の意図とは関係なしに走り去る。
見ていて、ひやひやものだ。
こんなおじさんが、まだ日本にはいたのだ。
微笑ましくもあり、危険だなとも思う。
彼はいつもゴミ拾いをしているのだろうか。
まねできないな。
そう思いながらも、知らず知らずのうちに彼を応援してしまう。
我が国も、捨てたものではないね。
嬉しくなって、大学へ向かった。
小さいことでも、みんなが社会に役に立つことをすれば、それが大きな成果をもたらす。
よいではないか。
そんな社会をみんなで作れば。