台湾の友人であるザックさんから、メールが届いた。
共著論文がアメリカの雑誌に受理されたという、うれしい知らせだ。
写真を1枚つけれるかも、という申し出に、淡探のワンショットを送った。
波の中を進む、かわいい写真だ。
もう2年ほど見ていないが、どうしていることだろうか。
思い入れを持って作っただけに、気になって仕方ない。
まだ動くのにもったいないな、と思う。
滋賀県には、そんなもったいないものがたくさんある。
それらをどんどん壊してきてしまった。
東京へ来て見てわかることだが、もっと巨大で不要不急なものに、多額の税金が使われている。
使い慣れて輝くものもあるというのに、新しいものばかりに目が行くというのも、いかがなものだろうか。
翻って人間の社会を見るに、年金受給年齢を上げるという割に、老人の尊厳が無視されている。
老人が働きやすい環境を作ることのほうが先決ではないのか。
人間も消耗材だが、年を古るにつれて輝きを増すこともある。
そう言った巨人たちを活用できる仕組みが、この社会にはない。
困った話だ。