DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

どうする(1)

2014-05-27 04:14:02 | ButsuButsu


まるで、トム・クランシーの米中開戦を地で行くような進展だ。

中国と一口に言っても、政府と共産党は違う。

党の方が上にある、という意味でだ。

今、中国は南シナ海を本気で取りに行こうとしている。

これは石油の確保という意味で重要な地域なのだ。

内政的に大きな矛盾を抱える中国にとって、海の利権は大きな意味を持っている。

ベトナム相手に争いを起こしても、アメリカは出てこない。

まずは弱いところを叩いて、既得権化を進めるのだろう。

私は集団的自衛権の行使に賛成はしないが、個別的自衛権の危うさがこの辺にある。

暴力団の縄張り争いのようなものだ。

力が均衡していればよいが、破たんするととめどもなく粛清される。

米中開戦では、ベトナムの盟友として、インドが登場する。

この本の中では、南シナ海に隣接しない国家の軍艦は攻撃すると中国が宣言する。

そして、ベトナムに寄港していたインドの空母を撃沈してしまう。

アメリカもこの地域から引き上げる。

この戦略を裏から支援しているのが、中国からアメリカへの重厚なサイバー攻撃だ。

あらゆる事態を想定し、防御を厚くし、かつ友好関係を維持していくという二面外交が必要なのだろう。

そんな芸当が、日本という国にできるのだろうか。

この国では勝つシナリオを作ることは困難だが、負けないシナリオを作ることはできる。

そのための戦略を、一度、徹底的に議論したらどうだろうか。

それは国家間のトラブルだけではなく、予期しない大災害にもつながる気がする。
コメント
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