iwao's diary

BlogをAmebaへ転居しました。
こちらも当分残しますけど、更新はありません。

なぜ、日本車は愛されないのか

2008-04-21 | ひとり言

図書館で借りてきた本です。著者の立花氏は、マツダで初代FFファミリアやユーノス・ロードスターのプロジェクトリーダーを担当された方です。説得力ある文章で、フムフムと納得してしまいました。

では、いきなり結論です。尊敬され、愛される車とは、、、「情緒」のある車。。。情緒とは、喜怒哀楽や好き嫌いの感情でものをいう原始的な情緒でなく、美しいものに対する感受性であり、感動する心であり、また人の心の痛みや、ものの哀れを感じる心です。日本が世界から尊敬されるには、我々の心の奥にある「情緒」を我々が再認識することから始まります。。。

う~ん、武士道ですね。これ。やっぱり、日本は「侍」の車を作らないとねぇ~、何となく、納得かも、、、

で、面白かったのは、巨匠ガンディーニ、日本車を語る、、、という一項。
ガンディーニ氏:「私は絵を描かないのです。目を閉じて車のレイアウトを考えます。・・・頭の中は誰にも邪魔されないので、スムーズに進み、・・・絵はあまり描かないので上手ではありません。」
著者:謙虚だと思っていたが、一枚お願いしたスケッチを見ると、やはりそのとおりで、デザインにはスケッチ力など関係ないことを知った。だってw

ガンディーニ氏:「日本人は周りの眼を気にし過ぎています。上司のこと、マーケットの動向、自分が人にどう見られているかに神経を使い、それがデザインに表れているのです・・・」

う~ん、これも納得ですね。「情緒」を持って仕事をやりたいと思いつつ、周りの眼が気になる今日この頃、、、フゥ~