雨上がりの土曜日
いつもながらの早朝の目覚め…
今日は目覚めと同時に無性にSに乗りたくなり、オープンにしていつもの浜名湖ワインディングへ
朝の空気を満喫しながら、ゆっくりとしたペースで、村櫛⇒細江⇒オレンジロード⇒三ケ日をひた走る…
いい年になっても、「ドライブは楽しいなあ」と心底思う次第…
そんな感傷に浸るのも、息子に譲ったR32の事があるから…
中央分離帯を飛び越えたダメージは甚大で、ロワアームは破損、、リンクも何本か折れている…そして左側面フロントパネルの合面の隙間が均一ではなくなり、タイヤハウス内の樹脂塗装面にはクラック…
ロワアームが曲がってタイヤがぶつかった事に起因するかと見ているが、、、如何せん…
Uターン時の後輪スリップの制御不能…物が壊れた事に対してUSのPL訴訟みたいに機械が悪いと簡単に片付ける風潮はあるけれど、機械を制御するのは生身の人間。そして、制御する事もまた楽しみ…他のせいにするのは脳が無いんだけれどね…
事故の多い場所らしいが、いずれにしろ、交差点でのUターン時にフロントが滑ってアンダーステアになり、今度はハンドルを切り込んで後輪が流れて超オーバーステア…自分の制御により車両の挙動を収束させるどころか、発散させてアクセルオンのまま中央分離帯に乗り上げたのが想像する現実。
アライメントの親父さんもなんとか修理が安く上がるように、走る事が出来るまでの見積もりを取ってくれたけれど、、、
しかし、この車に、もう一度乗せると言うのは母親にとっては大きな心配の種で、「絶対やめてくれ」と言い出す始末…
車選びでは心温まるアドバイスをいつも貰った、カミサンの母さんからも、「もう潮時よ…」とのコメント
確かに、フレームがいってないという確証が取れないまま、息子にR32を乗り続けさせるのも親としては忍びないのも事実…
嬉しい事に息子は、気に入っているR32を直したいと最後まで言ってくれたけれど、、、確かにここが潮時か…
…ついに、、涙を呑んでR32を廃車とする決心をした…
思えば自分の手元にあった17年間…数々の冒険の中でも無事故で来れた不屈のR32…思い出が一杯で感慨もひとしお…
平成4年から数えて18年、初めから最後まで見届ける事が出来、今もって第一級のFun to Driveと愛着を与えてくれたR32は本当に素晴らしい名車だったと思う。
ABSもVSCも無いけれど、常に路面を手で触るが如くマン・マシンのインターフェイスは抜群で、車両コントロールしている時の喜びは筆舌に尽くしがたいものがあったなぁ…
S2000が手元にあっても、R32は18年経った現在でさえ乗るたびに走ることの喜びと感動を与えてくれた。
これからは、ABSとVSCが装備されているのが当たり前の世の中になるだろうし、S2000も限界時には綺麗にVSCが介入し、僅かなカウンターをあてる程度で車がスピンモードに陥るのを回避してくれる…
でも、、、限界時の挙動制御を理解できない下手糞が増えていく世の中になるんだろうな…
いずれにせよ、息子をスキッドパットも体験できるドライビングスクールに入れてやろう…(馬鹿親の義務として、とことん付き合うか…)
OHLINSのショック・前後のストラットタワーバー・TANABEのマフラー・SARDのインテーク・APロッキードのローターにスポーツパッド・その他もろもろ…随分と自分なりに手を入れてきたのも事実
ハンドルとシフトノブは酷使から都合4回も交換して180000km無事故で来れた相棒
まさに、自分の手足みたいに全てが手に取るようにわかる存在だったんだけれど…
誰かにバトンタッチ出来ていれば、本当の終わりまで見届ける辛さはなかったかもしれないけれど、我が家だけに仕えて終わりを迎えたのも運命かもしれない…
こんな事は計算したくなかったが、今から3年経った時のR32とエコカーのデミオの出費状況を予測すると以下のとおり
実質燃費6.5Km/Lのハイオク仕様のR32 / 11Km/Lのレギュラー仕様のデミオ13C…年間10000km走るとして保険料と税金…そしてメンテナンス費用を加味すれば年間維持費は…
R32 :¥380000
デミオ:¥215000
R32の修理費が¥180000と4月の車検費用(ブレーキオーバーホールも必要)が¥180000とみれば、エコカー補助金と減税に値引きまで加えたデミオを購入しても3年後の発生費用の予想差額は¥185000
5年後には逆転して¥-165000…
この計算は、全くFUN TO DRIVEの代償を考えていない無味乾燥なもの
こんな計算が大手を振ったら、スポーツカーなんてありえないし、人生もパッションに欠けるものになる…
でもね、こんな計算をしないと気持ちを落ち着かせられないのも事実
確かに寂しいかぎり…
で、、、今日、エコカーの試乗を敢行…当然、R32に通じるFUN TO DRIVEは望めないが…
試乗車はスイフトXG-Cとデミオ13C
息子は試乗前からスイフトを推す … なぜか … 結局Webでの評判のみによる情報からの判断
奴には、ともかく乗って自分なりの答えを見つけるように指示…
カミサンもリアシートに乗り込んで2台を乗り比べる
FITの乗り味は全員わかっているからベンチマークはFIT
デミオに乗って真っ先に感じるのは日本車離れしたインテリア。通常のATのデミオ13CはエンジンもFITに比べてパワフルな印象
ハンドリングのクイック感からも、ファミリカーのFITに比べて明らかに立ち位置はドライバーズカー
ただし、ステアリングインフォメーションは自分的には不満があるが、足回りを詰めればそこそこに成るだろう…
その後の試乗はスイフトXG-C
リアシートに乗るやいなや、カミサンが一言…「この圧迫感は軽自動車と同じ!」確かに、フルモデルチェンジ車の発表と写真も公表されている現在、コックピット周りの古臭さに加え、安っぽさは否めない。
自分的にはスイフトのハンドリングは好きなんだけれど、良く見ると標準タイヤはBSのポテンザ…
タイヤにかなり助けられている感もある。
そして室内にCVT独特の唸り音がFITの数倍の勢いで響くのはいただけない…
エンジンはCVTをSモードにすれば活発に動き出すが、エンジン回転は約2000rpm高くなり、燃費の悪化は目に見えている。
ブレーキフィールも明らかにデミオに比べて劣っており勝敗は決した…
(確かに、発売時期が3年違うからね…本当に良く頑張っていると思うが…)
でも、、、自分的にはスイフトのハンドリングは好きだ…
スズキの車はちょっと…という感覚を持っていたけれど、スイフトはスタイルもハンドリングも別格の物がある。
選択はデミオになったけれど、デミオの数年前に、この車を世に送り出し、スズキのイメージをヨーロッパの国際舞台に押し上げた意味からもスイフト開発陣には敬意を表したい
新型スイフトがもう少し早く出ていればエコカー補助金対象になったのに…新型スイフトを比較の対象に入れられなかったのは至極残念だ…
先代からサイズダウンしたデミオを選択したのは、当時の世相に反してサイズダウンして登場したR32を購入した時と同じような縁を感じたのも事実
ミニマムの中で、きっちりきめたスタイルはマツダ車の中でも良いものだと思っている…(我が家にはRX7以来のマツダ車か…)
このデミオがR32の後をどのように引き継いでいくのか…
前にも書いたかもしれないが、「情報」「知識」「知恵」ってやつが人が成長して行く為の大きな要素
「情報」はインターネットでも転がっているもので、上辺だけでもこれを使えばそれらしい論文も出来る。
で、、、「知識」は情報を噛み砕いて自分なりに取り込んだもの。今回の車選びよろしく、乗って感じ考えて評価することで自分なりの選択が出来る。
Web情報からスイフトだけを考えていた息子は、まさに情報に流されている典型
「知識」を噛み砕き応用できるようになって「知恵」が身に付いたことになる。
今回とんでもない経験を積んだ中で、自分で体験して考えさせ、結論を出す事が出来たのは、息子にとっても人生の良い肥やしになったかもしれない。
アライメント浜松に行くと、ジャッキアップされたR32が無言で訴えかけてくる姿を見るのが辛い…
アライメントの親父さんも使えるパーツは取り外してくれた…
いつかは来る別れかもしれないけれど、18年間、この筋金入りの馬鹿な車好きを楽しませてくれたR32
まわりの人を怪我をさせる事無く、息子も傷一つ無く、自らの車体を破壊する事で、全てを受け止めてくれたR32
心からありがとう…
Good By R32
いつもながらの早朝の目覚め…
今日は目覚めと同時に無性にSに乗りたくなり、オープンにしていつもの浜名湖ワインディングへ
朝の空気を満喫しながら、ゆっくりとしたペースで、村櫛⇒細江⇒オレンジロード⇒三ケ日をひた走る…
いい年になっても、「ドライブは楽しいなあ」と心底思う次第…
そんな感傷に浸るのも、息子に譲ったR32の事があるから…
中央分離帯を飛び越えたダメージは甚大で、ロワアームは破損、、リンクも何本か折れている…そして左側面フロントパネルの合面の隙間が均一ではなくなり、タイヤハウス内の樹脂塗装面にはクラック…
ロワアームが曲がってタイヤがぶつかった事に起因するかと見ているが、、、如何せん…
Uターン時の後輪スリップの制御不能…物が壊れた事に対してUSのPL訴訟みたいに機械が悪いと簡単に片付ける風潮はあるけれど、機械を制御するのは生身の人間。そして、制御する事もまた楽しみ…他のせいにするのは脳が無いんだけれどね…
事故の多い場所らしいが、いずれにしろ、交差点でのUターン時にフロントが滑ってアンダーステアになり、今度はハンドルを切り込んで後輪が流れて超オーバーステア…自分の制御により車両の挙動を収束させるどころか、発散させてアクセルオンのまま中央分離帯に乗り上げたのが想像する現実。
アライメントの親父さんもなんとか修理が安く上がるように、走る事が出来るまでの見積もりを取ってくれたけれど、、、
しかし、この車に、もう一度乗せると言うのは母親にとっては大きな心配の種で、「絶対やめてくれ」と言い出す始末…
車選びでは心温まるアドバイスをいつも貰った、カミサンの母さんからも、「もう潮時よ…」とのコメント
確かに、フレームがいってないという確証が取れないまま、息子にR32を乗り続けさせるのも親としては忍びないのも事実…
嬉しい事に息子は、気に入っているR32を直したいと最後まで言ってくれたけれど、、、確かにここが潮時か…
…ついに、、涙を呑んでR32を廃車とする決心をした…
思えば自分の手元にあった17年間…数々の冒険の中でも無事故で来れた不屈のR32…思い出が一杯で感慨もひとしお…
平成4年から数えて18年、初めから最後まで見届ける事が出来、今もって第一級のFun to Driveと愛着を与えてくれたR32は本当に素晴らしい名車だったと思う。
ABSもVSCも無いけれど、常に路面を手で触るが如くマン・マシンのインターフェイスは抜群で、車両コントロールしている時の喜びは筆舌に尽くしがたいものがあったなぁ…
S2000が手元にあっても、R32は18年経った現在でさえ乗るたびに走ることの喜びと感動を与えてくれた。
これからは、ABSとVSCが装備されているのが当たり前の世の中になるだろうし、S2000も限界時には綺麗にVSCが介入し、僅かなカウンターをあてる程度で車がスピンモードに陥るのを回避してくれる…
でも、、、限界時の挙動制御を理解できない下手糞が増えていく世の中になるんだろうな…
いずれにせよ、息子をスキッドパットも体験できるドライビングスクールに入れてやろう…(馬鹿親の義務として、とことん付き合うか…)
OHLINSのショック・前後のストラットタワーバー・TANABEのマフラー・SARDのインテーク・APロッキードのローターにスポーツパッド・その他もろもろ…随分と自分なりに手を入れてきたのも事実
ハンドルとシフトノブは酷使から都合4回も交換して180000km無事故で来れた相棒
まさに、自分の手足みたいに全てが手に取るようにわかる存在だったんだけれど…
誰かにバトンタッチ出来ていれば、本当の終わりまで見届ける辛さはなかったかもしれないけれど、我が家だけに仕えて終わりを迎えたのも運命かもしれない…
こんな事は計算したくなかったが、今から3年経った時のR32とエコカーのデミオの出費状況を予測すると以下のとおり
実質燃費6.5Km/Lのハイオク仕様のR32 / 11Km/Lのレギュラー仕様のデミオ13C…年間10000km走るとして保険料と税金…そしてメンテナンス費用を加味すれば年間維持費は…
R32 :¥380000
デミオ:¥215000
R32の修理費が¥180000と4月の車検費用(ブレーキオーバーホールも必要)が¥180000とみれば、エコカー補助金と減税に値引きまで加えたデミオを購入しても3年後の発生費用の予想差額は¥185000
5年後には逆転して¥-165000…
この計算は、全くFUN TO DRIVEの代償を考えていない無味乾燥なもの
こんな計算が大手を振ったら、スポーツカーなんてありえないし、人生もパッションに欠けるものになる…
でもね、こんな計算をしないと気持ちを落ち着かせられないのも事実
確かに寂しいかぎり…
で、、、今日、エコカーの試乗を敢行…当然、R32に通じるFUN TO DRIVEは望めないが…
試乗車はスイフトXG-Cとデミオ13C
息子は試乗前からスイフトを推す … なぜか … 結局Webでの評判のみによる情報からの判断
奴には、ともかく乗って自分なりの答えを見つけるように指示…
カミサンもリアシートに乗り込んで2台を乗り比べる
FITの乗り味は全員わかっているからベンチマークはFIT
デミオに乗って真っ先に感じるのは日本車離れしたインテリア。通常のATのデミオ13CはエンジンもFITに比べてパワフルな印象
ハンドリングのクイック感からも、ファミリカーのFITに比べて明らかに立ち位置はドライバーズカー
ただし、ステアリングインフォメーションは自分的には不満があるが、足回りを詰めればそこそこに成るだろう…
その後の試乗はスイフトXG-C
リアシートに乗るやいなや、カミサンが一言…「この圧迫感は軽自動車と同じ!」確かに、フルモデルチェンジ車の発表と写真も公表されている現在、コックピット周りの古臭さに加え、安っぽさは否めない。
自分的にはスイフトのハンドリングは好きなんだけれど、良く見ると標準タイヤはBSのポテンザ…
タイヤにかなり助けられている感もある。
そして室内にCVT独特の唸り音がFITの数倍の勢いで響くのはいただけない…
エンジンはCVTをSモードにすれば活発に動き出すが、エンジン回転は約2000rpm高くなり、燃費の悪化は目に見えている。
ブレーキフィールも明らかにデミオに比べて劣っており勝敗は決した…
(確かに、発売時期が3年違うからね…本当に良く頑張っていると思うが…)
でも、、、自分的にはスイフトのハンドリングは好きだ…
スズキの車はちょっと…という感覚を持っていたけれど、スイフトはスタイルもハンドリングも別格の物がある。
選択はデミオになったけれど、デミオの数年前に、この車を世に送り出し、スズキのイメージをヨーロッパの国際舞台に押し上げた意味からもスイフト開発陣には敬意を表したい
新型スイフトがもう少し早く出ていればエコカー補助金対象になったのに…新型スイフトを比較の対象に入れられなかったのは至極残念だ…
先代からサイズダウンしたデミオを選択したのは、当時の世相に反してサイズダウンして登場したR32を購入した時と同じような縁を感じたのも事実
ミニマムの中で、きっちりきめたスタイルはマツダ車の中でも良いものだと思っている…(我が家にはRX7以来のマツダ車か…)
このデミオがR32の後をどのように引き継いでいくのか…
前にも書いたかもしれないが、「情報」「知識」「知恵」ってやつが人が成長して行く為の大きな要素
「情報」はインターネットでも転がっているもので、上辺だけでもこれを使えばそれらしい論文も出来る。
で、、、「知識」は情報を噛み砕いて自分なりに取り込んだもの。今回の車選びよろしく、乗って感じ考えて評価することで自分なりの選択が出来る。
Web情報からスイフトだけを考えていた息子は、まさに情報に流されている典型
「知識」を噛み砕き応用できるようになって「知恵」が身に付いたことになる。
今回とんでもない経験を積んだ中で、自分で体験して考えさせ、結論を出す事が出来たのは、息子にとっても人生の良い肥やしになったかもしれない。
アライメント浜松に行くと、ジャッキアップされたR32が無言で訴えかけてくる姿を見るのが辛い…
アライメントの親父さんも使えるパーツは取り外してくれた…
いつかは来る別れかもしれないけれど、18年間、この筋金入りの馬鹿な車好きを楽しませてくれたR32
まわりの人を怪我をさせる事無く、息子も傷一つ無く、自らの車体を破壊する事で、全てを受け止めてくれたR32
心からありがとう…
Good By R32