ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

Good By R32

2010-07-10 22:52:45 | R32
雨上がりの土曜日

いつもながらの早朝の目覚め…
今日は目覚めと同時に無性にSに乗りたくなり、オープンにしていつもの浜名湖ワインディングへ
朝の空気を満喫しながら、ゆっくりとしたペースで、村櫛⇒細江⇒オレンジロード⇒三ケ日をひた走る…
いい年になっても、「ドライブは楽しいなあ」と心底思う次第…

そんな感傷に浸るのも、息子に譲ったR32の事があるから…

中央分離帯を飛び越えたダメージは甚大で、ロワアームは破損、、リンクも何本か折れている…そして左側面フロントパネルの合面の隙間が均一ではなくなり、タイヤハウス内の樹脂塗装面にはクラック…
ロワアームが曲がってタイヤがぶつかった事に起因するかと見ているが、、、如何せん…
Uターン時の後輪スリップの制御不能…物が壊れた事に対してUSのPL訴訟みたいに機械が悪いと簡単に片付ける風潮はあるけれど、機械を制御するのは生身の人間。そして、制御する事もまた楽しみ…他のせいにするのは脳が無いんだけれどね…
事故の多い場所らしいが、いずれにしろ、交差点でのUターン時にフロントが滑ってアンダーステアになり、今度はハンドルを切り込んで後輪が流れて超オーバーステア…自分の制御により車両の挙動を収束させるどころか、発散させてアクセルオンのまま中央分離帯に乗り上げたのが想像する現実。
アライメントの親父さんもなんとか修理が安く上がるように、走る事が出来るまでの見積もりを取ってくれたけれど、、、


しかし、この車に、もう一度乗せると言うのは母親にとっては大きな心配の種で、「絶対やめてくれ」と言い出す始末…
車選びでは心温まるアドバイスをいつも貰った、カミサンの母さんからも、「もう潮時よ…」とのコメント
確かに、フレームがいってないという確証が取れないまま、息子にR32を乗り続けさせるのも親としては忍びないのも事実…
嬉しい事に息子は、気に入っているR32を直したいと最後まで言ってくれたけれど、、、確かにここが潮時か…

…ついに、、涙を呑んでR32を廃車とする決心をした…

思えば自分の手元にあった17年間…数々の冒険の中でも無事故で来れた不屈のR32…思い出が一杯で感慨もひとしお…
平成4年から数えて18年、初めから最後まで見届ける事が出来、今もって第一級のFun to Driveと愛着を与えてくれたR32は本当に素晴らしい名車だったと思う。
ABSもVSCも無いけれど、常に路面を手で触るが如くマン・マシンのインターフェイスは抜群で、車両コントロールしている時の喜びは筆舌に尽くしがたいものがあったなぁ…
S2000が手元にあっても、R32は18年経った現在でさえ乗るたびに走ることの喜びと感動を与えてくれた。
これからは、ABSとVSCが装備されているのが当たり前の世の中になるだろうし、S2000も限界時には綺麗にVSCが介入し、僅かなカウンターをあてる程度で車がスピンモードに陥るのを回避してくれる…
でも、、、限界時の挙動制御を理解できない下手糞が増えていく世の中になるんだろうな…
いずれにせよ、息子をスキッドパットも体験できるドライビングスクールに入れてやろう…(馬鹿親の義務として、とことん付き合うか…)

OHLINSのショック・前後のストラットタワーバー・TANABEのマフラー・SARDのインテーク・APロッキードのローターにスポーツパッド・その他もろもろ…随分と自分なりに手を入れてきたのも事実
ハンドルとシフトノブは酷使から都合4回も交換して180000km無事故で来れた相棒
まさに、自分の手足みたいに全てが手に取るようにわかる存在だったんだけれど…
誰かにバトンタッチ出来ていれば、本当の終わりまで見届ける辛さはなかったかもしれないけれど、我が家だけに仕えて終わりを迎えたのも運命かもしれない…

こんな事は計算したくなかったが、今から3年経った時のR32とエコカーのデミオの出費状況を予測すると以下のとおり
実質燃費6.5Km/Lのハイオク仕様のR32 / 11Km/Lのレギュラー仕様のデミオ13C…年間10000km走るとして保険料と税金…そしてメンテナンス費用を加味すれば年間維持費は…
R32 :¥380000
デミオ:¥215000
R32の修理費が¥180000と4月の車検費用(ブレーキオーバーホールも必要)が¥180000とみれば、エコカー補助金と減税に値引きまで加えたデミオを購入しても3年後の発生費用の予想差額は¥185000
5年後には逆転して¥-165000…

この計算は、全くFUN TO DRIVEの代償を考えていない無味乾燥なもの
こんな計算が大手を振ったら、スポーツカーなんてありえないし、人生もパッションに欠けるものになる…
でもね、こんな計算をしないと気持ちを落ち着かせられないのも事実
確かに寂しいかぎり…

で、、、今日、エコカーの試乗を敢行…当然、R32に通じるFUN TO DRIVEは望めないが…
試乗車はスイフトXG-Cとデミオ13C
息子は試乗前からスイフトを推す … なぜか … 結局Webでの評判のみによる情報からの判断
奴には、ともかく乗って自分なりの答えを見つけるように指示…
カミサンもリアシートに乗り込んで2台を乗り比べる
FITの乗り味は全員わかっているからベンチマークはFIT
デミオに乗って真っ先に感じるのは日本車離れしたインテリア。通常のATのデミオ13CはエンジンもFITに比べてパワフルな印象
ハンドリングのクイック感からも、ファミリカーのFITに比べて明らかに立ち位置はドライバーズカー
ただし、ステアリングインフォメーションは自分的には不満があるが、足回りを詰めればそこそこに成るだろう…

その後の試乗はスイフトXG-C
リアシートに乗るやいなや、カミサンが一言…「この圧迫感は軽自動車と同じ!」確かに、フルモデルチェンジ車の発表と写真も公表されている現在、コックピット周りの古臭さに加え、安っぽさは否めない。
自分的にはスイフトのハンドリングは好きなんだけれど、良く見ると標準タイヤはBSのポテンザ…
タイヤにかなり助けられている感もある。
そして室内にCVT独特の唸り音がFITの数倍の勢いで響くのはいただけない…
エンジンはCVTをSモードにすれば活発に動き出すが、エンジン回転は約2000rpm高くなり、燃費の悪化は目に見えている。
ブレーキフィールも明らかにデミオに比べて劣っており勝敗は決した…
(確かに、発売時期が3年違うからね…本当に良く頑張っていると思うが…)
でも、、、自分的にはスイフトのハンドリングは好きだ…
スズキの車はちょっと…という感覚を持っていたけれど、スイフトはスタイルもハンドリングも別格の物がある。
選択はデミオになったけれど、デミオの数年前に、この車を世に送り出し、スズキのイメージをヨーロッパの国際舞台に押し上げた意味からもスイフト開発陣には敬意を表したい
新型スイフトがもう少し早く出ていればエコカー補助金対象になったのに…新型スイフトを比較の対象に入れられなかったのは至極残念だ…

先代からサイズダウンしたデミオを選択したのは、当時の世相に反してサイズダウンして登場したR32を購入した時と同じような縁を感じたのも事実
ミニマムの中で、きっちりきめたスタイルはマツダ車の中でも良いものだと思っている…(我が家にはRX7以来のマツダ車か…)
このデミオがR32の後をどのように引き継いでいくのか…

前にも書いたかもしれないが、「情報」「知識」「知恵」ってやつが人が成長して行く為の大きな要素
「情報」はインターネットでも転がっているもので、上辺だけでもこれを使えばそれらしい論文も出来る。
で、、、「知識」は情報を噛み砕いて自分なりに取り込んだもの。今回の車選びよろしく、乗って感じ考えて評価することで自分なりの選択が出来る。
Web情報からスイフトだけを考えていた息子は、まさに情報に流されている典型
「知識」を噛み砕き応用できるようになって「知恵」が身に付いたことになる。

今回とんでもない経験を積んだ中で、自分で体験して考えさせ、結論を出す事が出来たのは、息子にとっても人生の良い肥やしになったかもしれない。

アライメント浜松に行くと、ジャッキアップされたR32が無言で訴えかけてくる姿を見るのが辛い…
アライメントの親父さんも使えるパーツは取り外してくれた…
いつかは来る別れかもしれないけれど、18年間、この筋金入りの馬鹿な車好きを楽しませてくれたR32



まわりの人を怪我をさせる事無く、息子も傷一つ無く、自らの車体を破壊する事で、全てを受け止めてくれたR32
心からありがとう…



Good By R32

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ちょっと御満悦

2010-03-03 06:16:03 | R32
僕の愛車だったR32を乗り始めた息子…
少しずつ運転にも慣れてきた。
(まあ、車庫入れのバックが下手だけどねぇ)


で…昨日、カミサンが言うには…
奴に車の運転を頼んだら、いきなりカミサンのFITに乗ってみたいとの話になった
(実は、万一のことを考えてFITの保険も年齢制限解除していたのです…ここでも出費)

で、500m程運転して近所の銀行にGO!!!!!!
着くや否や、「スカイラインの方が全然良い」と言い出して、直ぐ自宅に引き返しR32に乗り換えたそうな…

まあ、当然と言えば当然。 分かればよろしい

その後、「インサイトやプリウスなんかより、次に乗るときはMINI Cooperが良いなあ」と言い出したとのこと
(あれだけ、プリウス最強などと抜かしていたのにね 笑)

まあ、R32の良さが分かればそれで良いんだけど…

MINI~ 小僧が何とも、しゃらくせい…  まあセンスは良くなった な...

で、 確かにMINIも良いけど…   FFだゼ!!
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息子へ引き渡し…

2010-02-06 21:09:10 | R32
2月6日… 今日から、R32の自動車保険の年齢制限を解除し、安心して息子が乗れる状態に…

たまには俺も乗るけれどね… 一応、R32は奴の車という事になった…   あ~…  一抹の寂しさ…


早速、奴のドライブスキルチェックに爺様と僕と息子の3人組でGO!!!!!!! 浜名湖を目指します
やはり、人の運転、特に若葉マークの運転の横に乗るのは、イライラと緊張の連続

風花交じりの西風が吹く国道1号線を走って潮見坂の道の駅で折り返しの休憩
若葉マークが…眩しいぜ

いつもなら人でごった返す道の駅の足湯も、寒くて誰一人入っていません


道の駅を後に、新居の「かねはち」で久し振りの鰻に舌鼓をうちます


食事を終えて御満悦な息子


クラッチを素早く切ってやさしく繋ぐ事がまだまだ、おぼつか無い奴  
このままの状態ならクラッチは10000kmもたないかな…誰でも通過するポイントか…

いずれにせよ、こちらがイライラするくらい慎重な運転を心がけているのは、これからも続けて行って欲しい安心材料だけれど、道路状況の的確な判断センスは乗り込んで磨いていくしかない…


成長を祈る

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シルキー6が復活!

2009-06-06 21:27:04 | R32
愛車R32の、中から高回転高負荷運転時に顕著になるミスファイヤー現象の対策 (状況: 比較的高速で走行時に3800rpm以上での加速で失火がひどくなる、1名でも発生するが多人数を載せたような負荷が大きい時には著しい) に対し、ピンポイントの対策としてパワートランジスターをオークションで落札して取り付けてみました。
送料手数料合わせて…4637円の出費

結果は…


ビンゴ

シルキー6が復活!! 
高回転高負荷運転で発生していたミスファイヤーが影を潜め、心なしかアイドリングも落ち着き全域でスムーズなE/G回転の上昇感覚を得る事が出来るようになりました。
やっぱり直列6気筒エンジンの吹き上がり感覚は最高です。

ディーラー見積もりが点火系Assy交換で122575円
安く上がってよかった~

パワートランジスタ装着時にターミナルに大事を取ってPC組立てに使う接点回復材のCARBON-DIATONICを塗布し、電装ケーブル保護用のコルゲートチューブが切れてた部分の補修も同時に実行しました。


あ~良かった。

あらためてR32の良さに感じ入りました。
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イグニッショントラブル

2009-06-03 21:45:21 | R32
ここ数日、南太平洋の連中を乗せて颯爽と朝の浜名湖バイパスを愛車R32で飛ばす俺…

しか~し

加速時にエンジンからリミッターが効いたような、ミスファイアの音と振動

燃欠か?イグニッションコイルがいかれたか?ターボチャージャーが壊れたのか!?大男達の重さで車が悲鳴を上げたのか?

はたまた誰かが排気管にバナナを詰め込んだのか?  いろんなことが頭をよぎる…



ディーラーでダイアグ診断すると…  イグニッショントラブル…  ガーン


更に追い討ちをかける見積もり金額の提示…
パワートランジスター   : ¥48405
イグニッションコイル6個 : ¥68040
スパークプラグ6本    : ¥11340
工賃合わせてTTLで… ¥122574 の御見積もり

「息子に譲るのならデチューンされてちょうど良い」などと話を聞きつけてほくそえむPNGから来たパプア君

イグニッショントラブルはR32の持病の一つ…
今日一人で乗ってみるとトラブルは発生しない…

様子を見て何とか部品を集めて直してみるか…

財政危機勃発だ~
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17年目のR32

2009-04-13 22:51:08 | R32
愛車は平成4年式のHCR32スカイラインGTS-T Type M 5MT 4Door
RX7のFC3Sから乗り換えて早17年…
RX7の時には未だ小さかった長男をリアシートに押し込めていると、親戚衆から、子供の足が盆栽みたいに短くなるなどと、心無い罵声を浴びせられ…

そんな頃、試乗したHCR32の走りに感動して4ドアMTを選択。
当時、かみさんが言った言葉…「2畳間から6畳間に引越したみたい…」  
実は、その頃の車が軒並み大きくなる中、R32だけはサイズダウンして走りに特化していた事は僕の琴線を刺激していました。   
ほぼ2シーターのRX7から乗り換えた感覚しか持たない、かみさんには解らないのですが…

R32...思えば本当に長い付き合いの相棒です。


ハンドルもシフトノブも磨耗から都合3回交換しています。
今は表皮の剥れたシフトノブは下地のアルミを磨いて金属ノブになりました。


DSG躍進の今、やはりMTでないと乗った気がしないし、MTが運転の楽しみと感じてしまうのは、自分だけでしょうか。

R32もサスをOHLINSに換装、マフラーはTanabeのG-Power Medallion オールステンレス。前後のストラットタワーバーも装備して、内蔵エアフィルターはSARD、そしてブレーキパッドはAPロッキード…
友人から貰った4点フルハーネスベルトをつけてしまい、年齢から見れば精神鑑定にまわされそうな勢い。


でもね…

R32は今でも乗るたびに操る喜びを感じさせてくれる名車です。

今まで乗換えを考え試乗した車は数知れず…
Golf GTI、RX-8、レガシー3.0R Spec B、WRX-STI、Z34、Alfa Brera…、S2000

Golf GTIはDSGがオートマフィールだった事とFFで脱落
RX-8はエンジンフィールに感銘を受けるもフィーリングが合わずNG。
レガシー3.0Rは抜群のエンジンの回転感覚だったけれどSpecBのMTが、今は無い事から除外。
WRX-STIは試乗中にミッションがスタックしてしまい相性が悪く却下。
Z34はV6のエンジンフィールのがさつさとシフトフィールの渋さから選択の論外。
Breraは美しさに魅了されるも、購入後のイタリア娘と遊ぶお金を躊躇し断念。
試乗中ずっと精神が高揚して心から気持ちよかった最後のS2000が人生の途中下車の場所になる。

R32は3月にタイヤを交換し無事車検を通過。


今年免許を取る息子に譲り渡せる事が歓びと考えている車馬鹿のオヤジかな。


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