アメリカの名コラムニスト、ボブ・グリーンの、70年代半ばから80年代初めにかけて新聞や雑誌に書かれたコラムを集めた同名の本の中から、訳者が34編を選んで翻訳した本です。
作者が三十代の初めから終わりにかけて書かれた文章なので、時を追うごとにだんだん洗練されていきますが、その分のマンネリ感は否めません。
また、年齢を重ねるに連れて、アメリカ中西部人らしい作者本来の保守的な部分が顕著になって来るので、好みが別れるかもしれません。
個人的に好きなのは無名のアメリカ人たちにスポットライトを当てた「教育の現場」や「あるバスの運転手」などで、有名人にインタビューしたものや策を労したものなどは、あまり感心しませんでした。