1996年公開のイギリス・アメリカ合同映画です。
サッチャー政権下のイギリスを舞台に、合理化のために閉山される炭鉱の坑夫たちによるプラスバンドを描いています。
閉山をめぐる労働闘争、貧困、失業、坑夫特有の肺病、冷酷な会社の対応、政府批判などの社会問題が、これでもかというぐらいに盛り込まれた社会派ドラマです。
しかし、その一方で、ブラスバンドへの情熱も豊富な演奏シーンとともに、しっかりと描かれています。
最後は、数々の困難を乗り越えてロンドンのアルバート・ホールにおける全国大会で優勝し、観衆にむかって堂々と自分たちの主張を述べるシーンが感動的です。
それにしても、出演者たちが、まるで坑夫そのものように猥雑でたくましいのには感心させられました。