2018年公開のドイツ映画です。
大学教授夫妻の自宅で開かれた家族(妻の弟夫婦、妻が兄弟同然に育った男性)の食事会で、弟が生まれてくる子供にアドルフ(もちろん、ヒトラーのファースト・ネームでドイツでは禁句のようです)と名付けると宣言したことから、一見仲良いと思われた一族に大騒動が巻き起こります。
発端はジョークだったのですが、そこから本気での罵りあいや暴力が始まり、それぞれが持っていた本音や偏見(ゲイ、マザコン、ジェンダー、家事の分担、学歴、インテリ、大学教授夫妻の子供たちの名前、吝嗇、過去のペット殺し、年の差恋愛、妊娠、喫煙、飲酒、親の偏愛、タブーなど)が暴露されていきます。
かなりきわどいブラック・コメディなのですが、現代のドイツの一端が窺い知れて興味深いです。