現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

最上一平「ようかいばあちゃんちのおおまがどき」

2024-09-21 09:33:00 | 作品論

山の中で一人で暮らすようかいばあちゃん(不思議なことを起こすので主人公はそう呼んでいます)とひ孫のすみれちゃんとの触れ合いを描いたシリーズの五作目です。

すみれちゃんは、時々おとうさんの車でようかいばあちゃんの家に来て一晩だけお泊りします(おとうさんはすみれちゃんをおろすとすぐに帰ってしまい、翌日迎えに来ます)。

今回も、すみれちゃんはようかいばあちゃんとの山の暮らしを満喫し、不思議なことも起こります。

特に、おおまがどき(夕暮れ時で不思議なものに出会うとき)には、不思議で素敵な音楽会を体験します。

現代では関係が薄れてきている、老人と子どもの触れ合いを、今回も鮮やかに描いています。

作者は、2024年度の小学館児童出版文化賞を、「じゅげむの夏」で受賞しました。四十年以上も同人誌を一緒にやっている仲間としてはこんなにうれしいことはありません。

 

 

 

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