2022年公開のアメリカ映画です。
「ジュラシックワールド」三部作の完結編であるだけでなく、前シリーズの「ジュラシックパーク」も含めた全六作品の終結でもあります。
そのため、両シリーズで活躍した主な登場人物は全て集結するというオールスターキャストなので、懐かしさも覚えますが、ストーリー的にはやや散漫な感じもします。
「ワールド」組のオーウェンとクレアは、遺伝子操作で生み出されたメイジーを親代わりに育てていましたが、彼女とヴェロキラプトルの子供が誘拐され、それを追跡します。
「パーク」組のアランとエリーは、遺伝子操作されて巨大化したイナゴの謎を追っていますが、そこでイアンとも合流します。
別々に行動していた二つのグループが途中で合流して、共通の敵であるバイオシン社のCEOと対決します。
この作品では、恐竜は初めから人類と共生するものとして扱われています。
そのため、「ジュラシック・パーク」のような新しい発見の驚きや恐怖などはありません。
恐竜と人間、恐竜同士の戦いもありますが、それらは言ってみればテーマパークのアトラクションのようなものです。
瞬間的なスリルはあっても、心底からの恐怖や驚きというようなものは、この映画からは失われてしまいました。
主な登場人物が一堂に会しての同窓会的ななつかしさは感じられますが、このシリーズ全体の大団円的な感動はありませんでした