現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

司馬遼太郎「国盗り物語」

2025-02-03 14:54:50 | 参考文献

戦国時代のたがいに関係の深かった三人の武将(一番年長の斎藤道三は、織田信長の舅(道三の娘の濃姫が信長の正室)であり、明智光秀の義理の叔父(光秀での叔母が道三の正室)でもあります。ご存じのように信長は本能寺で部下の光秀に討たれました)の生涯を描いています。

作者自身があとがきにも書いているように、もともとは道三だけを描く構想だったのが、好評により信長や光秀までが描かれました。

そのため、全体のタッチが統一されておらす、やや奇妙な感じを受けます。

道三の部分は、作者の作品としてはかなり通俗的に書かれていますが、後半は純文学的な歴史小説のタッチで描かれています。

私の印象では、信長の部分が一番良く書けているようで、光秀の部分は付けたし的な感じを受けました。

 

 

 


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