2003年公開の日本映画です。
2000年に出版された柴崎友香の短編連作の映画化です。
原作は、京都の大学院に通う男性の合格祝いと引っ越し祝いを兼ねた飲み会に集まった男女の様子と、その前後の日々を繊細なタッチで描いています。
監督の行定勲は、原作の部分はかなり忠実に描くとともに、原作にはない「きょうのできごと」というニュース番組に取り上げられた二つのニュース(「浜辺に打ち上げられたクジラ」「建物の壁に挟まれて宙づりになった男」)を創作して、主人公たちの日常生活とは別に(無関係なようでわずかな関係を持っています)進んでいく世間の日々を描いています。
妻夫木聡、田中麗奈、伊藤歩、池脇千鶴といった当時売りだし中だった若手の俳優たちが、等身大の若者を生き生きと演じています。
今は政治家に転じた山本太郎も、ちょい役で登場しています。