2006年公開のアメリカ映画です。
小学生低学年の娘が子供のミスコンテストに出場するために、崩壊寸前の家族六人(父親は啓発セミナーの本を売り込んでいるが見込みはなく破産寸前、父方の祖父はヘロインの使用で老人ホームを追い出されて同居している、母親の兄は同性愛の相手に失恋して自殺未遂を起こしたばかり。兄は引きこもりで家族とも口をきかないで筆談している。母親だけはヘビースモーカーで家事を手抜きしている以外は大きな問題はない)が、ニューメキシコ州からカリフォルニア州までの800マイルをおんぼろバスで旅行する(お金がないのと自殺未遂者を家に残しておけないため)ロードムービーです。
いろいろな困難(おんぼろバスが故障して、押してスピードが出てからでないとクラッチが入らなくなる。祖父がヘロインのために急死する。パイロット志望の兄が色覚障害だったことが判明する。母の兄が失恋相手にばったり出くわす。肝心のコンテストに遅刻する)を乗り越えて、コンテストの特技コーナーで場違いなストリップ的なダンス(亡くなった祖父が振り付けた)をし始めた娘を、止めさせようとする主催者たちからみんなで守って、一緒に踊るシーンは感動的です。
アカデミー賞では、惜しくも作品賞は逃しましたが、脚本賞と助演男優賞(祖父役)を受賞しました。