1964年の日本の特撮映画です。
ゴジラシリーズとしては四本目、モスラシリーズとしては二本目にあたります。
お話自体は、悪の怪獣ゴジラに襲われた日本を、インファント島に住む正義の怪獣モスラに頼んでゴジラを倒してもらって、守るという他愛のないものです。
このころのゴジラは悪者で、それを正義の怪獣が倒すという図式は、前作のキングゴジラ対ゴジラで確立された図式で、その後の怪獣映画ではこのパターンが多いです。
その後、ゴジラの人気が高まったので正義側にまわり、代わってスケールアップした悪の怪獣としてキングギドラが創作されました。
登場する放射能などの科学知識も、今から考えるとかなりひどいものです。
それでも、精巧なミニチュアと、スーツアクターと、夥しい人数のエキストラを使った特撮シーンは迫力十分で、安易なCGに慣れた今の目で見ると手作り感が満載で、今でも十分に少年たちの心をくすぐるものがあります。
こうした特撮シーンを見たり、小美人を演じるザ・ピーナッツの完璧すぎるハーモニーのモスラの歌を聴くだけでも、この映画は一見の価値があります。