1965年公開の娯楽時代劇です。
1960年代から1970年代にかけて、26本も制作された勝新太郎主演の人気時代劇シリーズの第10作です。
現在見ると、マイノリティへの配慮などに欠ける点はありますが、娯楽映画のつぼをよく捉えて作られています。
盲目でありながら居合い切りの達人という設定を最大限に活かした作品構成になっていて、観客のフラストレーションを徐々にためておいて、ラストで一気に解放します。
ストーリーは水戸黄門のような勧善懲悪のパターンをきちんと踏襲していますし、登場する悪役も典型的なキャラクター(金と色にまみれた悪代官、あこぎな町の顔役、腕の立つ用心棒など)に設定されています。
最大の見せ場である殺陣のシーンはたっぷりと時間を取っていて、興ざめな出血シーンなどは一切なく、一種の観客とのお約束の中で、バッタバッタと悪人を百人ぐらい斬り倒す爽快感だけが残ります。
その一方で、坪内ミキ子、三木のり平、加藤武、小林幸子(子役)などの役達者が脇を固めているので、演技や挿入歌の水準も意外に高いものがあります。
この映画シリーズは勝新太郎の代表作で、一定以上の年齢の観客にはお馴染みになっているので、1974年には勝新太郎主演のテレビ・ドラマ・シリーズ、1989年には勝新太郎自身が監督したリバイバル作品、2003年には北野武監督主演の作品なども作られました。
1960年代から1970年代にかけて、26本も制作された勝新太郎主演の人気時代劇シリーズの第10作です。
現在見ると、マイノリティへの配慮などに欠ける点はありますが、娯楽映画のつぼをよく捉えて作られています。
盲目でありながら居合い切りの達人という設定を最大限に活かした作品構成になっていて、観客のフラストレーションを徐々にためておいて、ラストで一気に解放します。
ストーリーは水戸黄門のような勧善懲悪のパターンをきちんと踏襲していますし、登場する悪役も典型的なキャラクター(金と色にまみれた悪代官、あこぎな町の顔役、腕の立つ用心棒など)に設定されています。
最大の見せ場である殺陣のシーンはたっぷりと時間を取っていて、興ざめな出血シーンなどは一切なく、一種の観客とのお約束の中で、バッタバッタと悪人を百人ぐらい斬り倒す爽快感だけが残ります。
その一方で、坪内ミキ子、三木のり平、加藤武、小林幸子(子役)などの役達者が脇を固めているので、演技や挿入歌の水準も意外に高いものがあります。
この映画シリーズは勝新太郎の代表作で、一定以上の年齢の観客にはお馴染みになっているので、1974年には勝新太郎主演のテレビ・ドラマ・シリーズ、1989年には勝新太郎自身が監督したリバイバル作品、2003年には北野武監督主演の作品なども作られました。