小さな庭のバラたち。
今年は、大切な「お姉ちゃんのバラ」が癌腫を患ってしまったり(現在、隔離治療中)
天気が思わしくなかったこともあり、ピエール以外は、調子が今一つです。
早めに剪定をして秋に備えようと、8月中旬に行いましたが、そこからどうしたものか
急にどの株も元気になってきて、気が付いたら、蕾が上がっていました。
そうなると、連日摘蕾作業となるのですが、彼らも花を咲かすことが仕事なので
こちらのスキをついて、一つ二つ、ほころんでいるものも。
再度、浅めなら大丈夫かなと、恐る恐る剪定を施しました。
お姉ちゃんのバラは、主幹のみを残して切り詰めました。
日が経つにつれ、緑色の鮮やかな幹は、焦げ茶色にと変化してきて
もしかしたらダメかもと、覚悟をしていたのですが
本日確認したら、株元に小さなシュートが一つ芽吹いていました!
大丈夫、きっと大丈夫。
植物であれ、生きようとする力は凄いことです。
6月ごろ、「お姉ちゃんのバラ」がカミキリムシに立て続けに襲われてから、その後
(補殺に、卵を植え付けられた箇所の駆除はしました)
瑞々しく茂っていた葉は落ち、シュートも干からびはじめ
このままでは枯れてしまうかもと、気が気じゃない日が続きました。
駆除の際に使った薬が悪かったのか、
それとも見えない部分で何かが起こっているのかもと、意を決して鉢から抜いてみましたら
・・・
得体のしれぬ瘤が幾つか。
株本の根元のほうのは大きく、ところどころの根に、まるで豆のような小さい瘤もいくつか発見。
土がすっかり落ちた時には、もう確信にかわりました。
「癌腫に違いない」
手元の本に、詳しく載っているのが無かったので、ネット検索。
ああ、同じようなのがいくつも出てきます。
「芋掘り」
ネットで、癌腫を探すことを、そう呼ぶようですね。
深く頷きました。
夏場に多いこと。
枝が萎れてくること。
株そのものが衰退してくること。
残念ながら、完治することはないようですね。
お姉ちゃんの生まれた年に作出されたバラだけに、廃棄するのは大変心が痛みます。
同じ株を買い直せばというのも、何だかやり切れません。
何人かの方のブログやHPで、延命治療といいますか、それでも20年近く育てている方もいらっしゃるようで
もしかしたらと、これも多かった治療方法のひとつ、木酢液で回復を図ることにしてみました。
一先ず、今日一晩、液に浸しています。
そして、植え付けに必要な底石や土も、新しいのを用意しました。
バラ栽培を始めて3年の私には、どれだけできるか分かりませんが
大切なものを守りたいその一心で、頑張ってみようと思います。
雨の中、雑草抜きに励んでいたところ
頭上で怪しい音が・・・
ピエールの枝に、あの黒い体に白い模様の恐ろしいヤツが・・・
ガシガシ、物凄い音を出しながら枝を齧っておりました。
手袋をしていたのもあり、躊躇せずそのまま掴み、土日のストレスも重なり
思いっきり潰しました。
それにしても、今年はこれで4匹目の捕獲です。
去年は確か1匹だったのが、株が充実したということか、それとも大量発生しているのか
なんにせよ、油断がなりません。
地植えのピエールには、これで3匹目。
そして1匹は、お姉ちゃんの鉢植えのバラの枝が齧られました。
鉢植えには来ないという先入観があったので、ショックでした。
枝の太さが1センチをを超えたら狙われるという通り、一番太い枝でした。
敵は飛んでくるので、予防は難しいのですが、とりあえず、何か所かの枝には
殺虫剤をかけたり、枝葉を整理してみましたが
この調子だと、捕獲数は記録更新するかもしれません。
今季、次男のバラに3度目のシュートが見え始めてきました。
今度こそ・・・今度こそは!
先に芽吹いたシュート2本が折れてしまっただけに、
何としても、今回のは死守しなければ!
2度あることは3度ある?
いや、それだけは・・・
しかし、このところの急変する天候など、バラ以外の植物たちにも
少なからず影響しているようです。
あまりに強く打ちつける雨に、何本か枝が傷んでしまいました。
そんな中、すこぶる元気なのが雑草軍団。
雨が降るたびに伸びて、はびこっています。
春の開花後に切戻したバラが、2番花を咲かせ始めています。
トップの写真は、我が家の長男のバラ。
今年は、このバラをはじめ、我が家のバラたちは、あまり元気がないような気がします。
それでも、こうして花を咲かせてくれることは、ありがたいことです。
ピエールにも、蕾が上がってきています。
昨年は、春しか咲かなかったので、嬉しい出来事です。
またご近所の方にも、愛でて頂けるでしょうね。
次男のバラを掃除中に見つけたのは・・・カマキリの赤ちゃん。
何処からやってきたのでしょうか?
こんな小さいのに飛ぶのかしら。それとも、まさか歩いてなんて・・・
嬉しい珍客なので、このままにしておきました。
ところが・・・
このバラのすぐそばに、ちょっと困ったことが。
小さな庭に住み着いている、カナヘビ一家。
その一匹が、日向ぼっこ中でした。
もしかしたら、カマキリを食べちゃう可能性大。
カナヘビのことを考えれば、今回は目を瞑ろうかとも思いましたが
やっぱり、カマキリは大事なお客様なので、ここは、カナヘビさんに退いていただきました。
(せかっかくなので、息子にみせてあげようかなと捕獲。カナヘビさん、もうちょっとだけ、そこで辛抱しててください。)
一番星見つけた・・・
それは、宵の明星か、明の明星か。
「ちょっと来てくれる?」
今朝、夫がいつにもなく、神妙な面持ちで話しかけてきたので
もしや、お小遣いの前借か?それとも、もうすぐ結婚記念日なのに
プレゼントが無いとか・・・
訝しげに、夫に促されるまま、外に出てみれば
バケツの中に、何やら怪しい動きをするものあり。
ルリボシカミキリ
忘れるものか、その姿。
瑠璃という美しい名前を頂くくせに、何とも憎い存在か。
お前まさか・・・
「煙草を吸ってたら、ピエールのところに、変な鳴き声がすると思ってみたら・・・」
やっぱり。
昨年も、その時はゴマダラでしたが、主幹に思いっきり喰らいついていたのを
補殺したのです。
夫よ、よくやった!
お小遣いは上がらないが、褒めて遣わす。
バケツの中で慌てふためくヤツを、夫に命じて踏みつぶさせました。
(つまむ際に、噛まれそうになっていました)
ハバチ、コガネ、ヨトウムシ・・・
バラの敵は数あれど、これが一番の強敵かと思います。
その強敵が現れたとなれば、これはもう、雨が降ろうが庭仕事を疎かにはできません。
明日は、レインコートに手袋完備で、庭のパトロールに励みます。
私の小さな庭のバラたち。
このところの気温の上昇と風雨によって、ほとんどの花が散りました。
また被害を少なくするために、残っている蕾は切戻しました。
これで我が家のバラは、春の開花シーズンが終了しました。
特にピエールは、沢山の蕾を付け、素晴らしい景色を見せてくれたことは
この上ない喜びと、これからのバラ栽培にむけて、大きな自信になりました。
四季咲きのバラは、鉢も含めて4つ。
これからは、そのバラたちが目を楽しませてくれます。
お兄ちゃんのバラ。
房咲きのバラなので、花自体はそんなに大きくはありませんが、咲きそろうと
そのボリュームに圧倒されます。
また、開花直後は濃いめのピンク(モーブ)ですが、だんだんとセピア調になっていくので
雰囲気があり、なんとも美しいバラです。
先日の雨で傷む前に、切り上げて部屋で楽しんでいます。
昨夜からの雨と、今日のまるで台風のような強風で
ピエールの短い茎は、途中で折れてしまったり、棘などにぶつけてその姿は
散々なものになってしまいました。
傷付いたものはそのままにしておけないので、泣く泣く花がら切を行いました。
茎だけが痛んだものは、少し切り詰めてオアシスに活けましたが
花びらがボロボロになってしまったものは、諦めるしかありません。
その一つには、まだ花の中央が開いていないものもあり
もうあと4~5日は十分楽しめたであろうと思うと、本当に風雨が憎らしい。
幸いなことに、昨年と比べると花数が多いので、米袋5キロ分いっぱいに切っても
残った枝のは、まだ十分見応えがあります。
それでも、やはり雨風にさらされたのは、今週までが限度かもしれませんね。
我が家のピエールは、まだ返り咲かないので
来春までしばしのお別れです。
いつの間にか、我が家のピエール・ド・ロンサールが、ご近所ならびに周辺を通る方々の
人気スポットになっていました。
ある日、夫がいつものように玄関先で煙草をふかしていましたら、
お散歩のご老婦人が足を止め、何やら手提げから取り出し・・・
夫はもしやと思ったら、スマホでパチリ。
(ご近所では、バラに限らず植栽を折られたり、根こそぎ持っていかれる事件が起きています)
ちょうど夫のいる位置が植栽で見えなかったので、急に夫が現れて
ご老婦人、大変驚いた様子だったようです。
エデンローズという別名のため、まさかの事態が起きたらシャレになりません。
また別の日は、やはり玄関先で煙草をふかしていたら、車がスーッと減速して近づいてきたそうです。
ピエールの前でピタッと止まり、窓が開いたらと思ったら、
「ほらね、話した通りでしょ!すごいでしょ!」
年配と思われる女性軍団・・・その中のリーダー的な方が
お友達に自慢してくださっていたそうです。
ちょっと大げさなんじゃないのと訝しがっていたある日、
私も庭に出ていましたら、前を通る方から、よく声をかけられました。
そしてその中の一人・・・
「私ね、お友達に、ここのお家が凄いって、話しているのよぉ~!」
もしやもしや?
車の人かと思っていたその時、
まっすぐ伸びたシュートに片手を延ばしたと思ったその時!
「これ切るとき、頂戴ね。」
唖然としました。恐るべし。
絶対に切らないもんね。
バラを育てて4年目に入りますが、この頃感じることが
ロザリアンは、バラを咲かせることに一番の喜びを感じ
思い描く姿に近づける為の日々の苦労は、修行そのものである。
もちろん、咲いたバラを褒めて頂けることは、大変に嬉しく、有難いことでもあります。
そこから生まれる出会いもあるでしょう。
学びもあるでしょう。
でも、そういった人知れずの苦労や、努力を踏みにじるような行為だけは
何があっても許されません。
人知れずの名所が、ある日何かに取り上げられたがために
もともとのファンの足が遠のくことが多々あります。
人知れずでいい・・・どうか、静かに愛でていただきたい。
車のナンバーにモザイクを入れてくれないまま、晒される事態だけはお断りしたい。
あら?ここにもバラがあるわと、勝手に入ってくることも、どうかご遠慮いただきたい。
極めつけ、花がら切りをしているのを見て
可哀想なことをしているわね、もったいない・・・なんて言わないでほしい。
来年もまた、今以上に美しい景色のために、これからも頑張るのですから。
そして、来シーズン、この景色が道行く方の誰かにとって、
ほんの少しでも幸せな時間になれば、これ以上の喜びはありません。
このところ、気温の上がり下がりがあるものだから
体調を崩す方が多いようです。
地元でも、いまだにインフルで学級閉鎖があるのもあり
子供たちもの体調管理に気を配らねばなりません。
もちろん自分のも。
週末は、イベント尽くしですので、今日は大好きな庭で英気を養います。
今日は、小さな庭のバラの写真が続きます。
大好きなピエール・ド・ロンサールが満開になりました。
道行く人が目を細め、足を止め、庭にいれば声をかけてくださいます。
一生懸命育てているものを褒めていただけるのは、有難いことです。
*写真右側のにハナアブが止まっていますが・・・
ピエールの花びらの多さに、お目当ての花粉にはたどり着けないでしょう。
ピエールは香りがしない(あまり感じられない)バラですが、虫にはちゃんと届いているのでしょうか?
今年は、沢山の蕾が付きました。
見上げるこの景色は、まさに夢の世界のよう。
麗しく、エデンローズという別名に納得です。
お兄ちゃんのバラも、咲き始めています。
こちらは、ポンポン咲きなので、次から次へと・・・最後は、ブーケのような姿になり
そのボリュームが、何とも豪華。
長持ちで丈夫で文句無しなのですが・・・
昨日の強風で鉢が倒れ、なんと倒れる際に隣のあった、弟君のバラを巻き添えに!
それはそれは立派なベイサルシュートが出ていたのですが、見事に根元からポキッと折れました。
一瞬の出来事に、呆然自失。
しかし、株本を見たら、もう一つシュートが出始めてきています。
今度こそは大事に、気を付けて育てなければ。
バラの写真が続きましたが、最後は、夫が植えた謎の植物。
ラベルに「ブラジル」と書いてあったような・・・
つる性植物なので、まあ、凄まじい生命力です。
桔梗のような形の、でも色は少し薄い紫の、名前とは不似合な和風な花が咲きました。