まだ株元の一部は残っていますが、殆どを片づけ終えました。
ぽっかりと開いた庭の特等席は、すっかり寂しい景色となり
ご近所さんも、暫くは残念がってくださいましたが
最近はその一言もなく、もうバラはお仕舞にしようかと思っていたところでした。
そう思い始めていた時に
突然に亡くなり、あまりの出来事に、心の落ち着きを保つのに精いっぱいでした。
毎年、ピエールドロンサールが咲くのを楽しみにしてくださり、
また、庭の手入れをしていると声を掛けてくださり、子どもたちに
おやつを頂いたり。本当に親しくさせて頂きました。
そして、いつもバラがそばにあったなと。
ご遺族の方から生前のお付き合いに感謝の言葉を頂き、
その時に、もう一度バラを育てよう、空の上から見て頂こうと決意しました。
ところが、植えたのは19号が来る前。
ついでにフェンスも補強しましたが、
史上最強だという19号だったので不安でしたが、何としても守り切らなくてはと
支柱を雪つりのように立て、囲い、嵐が過ぎるのを待ちました。
翌日、フェンスも苗も損傷なく、新葉の少しは千切れたりしましたが
無事に難を逃れました。
他のバラもみな無事です。
新しく植えたピエールドロンサールが、前のと同じ姿になることはありませんが
もう一度、私に、誰かに、喜びや楽しみを与えてくれる存在になることを
願って、また頑張ってみます。