キャットてぃるのサックス遊戯+ベース

42歳から始めたジャズプレイヤーへの道のり

コルトレーンのアドリヴが好きな理由。

2005年12月17日 13時23分34秒 | アルトサックス
ついこの間、待望のジョン・コルトレーンのアドリヴ・フレーズのコピー集を買った。これは市販のアルバムから、有名なコルトレーンのアドリヴだけが載っているいわゆる曲集なんだけど、「なぜそんな物を買うのか?」に、ついての解説を、ちょっだけしたいと思ったりして。

サックスを始めるずっと前から、ジョン・コルトレーンは大好き~!で、よく聴いていた。さらに有名なジャイアント・ステップスという曲が大好き!!だった。
その曲のカバーは、いろんなプロの人のレコード(録音)で聴かれていて、いわゆる”ジャイアント・ステップス”マニアでもあった。特にドラマーが好み、私の好きなバディ・リッチや森山威男さんとかもやっていた。テンポが死ぬほど速く、コード展開も死んでしまいそうなくらい複雑なせいか、プロ以外の演奏は聴いたことがないけど、私も”いつかは演奏してみたい”という夢はあった。

そのジャイアント・ステップスが入っているアルバムに入っているMr.PCという曲が、今の私の目標になっている。テンポは240前後でマイナーブルースなので、そんなに技術的は難しい曲ではない。セッションでアマチュアがやっても、それほど違和感もない。
私はその曲が大好き。でもできればコルトレーンのアドリヴを、少しはコピーしてみたいという夢もある。べつにコピーしないで、普通のマイナースケールをパラパラと吹いてもサマになるけど、あの雰囲気が出ない。それが今、ちょっと物足りなくなっている。いちおう自分もジャズのジャムセッションに行くと、この曲をリクエストしてやってみたりしているけど、おもしろい曲だと思う。

でも、なんでアルトサックスなのに、テナーのジョン・コルトレーンなのか?という素朴は疑問が、自分の中であったりする。もちろんアルトの神様のチャーリー・パーカーも大好き。でも自分の中ではパーカーのアドリヴは難しく感じる。理由のひとつとしては、アドリヴのスケール展開とフレーズのリズムが複雑すぎて解りずらい。それと明るめの曲が多く短い。でも一番の理由は、フレーズが速過ぎて聴いてもよく分からない。(だめじゃん。笑)それでも聴いていると、ワクワクしてくるから不思議。

それに比べてジョン・コルトレーンは、聴いているとアドリヴのフレーズの流れが、(曲によっては、)よく解る。で、何かに似てる?・・・ってずっと考えていた。
「そうだっ!ギターの速弾きに似ている。」と思った。あのMr.PCも、曲が始まるやいなやダラダラ~と、ただひたすら3分以上も休みなくただ吹きまくり。まるでアラン・ホールズワースのソフトマシーンでの演奏を思い出してしまった。
私は今から25年以上前に、ギターのリッチー・ブラックモアのハイウェイ・スターの速弾きギターソロに魅せられてから、さらにゲイリー・ムーア、アルディ・メ・オラ、最後に愛したイングヴェイ・マルムスティーンまで、ギターといえば速弾きソロが大好きだった。それも速くて長ければなお良い。というすごく簡単な理由。聴いているだけで夢の世界がそこの広がった。で、自分でも弾いてみたけど、、、それは難しい問題で、結局、ギターを6年くらい練習してみたけど、弾けないので諦めてしまった。

それからドラム教室に通い始めて、ドラムでまたもや速弾きならず、速打ちに着手!、、、今度は連打連打~の嵐が好きになってしまった。その中でもプログレのフリオ・キリコとクリスチャン・ヴァンデと、ジャズのバディ・リッチと森山威男が一番のお気に入りになった。目にも止まらぬもの凄く速いスティックさばきとエモーショナルな音楽的プレイにすっかり刺激を受けてしまい、
「あ~、自分もいつしか、あんな風に叩いてみたい。」と思うようになった。で、毎日、猛練習。それが15年間も続いた。でも、思ったように上手くならなくて焦った。一応、練習の甲斐あって、手足は動くようになったけど、何かが違っていた。
で、自分の好きなドラマーの演奏を聴きまくっていて、その中で共通してみんながやっている曲があった。
「それが、コルトレーンのジャイアント・ステップス」だった。

ふとコルトレーンのアドリヴを聴いていると、昔から好きだった速弾きギターのソロをどうしても思い出す。それにコルトレーンの音色って、サックスにしてはドライでツブ立ちがはっきりとしているので、ギターに似てなくもない。

「いつか、永遠に続くかのようなソロを弾いてみたい。」

そんな子供の頃から夢が、脳裏を過る。
もしかしたら、私の煩悩はそこから始まったのかもしれない。
なんとなく夢を思い出してしまった。(笑)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする