日暮里といったら、女の子としてここは外すことができません。
あ、でも、スイーツの嫌いな男子でも、ここなら大丈夫。
アド街第三位、“羽二重団子”。
※創業文政2年(1819)。夏目漱石や正岡子規の日記や句にも度々登場します。
初代庄五郎が音無川のほとり芋坂に「藤の木茶屋」を開業し街道往来の人々に団子を供したのに始まります。
この団子がきめ細かくて羽二重のようだと称されそのまま菓名となっていつしか商号も「羽二重団子」となり、創業以来、江戸の風味と面影を受け継いでいます。
(「アド街」のweb siteより)
おんなじようなことが、ここにも書かれてありました。
す、すごい店なのね。
まあ、見かけからして、ただの団子屋じゃないとおもったけどさ。
王子街道って道は、もう存在しないけど、ひょっとしたらみんな、ここで団子を買って、飛鳥山に桜を見にいったのかなぁ――って考えると、なぜかウンウンとうなずけてしまいます。
なぜならば、桜といったら団子。団子といったら、。
そう、この店、団子をアテに酒を飲むことが出来るんです。
団子で酒ぇ!?
ということで、味見してみました。
あ、でも店内でじゃなくてよ。
チャイロ系ちゃんじゃないんだから、昼からなんて飲めませんよ。
おまえよく昼から飲んでるじゃねえかよ。
あ、でもこれならお酒のつまみになるかも。
ひじょうにあっさりした、上品な味です。
正岡さんも泉さんも、超グルメだったのねぇ。
日暮里はふたつの顔をもってます。
昔からつづく伝統の顔と、昔を取り壊し、
快適さだけを求める現代人の顔。
クマルはクマだから、その辺どっちがいいかよく分からないけど、便利だけで風情がないのはちょっとやだなぁ。
さ~て、“わしたショップ”で、チャイロ系ちゃんにお土産でも買って帰りますか。
“わしたショップ”
東京ひがし案内 (ちくま文庫)
著者:森 まゆみ
販売元:筑摩書房
発売日:2010-04-07
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*尾久橋通りから昔の音無川の細い道に入る。石橋湛山の墓のある善性寺の前、羽二重団子で休憩しよう。日暮里駅前にもきれいな店ができたが、やはりすがれた本店の方が落ち着く。その昔、羽二重のような歯ざわりと称された、餡と生醤油の団子がセットで四百円、お茶も飲み放題とはありがたい。
そこから日暮里駅前「わしたショップ」で海ぶどうと泡盛などを仕入れ、帰りは山に上がるのが面倒なので、そのまま西日暮里の切り通しをめざす。途中にある常磐線を越す金杉踏切も私の気に入りの場所なのだ。