鳥取県と兵庫県の県境近くにある扇ノ山山頂。雪はありませんでしたが、見晴らしも今ひとつ。ガスがかかったり消えたりと、せわしない感じでしたね。
滝見の部もあります
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扇ノ山はブナが有名らしいのですが、足場のぬかるみが酷いこと、熊が居ることでも有名らしく、山頂でお弁当を食べていると、一昨年の今頃に雪が積もっていて、そこに熊の足跡があって、そしたら熊が居た、なんて話をされてしまい、聞いてしまったらちょっと怖くなってきます。みんな熊避けの鈴を付けてはいても、結局は気休めなんだとか。ただ、ここの熊はそれを聞くとちゃんと避けてくれるらしく、そんな賢いことでも有名なようです。でも、それだから安心か、と言われると、そこは野生動物ですからねぇ。気をつけましょう。
ということで、雨滝を通過した後はえっちらおっちら山歩きです。ちょうど紅葉が見頃で、黄色から赤にかけてのグラデーションが綺麗でした。このあたりからは一気に標高を稼ぐので、こうした景色は何よりのご褒美です。
とりあえず、ここまでは熊は出ませんでした(笑)。この山道、木橋が流失していて進めません、と言うことだったけれど、行ってみれば橋は架かってるし、そもそも橋が要らないような川幅だし、わざわざ通行止めにする必要があるのかなぁ、なんて考えていましたが、その橋の手前の崖道が崩落していて足を置けないくらいの狭さに。こっちを理由に通行止めにするべきじゃないのかなぁ。>何とか凌いだみたい
山道が終わると、牧場の中の舗装された林道に出ますが、次の山道までの距離が5kmほどあって長いこと長いこと。ずっと舗装道路なので、足への負担がちょっと大きいんだよなぁ。そんなところでもなぜか歩いている人が居て声をかけられました。これから扇ノ山まで、というとかなり驚かれましたが、そんなものなのかなぁ。そんなところにあった面白いガードレール。
雪のせいだろうけれども、どうしてこんなの規則正しく・・・。そんなこんなで5kmほどを1時間かけて歩き通します。ここでも熊は出ませんでした(笑)。
水飲み場のある駐車場を過ぎて(途中道を外れかけるもすぐに復帰)、ここからが本番の山道です。駐車場には4~5台ほど駐まっていてちょっとびっくり。結構人気のある山なんですね。でも、ここから山頂までは標高差は250mほど、行程は片道3kmほどで、山歩きにはかなり物足りない感じ。>だからこそ雨滝からスタートしてるんだけど、車道が完全に余計。
少し山道を歩くと、ブナの林が広がってきます。雲が厚くなってきて薄暗い中ではちょっと怖い感じもするんですが、気持ちの良い空間ではあるんですね。足下を除けば。粘土質で水がたまると酷くぬかるんでしまうみたいで。昨日の雨でしっかりぬかるんでいました。気をつけないと盛大に滑って転んで酷い目に遭いそう。そんな状態で歩いて行きますが、山頂までは10人ほどとすれ違いました。さすがは日曜日ですね。それなりに有名な山でもあるみたいだけれども。山頂までは熊も出ませんでした(笑)
山頂には大きな避難小屋がありました。山頂、と示す物があんまりなくて寂しい気もするけれども、この避難小屋が目立ちすぎな気もしますね。ただ、周囲の灌木が高すぎて開けていないのもまた事実。冬山登山で来られる方も多いようで、避難小屋はちゃんと2階から出入りできる作りになっていました。
日が出てきていたので外でお弁当。>というか、中は人が多すぎた感じで入る気がしなかったとか・・・。>若干マナーも悪そうだったし・・・。30分かけて食事と休憩、その際に熊の話を聞いたわけですね。
下山は上地コースで・・・。こちらもブナの林を抜けて進んでいきます。このコースは稜線をまっすぐ下っていくので、傾斜が容赦ないですね。下りで通るにはしんどかった・・・>登りは登りでしんどいけれど、滑ることはないと思うなぁ。ブナ林に青空が覗いてコレはコレで綺麗だな。
さて、道はどこでしょう(笑)。このあと林道まで下るんですが、林道直前の水辺がやたら滑って難儀しました。あ、もちろん熊は出ませんでしたよ(笑)。
ここで盛大に勘違いをしなければ楽に下れていたんですけれど・・・。事前の下調べで大石コースに降りるか、上地コースで下るか、雨滝コースで戻るか、それとも反対側に下るか考えていましたが、とりあえず、距離の短い上地コースにしようと決めていました。が、ここで頭の中で上地コースと大石コースが混在し、あり得ない道を頭の中ではじいてしまっていたのでした。どうせ案内はないだろうから地形図の感じからこの辺、と言う程度の感覚で来てしまっていたんです。その結果、ここからの下りは、道のないところを下って行くことになってしまいました。
稜線を下っていくだけなので迷うことはなかったのですが、所々に獣道が付いていて、それがまた山道によく似た感じで。というか、適度に人が歩いているようでした。が、そんな道がいつまでも続くわけもなく、すぐに痕跡すらたどれないような場所に出ます。谷筋に沿っていくと山にぶつかって下れなくなるし。不思議な地形だなぁ・・・。GPSを参考に、稜線を下るのは得策ではないと判断。>稜線方向は相当な遠回り 崖でないことを確認して、県道へ直接降りる方向を選択しますが、笹藪がすさまじく、背丈が1mを越えて育ってる笹藪って、抜けるのに相当難儀しますね。そして杉の植林地帯にも容赦なく笹藪が。あぁ、もう。な感じで下ること1時間。林道まで下ったときには心底安堵しましたよ、えぇ。
結局、上地のバス停にはたどり着けず、上上地のバス停にたどり着きました。頭の中で想定していたルートはもっと山の方に出ている予定だったのですが、それは大石ルートと混在していたときの話。どこにでも良いから降りられたことに感謝ですね。次のバスまで1時間ほどあったので、5kmほど歩いて山崎というバス停からバスに乗車。一時間じっくりバス停で休んでいても良かったなぁ・・・。
やっぱり、自信のないときは確実なルートを選択しましょうね。またいつかリベンジしなきゃ。