つい先日までは涸れ川状態だった様な気もしますが、今日はご覧の通り・・・。午前中はたっぷり降りましたねぇ。その雨の名残かそこかしこでもやもや。雲も判然としませんが、層雲が覆っているようです。
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横の警戒線を見ると、注意と書かれた領域の下限まで達していました。ここまで増水しているのははじめて見ましたが、それでも昨日から降っている雨は70mmなんですよね。たった7cmの雨、と解釈すると何となく判然としない物がありますけれども、川に一斉に流れ込むことを考えると、そうでもないかね。ちょっと考えますか。
単純化のために10mで水深0mの枯れ川と、その両側に1m×500mの平地を想定します(1kmちょっとのやたら細長い土地で、真ん中に川がある)。そこに100mm(=10cm)の雨が一瞬で降ると(あり得ない想定だけれど単純化のため)したら。
土地には1000m×1m×10cm=100m^3の水が降ったわけで、その水が川に向かいます。
一瞬で川に流れ込んだとすると(あり得ないけれど単純化のための想定)、10m×1mの川の水深は、10cm(川に降った雨)+10m、ということに。涸れ川が一気に10mにもなるわけですな。
こういう風に考えると大雨で側溝なんかがあふれるのも頷けるんじゃないかなぁ。松山平野の場合、最終的には重信川になだれ込む訳ですけれども水平スケールはもっと広いんですね。中流域では高縄山と皿が峰の幅をざっくり10kmとして、その間の川幅が100mくらいに見積もると・・・。スケールの比率は先ほどの想定と同じになるわけです。
もちろん実際には一気に雨が降るわけでもなく、(一時間で100mmも頻繁に起きる物じゃなし。)ましてやそれが一瞬でなだれ込むこともありません。地面にしみこんでいく分、表面を川ではなく別の方向へ流れていく分もあるので、すべてが増水につながっていくわけではありませんが、安易にたかが10cmと考えてしまうととんでもないことになる、と言うことですね。