江の川って、ゆったりしてますよねぇ、ホントに。三江線はずーっと江の川に沿ってのんびりと走っていきます。
/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄
3日目は三江線の旅。とはいっても、廃線が現実味を帯びてきたらしいので、せっかくだから乗っておくかな、と言う程度で。三次駅っていろいろすごい駅ですよね。芸備線と福塩線と三江線。芸備線の新見方面と、福塩線と三江線はどれも超が付くほどの閑散路線・・・。広島方面以外は・・・・・・。
さて、そんな三次駅から出る三江線で、鳥取にちゃんと帰り着けそうなのは9時57分発のみ。それに合わせようとすると、広島を7時台に出る列車で3分乗り換えなんですが、この18切符期間にそんなことをやると、三江線の列車から人があふれるんじゃないか、と言う懸念があって、広島発を一本早い6時台の列車にして三次入りしました。どうもそのことを考えてきていた人はもう一人だけのようで、6時台の三次行きの列車に乗っていた客のほとんどは改札を抜けていなくなってしまいました。
天気は良くなかったので駅周辺をちょっとだけうろついて、あとはホームで待つことに。三江線のキロポストがないかなぁ~って探していると、1番ホームに108のキロポストが。終点の方でしたか。>江津駅では0のキロポストは見つけられなかったなぁ・・・三江線の各駅には石見神楽で用いられる用語が付けられていて、三次駅は土蜘蛛。まぁ、敵役としては有名処ですが、もうちょっとなんとか・・・。解説がしっかりついているので読みふけります。
そんなこんなで時間をつぶしているところに入線してくる三江線の一両の気動車。しばらくして乗り込むと、すでに地元の方が数人乗っていらっしゃいました。まだ乗り継ぎの良い列車は来ていなかったので乗客は6~7人と言ったところ。このあと広島から入ってる列車が3分乗り継ぎ、福塩線から入ってくる列車が1分乗り継ぎでありましたが、まぁ、予想通りいっぱいになってしまいましたね。
地元の方は数駅行く間に皆さん下車。残りはほぼ18切符の方々と思われます。三次から江津に抜けられてもその先がやっぱりないので、18切符を使う人たちにすら敬遠されてしまうルートですが、廃線の話が持ち上がってる状況ではそれも一変。濃い方々が集まり始めています。のんびり景色を眺めながら写真を撮ったり。石見川本までの2時間ちょっとの時間を思い思いに過ごします。
石見川本では90分待ちなのですが、ここから先、列車交換設備が江津にしかないと言うことで、この駅での90分間というのは実は対向待ちだった、という恐ろしい状況が発生しています。この時点で、もう存続させる意志がないと言っても・・・・。ただ、駅では、地元の方がこの列車で降りてくる乗客専用の90分案内図を作って待ち構えていました。40分の散策コースと食事処が載った案内を乗客一人一人に配ってました。これはすごいですね・・・。食事する場所は調べてあったのですが、それ以外にたくさん紹介してあったので、周辺の乗客が列車の中で「お昼は我慢する」とかそういう話が漏れ聞こえていたのですが、そうした方々も思い思いに散っていっていました。食事後はせっかくいただいた案内に沿って20分間うろうろしてみました。>雨が強めに降ってきてしまったので、早歩きになってしまった。ゆったり回るには良い感じかな~。寺社仏閣もあるし。
またホームに戻ると、先ほど案内を配ってくれた方とおしゃべり。数十人でもいい、来て食事をしてくれるだけでも。たしかに、ちいさな町では数十人の昼食と言うだけでも結構な効果だよな・・・そういうことかもしれないなぁ・・・。一応署名を集めてましたが、18切符旅行者に同意を求めても、地元の学生さん達の署名の方がよほど効果がありそうだけど、それももうすでにやってるだろうしなぁ・・・。そうでもなければ3セクで部分的に残すことになるんですかね。
さて、残り1時間、石見川本から江津まで。よくよく見てみると列車交換設備を取り払ったあとがそこかしこにありました。ホームの痕跡もまだしっかり残ってましたが、交換設備が物理的に置けないんじゃなく、わざわざ取り払ってあるところを見ると、もう、どうにもしようがないのかも知れませんねぇ。
江津が近づいてくると、江の川はさらにゆったりした流れに。と言うかもう海ですよね。そして江津駅に到着。着いたーと言う感慨よりも、もう乗り換え列車が入ってきているのがなぁ・・・。陸橋を越えるタイプの接続は、そんなに接続をよくしちゃいけませんって。そういうのは対面乗り換えだけにして欲しいですね。結局堪能する時間はなく乗り継ぎの列車へ。出雲市まで繋ぎます。
日本海側の景色のいい区間で、行きはアクアライナーで盛大にかっ飛ばした区間ですが、帰りは駅に止まるごとに動かない景色を眺めます。こういうのもいいですねぇ。
出雲市では20分待ちと50分待ちからのチョイス。どのみち米子で同じ列車に収束するので、出雲か米子かどちらでご飯を食べようか、と言う話。せっかくなので出雲そばと言うことにしました。そんな出雲市駅前。
まだ暗くなりきっていないのが残念ですな。
出雲市始発の電車。折り返し運転ですが入線が出発時刻なのはどういうことでしょうか。そのおかげで特急が出発できず皆遅れていきます。そもそも東から来る特急が遅れていて、全部に影響が出ていたようですね。出雲市より西は影響がなかっただけで。でもこのあとは松江を通過して米子まで。山陰で人口密度の最も高いところを通ります。影響は結構ありそう。松江では案の定大量に乗ってくるし。
米子での乗り継ぎは本来5分あるところが1分でした。しかも陸橋を越えて離れたところの1番ホーム。米子駅ってホームがたくさんあるのに、どうして対面乗り換えになってないのかものすごく疑問・・・。乗り換えに手間取って出発が遅れてます。駅のアナウンスで少々お急ぎください、と言われてもさぁ。そもそも鈍行がなして特急用の1番ホームよ、と。米子から乗ってくる人より米子で乗り換えて乗ってくる人の方が多そうだったけれど、よくよく考えるとこの人達って越県通勤してるってことだよね。鳥取/島根って県境を跨ぐ雰囲気は薄そうだなぁ。
最後にトラブルが。先を行く列車が、末恒-宝木間で猪と衝突しました。そんなアナウンスが。・・・なんですか、それ。この時期でまだ猪って出るんですね。まだ雪もちょっとしか降ってないし、破格に暖かいんだろうなぁ・・・。結局割を食ったのは反対方向で鳥取から倉吉に向かってくる列車。それが遅れを一手に引き受けた感じで、到着してみれば他はほぼダイヤ通りになってました。特急などの対向待ちの都合がある分。均等に遅らせるってのが難しいんだろうなぁ。>均等だと遅れは永久に取り戻せないわけだし・・・。