日本の季節の移ろいは広い括りでいうと、今は春、夏、秋、冬と表現されている。 しかし旧暦をもとに暮らしていた
時代の人々は生活の糧を得る上で必然的に季節の変化を敏感に、また繊細に肌に受け生活してたであろう。
さらに、その春、夏、秋、冬の各季節の中の微妙な変化も六段階に細分、計二十四の季節で表現した。
さらに二十四を各々三段階の候で、合計七十二候で一年の季節感を表した。日本人の繊細な感受性はこれで言い表される
のではないだろうか。 情報化社会の現代、ちょっとした言葉不足が引き金になりあちこちでトラブルが生じるていることを
しばしば耳にする。 会話に主語がなく、言葉を省略してしまい、攻撃的な言葉使いがまかり通っている。 テレビのドラマ
お笑い番組は最たるものだ。 新聞をはじめ、テレビ番組に毎日憤っている。言葉使いに気配りと丁寧さを日本人に取り戻して
ほしい、と願うこのごろである。
ちなみに今は「芒種の次候」…”腐草蛍と為る” というらしい。 蛍が明かりともして、飛び交うころ。昔の人は、腐った草が蛍
に生まれ変わると信じたそうである。
身近でいえば 「カワセミ、二番子の候」とでも言えるか…な。
<撮影2014.6.14>
以下の画像で、ここのカワセミペアはどういう状況か想像していただけたら、うれしいです。
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