風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ロンドンの地下鉄TUBE

2008-01-20 04:20:45 | 倫敦うるるん滞在記

ロンドンの地下鉄Tube。
ただこれに乗っているだけで、色んなイギリスが見えてくる。

1.窓のサッシの新聞
荷物棚の上に誰かが置いていった新聞を、別の誰かが取って読み、それをまた棚に戻して降りてゆくのは、日本でもふつーに目にする光景。
主に中年のサラリーマン限定で。
それと同種の光景が、ここロンドンでも繰り広げられている。
さらにパワーアップして。
朝と夕方の電車は、さながら新聞の図書館状態
右も左も新聞だらけ。
主な置き場所は椅子の頭の部分、窓のサッシのところ。
利用者は、老若男女区別なし。
若いおしゃれ~な女の子もふつーに手に取って、読んで、また置いている。
はじめて見たときは結構おどろいた。。

ところでこの新聞。
殆どは買ったものではなくて、朝や夕方に街で配られているもの(London LiteとかThe london paperなど何種類かある)。
日本のHot pepperみたいな感じで配られているんだけど、普通のニュースやゴシップ記事も載っていてなかなか面白いのです。
こういうものが配られていることも、驚いたことのひとつ。

2.ラッシュのときは電車をやり過ごすイギリス人
新聞よりもびっくりしたのがこれ。
ここロンドンでもラッシュは存在する。
それでも東京のように電車の中が窒息寸前の押しくら饅頭状態になることはない。
なぜか?
なんと彼らは「電車に乗れなそうだ」とわかると、前の人間をぎゅうぎゅう押すことなく、乗るのをやめてしまうのである。そして次の電車を待っている。次の電車も混んでいたらどうしているのかは不明。。
そしてそんな状態なのにイギリス紳士は、レディファーストをしちゃったりするのである。
昨日会ったオジサンは、私を乗せたら案の定自分は乗れなそうになり、私が奥にずれたらなんとか乗れたんだけど、そのときに少し腕がぶつかっただけで「I'm sorry!!」とすごく謝られた・・・。いや、先に譲ってもらったのは私ですから・・・。
日本人の中年親父もすこしは見習ってほしいものである。山手線で何度鞄に押されて青痣を作ったことか(しかもちょっとぶつかっただけで「ちっ」と舌打ちされたり)。

もっともイギリス人も別に他人のためを思って電車をやりすごしてるわけではなく(レディファーストは別にして)、単に「混んでる電車に乗りたくない」だけではないかと私は考えるのだけど。あるいは、「人を押してまで自分が乗るのはみっともない」という意識からとか。
実際はどっちなのか、結構興味あるわ。
誰かに聞いてみたいけど、ちょっと聞きにくいなぁ。

***2月10日追記***
今日また混んでる電車に乗る機会があったんだけど今回はみなさん簡単にあきらめずにがんばって電車に乗り込もうとしていました。彼らもいつも簡単にあきらめてるわけではないのね。まぁそうだよねー、早く目的地に着きたい気持ちは万国共通だよねー。
でも、あいかわらず日本の親父達みたく女の子(という歳でもないが)に青痣ができるほどぐいっっっって押す人はおらず、一ヶ月いるとこの国の色んな面が見えてきたけど、こういうところは好きですねぇ。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする