風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

リヴィエラの舞台を訪ねてみる 3 :リヴァプール・ストリート駅

2008-02-27 00:18:45 | 倫敦うるるん滞在記

それより半時間前の午前八時半。
リヴァプール・ストリート駅構内のカフェテリアで、キム・バーキンは紙コップのコーヒーを啜り、湿ったデーニッシュを齧っていた。M・Gは両手をダスター・コートのポケットに入れ、間違って紛れ込んだような居心地の悪い顔で、ベンチに浅く腰を下ろしていた。普段は外で朝食を取るのを好まず、仕事上必要ならホテルのダイニング・ルームを使う男には、駅構内の雑然としたカフェテリアは難民給食センター同然に違いなかった。・・・M・Gは、リヴァプールストリート駅前のビショップスゲートから、オールドゲートに至る地域の、詳細な地図のコピーをキムの膝に置いた。

(高村薫 『リヴィエラを撃て』)



リヴァプール・ストリート駅前の通り(Liverpool St.)


駅の外観


駅構内。
カフェテリアは写真左手あたりに沢山あります。

ちなみにジャックは、ペチコートレーンから逃げた後、この駅で男に誘われて50ポンド貰って、その金で飲んだらしい(そう伝書鳩に言っている)。

シンクレア関連の場所ばかり紹介しているのでよほどシンクレアが好きと思われそうですが、キム大好きです~。
カッコいいよね^^

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