いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

亡国の「東大脳」(笑)

2006年11月03日 16時36分31秒 | 社会全般
最近の教育問題関連で、槍玉に上がっているのが「文部科学省」と「東大」ですね。
前者はイジメとか履修問題で、後者はその影響を受けてなのでしょう。別に東大生だけが悪いわけでもないでしょうが。とりあえず叩かれやすいのですかね。

『諸君』で特集だそうです。「東大脳が国を亡ぼす」ですって。ガツーンと。

諸君!061201


ところで「東大脳」という言葉は、別な本で以前から出てたのですね。知らなかった。新しい言葉じゃないのですね。調べて判りました。

安川佳美さんという現役東大生が書いた『東大脳の作り方』という本があるんだそうです。在学中に書いたのですって。世の中には凄い人がたくさんいるものです。これによく似たタイトルの『「東大脳」の作り方と使い方』(中本千晶・著)って本もあるようです。

これって、どちらかが殆どパクリのようなタイトルですね。単なる偶然なのかもしれませんがね。「東大脳」の字面に釣られて、うっかり買ってしまうのかもしれません(笑)。


立花氏も例によって東大批判(笑)。何となく気持ちは判る。実際に教育の場で接しているからね。でも、あんまり細かく判るエピソードを公開するのは、教育者としてはちょっと問題ではないかと思ったりもします。参考になるとか、他の教育者や現場の役に立つというのなら多少はいいと思いますが、あまりに酷いのは書かれた学生が可哀想かな、と。傷つくよね、やっぱり。

第89回 東大生にも蔓延!履修漏れ問題 「ゆとり教育」が国を滅ぼす - ビジネススタイル - nikkei BPnet


『諸君』の方は「国を亡ぼす」、立花氏は「国を滅ぼす」と使い分けていますね。両方とも東大と教育を絡めた内容ってことで、どうやら日本は東大が滅ぶと一緒に滅んでしまいかねないのかも。ちょっと大袈裟すぎな気もします。役立たず「東大脳」を持っている人たちが、日本を全て動かしているということが信じられているのかな。実際そうなら、もっと早く滅びそうにも思うが。まあ、いいか。


履修問題は遂に「国を滅ぼす」ところまで来てしまいましたね。これが発覚しなかった場合、どうなっていたのでしょうね(笑)。


世の中全般に「~脳」というのが流行りなんですかね。色んなバリエーションを見かけるような気がします。

ネット風な表現で言うと、

「漏れ」も履修漏れだよ~

みたいな極寒オヤジギャグはすぐさま使われてしまっていると思いますが、このような場合、「ネット脳」とか「2ちゃん脳」とか言われるのでしょうか?

こういう脳の場合は、誰も心配していないことから、国を滅ぼさないことは確かでしょう。そう考えると、なんか、意味なく安心した。



マクロ経済運営のコンフリクト

2006年11月03日 01時09分35秒 | 政治って?
発端は、例の福井総裁の「耳ざわり発言」ですね。

成長」は耳ざわりが良すぎるか


で、有識者議員からのご提案の基本は、「改革の大前提となるのは、適切なマクロ経済運営である」ということですからね。多分これは、伊藤先生や八代先生などが中心となって「押している」ことですね。中には「改革、改革って、念仏じゃないんだから」というような批判もあるかもしれませんが、よく注意してみることも必要かもしれません。行政の場合、無意味な文言というのは、殆ど入れられることはないですよね、きっと。それで、今回は「マクロ経済運営」が取り上げられることとなったのでしょうね。実際のところは、福井総裁の前回発言が大問題だったからでしょう(笑)。で、今回、福井総裁は資料を提出させられて、「弁明」というか言い訳することとなったのだろうな、と。


大田さんの説明を大まかにまとめますと、次のようなことだろうと思います。

まず、福井総裁の判断というか、日銀サイドの見方としては次の通り。

・足元の基調判断としては、景気は順調に推移
・日銀はリスクとして、「上振れ」「下振れ」の両方を念頭に置いている
・設備投資の過熱感を警戒している
・家計部門には「ジワジワ」波及していく(だろう)
・それは雇用逼迫や給与増などによる
・雇用や給与増は将来時点のリスクと認識
・CPI の0~2%のレンジは「理解」
・政府と日銀の間には、所謂「コンフリクト」はないと認識


これに対して出された意見としては、

・景気は、地域、正規非正規、企業規模などで依然格差があるので注意すべき
・上振れリスクは大きな問題になり得ず、下振れリスクをメインに考えるべき
・消費の弱さ(停滞?)にリスク
・雇用改善が必ずしも進んでいるわけでない
・日銀は政府と連携していくべき


大体こんな感じだろうと思います。

大田さんはCPI の説明をする時に、事務方からの「注釈」を受けたようです(笑)。日銀サイドは以前から言っていることがありましたよね。「0~2%」というのは、「目標」「参考」「参照」のいずれでもない、と(笑)。「理解」なんだ、と。「understanding」なのだ、と。縛りを受けたくないから、こういうことを言っている訳ですね。まあ、現状では仕方ないですけど。

結局の所、日銀は政府に協力しなさいよ、ということでしょう。
福井総裁はクギをビシッと刺されたわけですね。

現時点で見えてるリスクに対処するわけでない、ということを言われちゃ、どうにもできないけど。「日銀は将来を見据えているんだYO!」というのも、怪しいもんですね。その将来予測がどれほど信頼できるのでしょうか?
僅かな期間の間に、量的緩和解除、ゼロ金利解除、と立て続けに「劇薬」連続投与ですからね。当然そのリスクは大きいですよね。


直接関係ないですが、「アジア・ゲートウェイ」に関連して、根本補佐官に一度報告してもらう、ということのようです。やっぱり根本補佐官の経済担当は、有力ポストということなんでしょうかね。


いずれ議事録が出るので、また見てみようと思いますが、皆さんも各自で確認された方がよいかと思います。