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廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

ハードボイルド時代劇 『筆殺仕立人』 予告編:本

2007-12-08 23:15:32 | Weblog
 今日はいよいよサンフィレッチェと京都との入れ替え戦の日だ。 水曜日の第1戦で2-1で敗れているが、今日の試合を0-1で勝てば逆転残留出来る。 私はいつも通り自宅からスクーターで広島ビッグアーチへ向かった。 スタジアム近く、新交通システム『アストラムライン』の駅の所に来ると、駅から次々と人がスタジアムに向かっているのが見える。 スタジアム前の”満車”と言う表示は客の少ない時でも大抵出ているが、スクーターを停めに入った駐輪場が一杯になっていて奥に停めるしか無かったので、今日は相当に入っていると確信する。

 スタジアムに向かう正面入口の階段を今まで見た事も無い(浦和戦の時は寝坊してハーフタイムの時にスタジアム入りしたので)大勢のサポーターが登っている。 今日は全席自由で共通1000円と言う事で、いつもは高いから余り入りが良くないメインスタンドに続々と人が入って行く。 私は慣れない席は落ち着かないのでいつも通りサポーター席の外れ、ゴール斜め後方の前側の席に座る。 ここは何故かいつも空いている事が多い。 入って見るとサポーター席からメインスタンド、バックスタンドまで一杯になっている。 普段からこれだけ入っていれば日本代表クラスの選手を補強して優勝争い常連のクラブにもなれると思うのだが...

 京都側のサポーター席も入れ替え戦だからかかなり入っている。 普段のアウェー席の入りから見れば多いと言えるが、浦和戦の時はサポーター席だけでは足りずに広島側の応援席を削って対応する程の凄さだった。 こうして見ると改めて浦和の凄さを思い知らされる。 だって京都から地理的に見て遥かに遠い関東からあれだけ来るのだから大したものです。 浦和の巨大な戦力について語られる事は多いですが、本当の凄さとは5万人近く入る埼玉スタジアムを満員にし、交通費だけで万単位の金が掛かる広島にまで大勢やって来るサポーターこそ本当の日本一であり、”ビッグクラブ”なのだと思ってしまいます。 その浦和ともJ2に落ちたら対戦出来なくなってしまうのだが...

                  

 私は持って来た弁当やスナック菓子などを食べながら試合開始の時を待つ。 今日は絶対に負けられない”決戦”だけに、試合前の演出も力が入っていてスタジアムDJ(広島で活躍しているローカルタレントの人)もサポーター席に乱入して盛り上げたりしている。 もっともこれは神戸戦の時もやっていたが。 そう言えば神戸戦の時はカープの選手も大勢応援に来てくれていた。 今日も7人ほど来てくれていると報道で聞いた。 紹介はされなかったが貴賓席にいる観客の中にでもいるのだと思う。

                   

時代劇に出演しても似合いそうな男性アスリートランキング(gooランキング) - goo ニュース

 そう言えば今回は時代劇と言う事になっていたのだった。 ちっとも時代劇らしくなっていませんが... とにかく時代劇が似合うスポーツ選手と言っても、同じ日本人なので大抵の人は似合うと思うのですけど。 時代は違っても優男風の人もいれば野性的な人も野武士風の人もいますし。 女優さんもそれまで現代劇しかやっていなかった人が時代劇初挑戦して意外と似合っていたりしますし。 ちなみに時代劇に登場する戦国武将たちは二枚目俳優が演じる事が多いですが、歴史上の人物である本物の戦国武将にも二枚目は多かったみたいです。 生まれと育ちの良さとかもあるのですが、別の理由もあるみたいで。 ここでは書きませんが...

                 

 試合は始まった。 とにかく点を取らないと勝てない広島は序盤から攻めまくる。 スタンドから見ていても実力は広島の方が上だと思うのですが、力だけでは勝てないものなのだろう。 どうしても点が取れない。 少し気になったのが審判の判定が明らかに京都寄りで、同じ様に倒されても京都の場合はファウルや警告が出て、広島の場合はそのままスルーされていて私の周りのサポーターも相当に怒っていた。 これは意図的なものでは無く、恐らくは日本人特有の”判官贔屓”なのだろう。 最初はJ2の京都に甘かったが、終盤は点が入る気配が無く、焦りが募っている広島に若干甘くなっていたと感じたからだ。 そして後半、京都の猛反撃を耐え凌いで終了間際に広島も必死の猛攻撃を仕掛ける。 しかし決定的なチャンスに放ったシュートは外れてしまう。 そして非情のタイムアップ。 京都の選手とサポーターの歓喜と、そして静まり返る広島側サポーターとピッチに倒れて立ち上がれない広島の選手達...

 試合終了後、勝った京都側の”儀式”が一通り終わってから広島のシーズン最終戦セレモニーが始まる。 球団社長の挨拶の後、選手達が場内一周するのだがサポーター席からは「いつまで期待を裏切り続けるのか!」とか「結果を出せない監督は代えろ!」などどちらかと言えば戦力強化に失敗したフロントを責める意味の横断幕が掲げられたが、今の選手たちに見せるべきでは無いと他のサポーター達が猛抗議して選手が近付いて来る前に降ろされる一幕もあった。 そして選手達が静かにサポーター席の前を通って行く。 ただ一人、エースFWの佐藤(寿)選手だけがサポーター席に近付いて「必ず一年でJ1に戻るから!」とサポーターに”残留宣言”をしてくれたらしい。 日本代表入りする為にJ1の広島に来た寿人選手だけに厳しい決断なのだが...

                  

 今季の敗因として守備の崩壊がよく言われているみたいですが、攻撃サッカーを標榜しながら今日の試合みたいに”たった1点”が取れないのではどうにもならない。 来季はJ2での戦いになりますが、一年でJ1復帰する為にも早急なチームの建て直しが急務だろう。 球団は今のところ監督交代はせずにそのままチーム再建も任せるらしいが、今までやって来た攻撃サッカーをJ2でも続けるのか、それともJ2を勝ち抜く為に守備重視の戦術に移行するのかも考えないといけないでしょう。 またチーム再建の面ではJ2落ちによる主力選手の流出もあると思います。 今の主力全員を引き止めるのは難しいのは間違い無いので、補強の方も急がないと。 完全移籍に拘らず、J1クラブの余剰戦力をレンタルで借りるなどして形振り構わずやらないと残ってくれると言ってくれた寿人選手にも一年でJ1に戻らなくては。

 それと今日の試合は全席1000円にしたのも大きかったですが、横川駅とアルパーク(JR新井口駅)からのシャトルバスをタダにしたのも大きかったと思います。 駅までJRで来て、そこから更に片道400円の交通費の負担は大きかったと思います。 タダとは言いませんがもっと安く出来ないものでしょうか。 それと出来れば広島駅や市内中心部のバスセンターからも格安シャトルバスを出してくれるとか。 私はカープの駅前新球場移転後に今の市民球場跡地にサッカー専用スタジアムを造って欲しいと常々訴えていますが、とにかく来年はビッグアーチに来てもらうしか無いのですから。 戦力補強も必要ですが、営業面でのチーム再建も急務だと思っています。 カープ、そしてサンフィレッチェと相次いだ苦境。 広島スポーツ界、試練の秋です...



                 続く







                キャスト



駿河守/ナレーター    管理人さん



紫光の強力3トップA    パウリーニョ(京都FW)

紫光の強力3トップB    アンドレ(京都FW)

紫光の強力3トップC    田原豊(京都FW)

紫光のベテランDF     秋田豊(京都DF)

紫光の守護神        平井直人(京都GK)



紫の稲妻           佐藤寿人(広島FW)

紫の猛犬           ウェズレイ(広島FW)

紫熊の守護神        下田崇(広島)

紫熊の守備の要       ストヤノフ(広島DF)

紫熊の若き司令塔      柏木陽介(広島MF)

紫熊のサイドアタッカー    駒野友一(広島MF)

サンチェ             ????(広島FC公式マスコット)

フィレッチェ           ????(広島FC公式マスコット)



京都サポーターの皆さん

広島サポーターの皆さん



紫光の指揮官         加藤久(京都監督)

紫熊の指揮官         M・ぺトロヴィッチ(広島監督)





                  

 残念ながら”初仕立”は失敗に終わってしまい、サンフィレッチェは2度目のJ2落ちになってしまった。 来季は広島の地で”仕立人”がライバル・横浜、スワローズにドラゴンズ、交流戦でパ・リーグ球団、そしてJ2各クラブと戦う事になりそうです。 とりあえず今は来年に向けて”元締め役”を探さないと...


 ...異常です。