廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

馴染めない名前

2007-12-26 22:46:30 | Weblog
 NHK衛星放送で面白い映画をやっている様だ。 昼には『金田一耕助シリーズ』(横溝正史作)、夜には伊丹十三監督作品の特集をやっている。 見たいけどとても毎日テレビ映画を見る余裕は無いので断念。 どうせなら正月にやって欲しかったものだが... ちなみに私が伊丹監督の作品で最も好きなのは『タンポポ』で、見たらすぐにラーメンを食べたくなります。 そして金田一シリーズで最も好きな作品は今日やっていた『悪魔の手毬歌』です。 まだ見ていない人の為にストーリーの詳細は言えませんが、連続殺人事件の元をたどれば映画の技術革命に行き着く展開が印象に残っているので。

 昔の映画は”サイレント”とか”活動写真”とか言って白黒の映像だけが流れる代物で、それだけでは面白くないから”弁士”と言ういわゆるナレーションを自分の声でする人と、BGMを生で演奏する”楽士”と言う音楽家が各映画館にいました。 それが後に”トーキー”と呼ばれる台詞とBGMを映像と一緒に流せる革新的な技術が発明されて弁士さんや楽士さんは職を失った。 『悪魔の手毬歌』も失業した元弁士が仕事で鍛えた名調子や話術を悪用して詐欺師に転じた事が事件の大本になっていた。

 考えてみればどこの映画館も弁士や楽士を抱えていた事になりますからトーキー導入で失業した人も多かったのでしょう。 一方で弁士などを雇う必要が無くなると映画館を開設、運営するコストも大幅に下がって映画が全国に広まる事にも繋がったのではとも思います。 一方で俳優さんも声の演技も必要となってより難しい仕事になったかも知れないですし、また男前なのに声が甲高いなど声と見た目のイメージが違う役者さんは苦労したのかも知れないと思いますが... 革新的な新技術にも功罪があるのかも。



 先日行われた野球のアジアシリーズで気になった事が2つ程あるので今日と明日に分けて書きます。 何故いっぺんに書かないかと言うと、単にネタが無いのでもったいぶっているだけです。 それでその一つと言うのが日本以外のアジアの球団のチーム名に全く馴染みが無いと言う事です。 その理由として日本の野球メディアは日本以外では大リーグにしか興味が無く、アジア各国の野球についてほとんど情報が無い事があります。 アジアシリーズをプロ野球人気回復の起爆剤にしたいと思うのなら普段からアジアの野球に接する事が出来る様にするべきなのですが。

 アジア、ここでは韓国や台湾の球団に馴染みが無い理由はもう一つ、韓国や台湾の球団が企業名を名乗っているからです。 私が知っているのはサムスンやLGくらいで、他の名前はほとんど知りません。 知らない企業名+ニックネームなかなるアジアのプロ球団に私は全く馴染めませんし、第一この球団が何処に本拠地を置いているのか、そもそもどこの国の球団かさえも分かりません。 ちなみにアメリカ人が日本の球団名を見て受ける印象も今の日本人がアジアの球団名を聞いて受ける印象と多分一緒だと思いますよ。 地域名を名乗っている広島と横浜以外は...

 アジアの企業名には全く馴染みがありませんが、アジアの都市名には馴染みがあります。 今すぐ思い浮かぶだけでも北京、上海、天津、重慶、大連、広州、瀋陽、ソウル、釜山、テグ、光州、ウルサン、台南、台中、台北、高雄...と易々と名前が出て来ます。 最近は海外旅行も普通でアジア各国の都市にも馴染みのある人は多いはずです。 韓国や台湾の球団も都市名を名乗ればアジアリーグ制工の可能性も大きく広がるでしょう。 最初に日本が企業名+ニックネームと言う”悪い見本”を見せてしまったのがここへ来てアジアの野球発展の阻害要因にもなっていると思います。


 ...以上です。 明日もこの続きです。
コメント
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