▶4泊5日の台湾旅行は、ほぼ予報通りに連日降られはしたものの、とりたてて見物に支障をきたすこともなく、けっこう楽しく、ためになった旅でした。
その中で、映画関係のネタを現地で撮った画像を中心に拾っておきます。・・・というつもりだったのが、帰国後なぜかPCが不調で時間がかかり過ぎ。すでに1日無駄に費やしているので画像ナシにします。
まず十分(シーフェン)では名物の天燈(熱気球のような?ランタン)を揚げる・・・というのは知りませんでしたが、行ってみて初めて青春ドラマの佳作「あの頃、君を追いかけた」の一場面にあったことを思い出しました。(タレ目美人のミシェル・チェンがチャーミング!) 大きな天燈の4面に、私ヌルボも願いを書いて飛ばしました。(「一攫千金」とか・・・。)
十分からバスで約40分東に行くと九份(きゅうふん)。「千と千尋の神隠し」のモデルと言われたりしている所です。赤提灯がいっぱい下がった阿妹茶酒感とか街のレトロな雰囲気とかナルホドとも思いますが、モデルにしたという根拠はなくジブリも否定しているそうです。むしろ「非情城市」のロケ地となったことがこの地の観光地としての復活の契機となったとのことで、「悲情城市」と記された表示板も目に入りました。また何といっても注目は昇平戯院という1930年代にできた映画館。ずいぶん前に閉館しましたが、近年無料で諸情報等を流す映画館として復活したたそうですが、ヌルボたちが訪れたのは閉館時刻後ではいれなかったのは残念。
なお、今回はいけなかったのが今韓国で公開中のドキュメンタリー「吾輩は猫である」でも紹介されている猫の村・猴硐(ホウトン)。ググると行った人たちの記事がいろいろヒットします。とにかく駅からしてネコまみれ。
上記の所は台北から日帰りで見て回れます。他にもいろいろ見どころがあるようで、いずれ個人旅行で行ってみてもいいかなと思いました。
▶15日にキネカ大森で<韓国映画“夏祭り”~さよならCJEJ~>中の「花、香る歌」を観てきました。期待度があまり高くなかったのが今までに観てなかった理由ですが、感想は「やっぱりなー」でした。パンソリ映画は当然パンソリが命。ということは、名作「風の丘を越えて~西便制」を観てしまった後は皆凡作になるしかないってことか? この作品も、大きな声でのどを鍛える場面などその発声からしてお腹から声が出ていないことは素人でもわかります。人気をあてこんで(?)スジを起用した時点で失敗。まあ歴史の知識を若干得たのが収穫といえば収穫でした。
▶今、GYAO!で名作を含むアジア映画全42作品が無料で見られるんですね。(→コチラ。) 韓国映画では「息もできない」「猟奇的な彼女」「ハロー!?ゴースト」「昼間から呑む」「素晴らしい一日」等々。韓国映画以外では「男たちの挽歌」とか。観てない方はぜひ!
▶先週も「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されませんでした。これまでも長期ブランクは何度もありましたが・・・。
★★★ NAVERの人気順位(6月19日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(3) マリアンヌとマーガレット(韓国) 9.49(78)
②(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.43(212)
③(5) 風の踊り手(韓国) 9.42(26)
④(1) 吾輩は猫である(韓国) 9.40(104)
⑤(6) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国) 9.27(493)
⑥(7) わたしは、ダニエル・ブレイク 9.24(1,598)
⑦(8) 劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(日本) 9.24(396)
⑧(-) 従妹(韓国) 9.24(45)
⑨(10) ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣 9.13(614)
⑩(-) パレードへようこそ 9.06(194)
⑧⑩の2作品が今回の新登場です。
⑧「従妹」は韓国のラブロマンス(?)。恋人の下着を脱がせる時以外は退屈な日々を過ごす美大生グァンホ(パク・ソヌ)。祖父が危篤だという知らせに、長い間行ったことのないソウルの親戚の家を訪れます。ぎこちない親戚との顔合わせの中で脳裏に浮かんだのは従妹ジユン(ユ・ジウォン)の純粋な思い出。今大人になって向き合うと、成長した彼女にグァンホの視線は釘ヅケ。いつの間にか彼はジユンに魅せられています。これはジユンも同じ? 「もう1杯だけ飲みましょうか?」などと。誰も許さないタブーの愛、そして・・・。10年ぶりに再会した2人の愛の行方は・・・。原題は「사촌여동생」です。
⑩「パレードへようこそ」はイギリスのドラマ。日本では2015年に公開されています。韓国題は「런던 프라이드」です。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) 風の踊り手(韓国) 10.00(1)
②(2) わたしは、ダニエル・ブレイク 8.40(15)
③(3) ラ・ラ・ランド 8.34(14)
④(-) エル ELLE 8.00(8)
⑤(5) 夜の海岸で独り(韓国) 7.83(6)
⑥(7) 聲の形(日本) 7.50(4)
⑦(-) ゲット・アウト 7.17(6)
⑧(-) 午後8時の訪問者 7.00(6)
⑨(-) ネルーダ 7.00(5)
⑩(-) 沈黙-サイレンス 7.00(4)
⑩(8) 吾輩は猫である(韓国) 7.00(4)
④「エル ELLE」が今回の新登場です。仏・独・ベルギー合作のドラマ&スリラーで、ちょうど明日から開催(6月22~25日)の<フランス映画祭2017>の中で23日上映されます。(→コチラ参照。) いつも堂々として魅力的な女性ミシェル(イザベル・ユペール)の家にある日正体不明の暴漢が侵入します。ミシェルは、警察に通報するようにという周囲の人たちのアドバイスを無視したまま何事もないように日常に戻ります。しかし、その後も暴漢の接近は続き、危機感を感じた彼女は自分だけの方法で犯人を追跡していきます。そして再び暴漢の侵入があった日、隠していた彼女の過去と復讐の欲望も目覚めます・・・。韓国題は「엘르」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月16日(金)~6月18日(日) ★★★
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」が2週連続1位で300万人超える
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ザ・マミー/呪われた砂漠の王女・・6/06 ・・・・・498,301 ・・・・・・・・・3,240,845・・・・・・・・26,991 ・・・・・・・・・933
2(21)・・一日(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・6/15・・・・・・・・・・・480,785 ・・・・・・・・・・・565,889・・・・・・・・・4,654 ・・・・・・・・・781
3(2)・・悪女(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・6/08・・・・・・・・・・・247,176 ・・・・・・・・・・・927,044・・・・・・・・・7,542 ・・・・・・・・・629
4(3)・・ワンダーウーマン・・・・・・・・・・・5/31・・・・・・・・・・・128,638・・・・・・・・・・2,080,023・・・・・・・・16,810 ・・・・・・・・・510
5(5)・・盧武鉉です(韓国)・・・・・・・・・・・5/25・・・・・・・・・・・・84,184・・・・・・・・・・1,722,960・・・・・・・・13,575 ・・・・・・・・・492
6(4)・・パイレーツ・オブ・カリビアン・・5/24・・・・・・・・・・・・73,503・・・・・・・・・・3,006,929・・・・・・・・24,635 ・・・・・・・・・402
/最後の海賊
7(25)・・大魚とベゴニア・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・32,516 ・・・・・・・・・・・・45,430・・・・・・・・・・・353・・・・・・・・・・390
8(22)・・リチャード・ザ・ストーク ・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・29,087 ・・・・・・・・・・・・33,477・・・・・・・・・・・254・・・・・・・・・・319
飛べないワタリドリ
9(105)・・子ブタ ベイブの大冒険・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・19,520 ・・・・・・・・・・・・21,755・・・・・・・・・・・158・・・・・・・・・・312
10(9)・・ザ・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・・・9,487・・・・・・・・・・2,443,325 ・・・・・・・・18,876 ・・・・・・・・・101
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」が2週連続トップで300万人突破。しかしもう勢いは鈍っているので400万人超えがいいところか?
いよいよポン・ジュノ監督の注目作「オクジャ/okja」の公開日6月28日が迫ってきましたが、韓国でも劇場公開は限定的で、→<WowKorea>の記事によると「79の劇場&103のスクリーンで公開確定」とのこと。これで観客動員数はどれほどになるのか見当がつきません。
今回の新登場は2・7・8・9位の4作品です。
2位「一日」は、韓国のスリラー。戦争の聖者と呼ばれる医師ジュンヨン(キム・ミョンミン)は娘の誕生日の日の約束の場所に向かう中、大型交通事故の現場で死んでいる娘ウンジョン(チョ・ウニョン)を見つけます。衝撃もつかの間、再び目を覚ましたとき、彼は娘の事故2時間前に戻っていました。どうしてでもその日の事故を防ごうとしますが結果は変わりません。毎日娘が死ぬという地獄のような1日を繰り返していたある日、ジュンヨンの前に彼同様事故で妻を失ったその日を繰り返している男ミンチョル(ピョン・ヨハン)が現れます。「あなた何者? みんな全く同じだが、なぜあなただけ違う?」 理由もわからないまま、ひどい事故の時間の中に閉じ込められた2人は力を合わせて1日の終わりを変えようとしますが、どのようしても死は防げません。愛する人の死を毎日目の前で見守るしかない絶望的な2人の前に、自分がジュンヨンの娘を殺した犯人だと言う謎の男が現れます。ジュニョンとミンチョルは、この事故が単なる事故ではなく、別の秘密が隠されていることに気づくのですが・・・。原題は「하루」です。
7位「大魚とベゴニア」(仮)は中国のアニメ。今年3月開催された<東京アニメアワードフェスティバル2017>では招待作品として上映されました。(※→コチラ参照。)人間との接触が禁止された世界の女の子チュンは16歳の成人式を迎えてイルカに変身し、人間の世界を探検しに行きます。しかし見慣れない神秘的な風景を満喫しているとワナにかかってしまい、あやうく命を落とすところでしたが、人間の少年ゴンに救われて危機を免れます。ところがゴンはその場で命を失ってしまいます。自分の世界に戻ってきたチュンは、ゴンの再生のためにタブーを破ります。彼の魂が込められた赤ちゃんイルカをこっそり育て、人間世界に転生させることしたのです。しかし、タブーを破った代価として大きな災いが近づいてきます・・・。原題は「大魚海棠」で韓国題は「나의 붉은 고래(私の赤いクジラ)」。→コチラによると、2018年春日本での一般公開という不確定(?)情報があるようです。
8位「リチャード・ザ・ストーク 飛べないワタリドリ」はドイツ・ベルギー・ルクセンブルク・ノルウェー合作のアニメ。リチャード'は生まれてすぐからコウノトリに育てられ、自分もコウノトリと信じている子供スズメ。冬が近いある日、リチャードは自分がスズメで、コウノトリの家族とアフリカに行くことができないという青天の霹靂のような話を聞かされます。衝撃に包まれながらも、リチャードは食いしん坊フクロウのオルガと、歌えないのにアイドルだと思っているオウムのキキと一緒に飛び去っていったコウノトリの家族を探してアフリカヘのスリル満点の旅に出ます・・・。韓国題は「꼬마참새 리차드: 아프리카 원정대(子スズメ リチャード:アフリカ 遠征隊)」。です。日本では劇場公開はありませんがDVDが出ています。
9位「子ブタ ベイブの大冒険」(仮)はドイツのアニメ。日本でも韓国でも多くの作品が刊行されているドイツの絵本作家ヘルメ・ハイネの世界的ベストセラー「ともだち」シリーズが原作です。
子ブタのベイブは誕生パーティーの準備で大忙し。そんな中、農場にこっそり侵入したのが腹ペコイノシシたち。彼らのねらいは巨大なバースデーケーキを盗むこと。やがて正体を現した彼らはベイブとおんどりのビリー、そしてネズミのミッキーのなかよし3人組を自転車ごとたくさんの風船をつけて村の外に飛ばしてしまいます。はたして彼らは無事に帰って誕生パーティーを開けるのかどうか? ※日本の絵本とは3人(匹)の名前が違っています。韓国題は「꼬마돼지 베이브의 대모험」。日本公開はなさそう、かな?
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(9)・・大魚とベゴニア・・・・・・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・32,516 ・・・・・・・・・・・45,430・・・・・・・・・・・・・353・・・・・・・・・390
2(7)・・リチャード・ザ・ストーク ・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・29,087 ・・・・・・・・・・・33,477・・・・・・・・・・・・・254・・・・・・・・・319
飛べないワタリドリ
3(57)・・子ブタ ベイブの大冒険・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・19,520 ・・・・・・・・・・・21,755・・・・・・・・・・・・・158・・・・・・・・・312
4(1)・・続・深夜食堂(日本) ・・・・・・・・・・・・・6/08 ・・・・・・・・・・・・5,986 ・・・・・・・・・・・38,334・・・・・・・・・・・・・301・・・・・・・・・・74
5(新)・・中毒カラオケ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・・4,364・・・・・・・・・・・・・6,273・・・・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・170
4位以外の4作品が今回の新登場ですが、1・2・3位の各作品については上述しました。
5位「中毒カラオケ」は韓国の&ミステリー。中毒カラオケ店は、実際にありながらもなさそうなファンタジーなカラオケ店。客といえばハエ1匹さえ飛んでいません。ところが、ヘルパーを頼むようになって少しずつお客さんが増え始めます。そんな中、連続殺人犯が出没したという噂が流れ、カラオケ店の人々の秘密が1つずつ明らかになっていきます・・・。原題は「중독노래방」です。
その中で、映画関係のネタを現地で撮った画像を中心に拾っておきます。・・・というつもりだったのが、帰国後なぜかPCが不調で時間がかかり過ぎ。すでに1日無駄に費やしているので画像ナシにします。
まず十分(シーフェン)では名物の天燈(熱気球のような?ランタン)を揚げる・・・というのは知りませんでしたが、行ってみて初めて青春ドラマの佳作「あの頃、君を追いかけた」の一場面にあったことを思い出しました。(タレ目美人のミシェル・チェンがチャーミング!) 大きな天燈の4面に、私ヌルボも願いを書いて飛ばしました。(「一攫千金」とか・・・。)
十分からバスで約40分東に行くと九份(きゅうふん)。「千と千尋の神隠し」のモデルと言われたりしている所です。赤提灯がいっぱい下がった阿妹茶酒感とか街のレトロな雰囲気とかナルホドとも思いますが、モデルにしたという根拠はなくジブリも否定しているそうです。むしろ「非情城市」のロケ地となったことがこの地の観光地としての復活の契機となったとのことで、「悲情城市」と記された表示板も目に入りました。また何といっても注目は昇平戯院という1930年代にできた映画館。ずいぶん前に閉館しましたが、近年無料で諸情報等を流す映画館として復活したたそうですが、ヌルボたちが訪れたのは閉館時刻後ではいれなかったのは残念。
なお、今回はいけなかったのが今韓国で公開中のドキュメンタリー「吾輩は猫である」でも紹介されている猫の村・猴硐(ホウトン)。ググると行った人たちの記事がいろいろヒットします。とにかく駅からしてネコまみれ。
上記の所は台北から日帰りで見て回れます。他にもいろいろ見どころがあるようで、いずれ個人旅行で行ってみてもいいかなと思いました。
▶15日にキネカ大森で<韓国映画“夏祭り”~さよならCJEJ~>中の「花、香る歌」を観てきました。期待度があまり高くなかったのが今までに観てなかった理由ですが、感想は「やっぱりなー」でした。パンソリ映画は当然パンソリが命。ということは、名作「風の丘を越えて~西便制」を観てしまった後は皆凡作になるしかないってことか? この作品も、大きな声でのどを鍛える場面などその発声からしてお腹から声が出ていないことは素人でもわかります。人気をあてこんで(?)スジを起用した時点で失敗。まあ歴史の知識を若干得たのが収穫といえば収穫でした。
▶今、GYAO!で名作を含むアジア映画全42作品が無料で見られるんですね。(→コチラ。) 韓国映画では「息もできない」「猟奇的な彼女」「ハロー!?ゴースト」「昼間から呑む」「素晴らしい一日」等々。韓国映画以外では「男たちの挽歌」とか。観てない方はぜひ!
▶先週も「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されませんでした。これまでも長期ブランクは何度もありましたが・・・。
★★★ NAVERの人気順位(6月19日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(3) マリアンヌとマーガレット(韓国) 9.49(78)
②(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン 9.43(212)
③(5) 風の踊り手(韓国) 9.42(26)
④(1) 吾輩は猫である(韓国) 9.40(104)
⑤(6) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国) 9.27(493)
⑥(7) わたしは、ダニエル・ブレイク 9.24(1,598)
⑦(8) 劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(日本) 9.24(396)
⑧(-) 従妹(韓国) 9.24(45)
⑨(10) ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣 9.13(614)
⑩(-) パレードへようこそ 9.06(194)
⑧⑩の2作品が今回の新登場です。
⑧「従妹」は韓国のラブロマンス(?)。恋人の下着を脱がせる時以外は退屈な日々を過ごす美大生グァンホ(パク・ソヌ)。祖父が危篤だという知らせに、長い間行ったことのないソウルの親戚の家を訪れます。ぎこちない親戚との顔合わせの中で脳裏に浮かんだのは従妹ジユン(ユ・ジウォン)の純粋な思い出。今大人になって向き合うと、成長した彼女にグァンホの視線は釘ヅケ。いつの間にか彼はジユンに魅せられています。これはジユンも同じ? 「もう1杯だけ飲みましょうか?」などと。誰も許さないタブーの愛、そして・・・。10年ぶりに再会した2人の愛の行方は・・・。原題は「사촌여동생」です。
⑩「パレードへようこそ」はイギリスのドラマ。日本では2015年に公開されています。韓国題は「런던 프라이드」です。
【記者・評論家による順位】
※評点の後の( )は採点者数
①(1) 風の踊り手(韓国) 10.00(1)
②(2) わたしは、ダニエル・ブレイク 8.40(15)
③(3) ラ・ラ・ランド 8.34(14)
④(-) エル ELLE 8.00(8)
⑤(5) 夜の海岸で独り(韓国) 7.83(6)
⑥(7) 聲の形(日本) 7.50(4)
⑦(-) ゲット・アウト 7.17(6)
⑧(-) 午後8時の訪問者 7.00(6)
⑨(-) ネルーダ 7.00(5)
⑩(-) 沈黙-サイレンス 7.00(4)
⑩(8) 吾輩は猫である(韓国) 7.00(4)
④「エル ELLE」が今回の新登場です。仏・独・ベルギー合作のドラマ&スリラーで、ちょうど明日から開催(6月22~25日)の<フランス映画祭2017>の中で23日上映されます。(→コチラ参照。) いつも堂々として魅力的な女性ミシェル(イザベル・ユペール)の家にある日正体不明の暴漢が侵入します。ミシェルは、警察に通報するようにという周囲の人たちのアドバイスを無視したまま何事もないように日常に戻ります。しかし、その後も暴漢の接近は続き、危機感を感じた彼女は自分だけの方法で犯人を追跡していきます。そして再び暴漢の侵入があった日、隠していた彼女の過去と復讐の欲望も目覚めます・・・。韓国題は「엘르」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月16日(金)~6月18日(日) ★★★
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」が2週連続1位で300万人超える
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ザ・マミー/呪われた砂漠の王女・・6/06 ・・・・・498,301 ・・・・・・・・・3,240,845・・・・・・・・26,991 ・・・・・・・・・933
2(21)・・一日(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・6/15・・・・・・・・・・・480,785 ・・・・・・・・・・・565,889・・・・・・・・・4,654 ・・・・・・・・・781
3(2)・・悪女(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・6/08・・・・・・・・・・・247,176 ・・・・・・・・・・・927,044・・・・・・・・・7,542 ・・・・・・・・・629
4(3)・・ワンダーウーマン・・・・・・・・・・・5/31・・・・・・・・・・・128,638・・・・・・・・・・2,080,023・・・・・・・・16,810 ・・・・・・・・・510
5(5)・・盧武鉉です(韓国)・・・・・・・・・・・5/25・・・・・・・・・・・・84,184・・・・・・・・・・1,722,960・・・・・・・・13,575 ・・・・・・・・・492
6(4)・・パイレーツ・オブ・カリビアン・・5/24・・・・・・・・・・・・73,503・・・・・・・・・・3,006,929・・・・・・・・24,635 ・・・・・・・・・402
/最後の海賊
7(25)・・大魚とベゴニア・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・32,516 ・・・・・・・・・・・・45,430・・・・・・・・・・・353・・・・・・・・・・390
8(22)・・リチャード・ザ・ストーク ・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・29,087 ・・・・・・・・・・・・33,477・・・・・・・・・・・254・・・・・・・・・・319
飛べないワタリドリ
9(105)・・子ブタ ベイブの大冒険・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・19,520 ・・・・・・・・・・・・21,755・・・・・・・・・・・158・・・・・・・・・・312
10(9)・・ザ・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・・・9,487・・・・・・・・・・2,443,325 ・・・・・・・・18,876 ・・・・・・・・・101
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」が2週連続トップで300万人突破。しかしもう勢いは鈍っているので400万人超えがいいところか?
いよいよポン・ジュノ監督の注目作「オクジャ/okja」の公開日6月28日が迫ってきましたが、韓国でも劇場公開は限定的で、→<WowKorea>の記事によると「79の劇場&103のスクリーンで公開確定」とのこと。これで観客動員数はどれほどになるのか見当がつきません。
今回の新登場は2・7・8・9位の4作品です。
2位「一日」は、韓国のスリラー。戦争の聖者と呼ばれる医師ジュンヨン(キム・ミョンミン)は娘の誕生日の日の約束の場所に向かう中、大型交通事故の現場で死んでいる娘ウンジョン(チョ・ウニョン)を見つけます。衝撃もつかの間、再び目を覚ましたとき、彼は娘の事故2時間前に戻っていました。どうしてでもその日の事故を防ごうとしますが結果は変わりません。毎日娘が死ぬという地獄のような1日を繰り返していたある日、ジュンヨンの前に彼同様事故で妻を失ったその日を繰り返している男ミンチョル(ピョン・ヨハン)が現れます。「あなた何者? みんな全く同じだが、なぜあなただけ違う?」 理由もわからないまま、ひどい事故の時間の中に閉じ込められた2人は力を合わせて1日の終わりを変えようとしますが、どのようしても死は防げません。愛する人の死を毎日目の前で見守るしかない絶望的な2人の前に、自分がジュンヨンの娘を殺した犯人だと言う謎の男が現れます。ジュニョンとミンチョルは、この事故が単なる事故ではなく、別の秘密が隠されていることに気づくのですが・・・。原題は「하루」です。
7位「大魚とベゴニア」(仮)は中国のアニメ。今年3月開催された<東京アニメアワードフェスティバル2017>では招待作品として上映されました。(※→コチラ参照。)人間との接触が禁止された世界の女の子チュンは16歳の成人式を迎えてイルカに変身し、人間の世界を探検しに行きます。しかし見慣れない神秘的な風景を満喫しているとワナにかかってしまい、あやうく命を落とすところでしたが、人間の少年ゴンに救われて危機を免れます。ところがゴンはその場で命を失ってしまいます。自分の世界に戻ってきたチュンは、ゴンの再生のためにタブーを破ります。彼の魂が込められた赤ちゃんイルカをこっそり育て、人間世界に転生させることしたのです。しかし、タブーを破った代価として大きな災いが近づいてきます・・・。原題は「大魚海棠」で韓国題は「나의 붉은 고래(私の赤いクジラ)」。→コチラによると、2018年春日本での一般公開という不確定(?)情報があるようです。
8位「リチャード・ザ・ストーク 飛べないワタリドリ」はドイツ・ベルギー・ルクセンブルク・ノルウェー合作のアニメ。リチャード'は生まれてすぐからコウノトリに育てられ、自分もコウノトリと信じている子供スズメ。冬が近いある日、リチャードは自分がスズメで、コウノトリの家族とアフリカに行くことができないという青天の霹靂のような話を聞かされます。衝撃に包まれながらも、リチャードは食いしん坊フクロウのオルガと、歌えないのにアイドルだと思っているオウムのキキと一緒に飛び去っていったコウノトリの家族を探してアフリカヘのスリル満点の旅に出ます・・・。韓国題は「꼬마참새 리차드: 아프리카 원정대(子スズメ リチャード:アフリカ 遠征隊)」。です。日本では劇場公開はありませんがDVDが出ています。
9位「子ブタ ベイブの大冒険」(仮)はドイツのアニメ。日本でも韓国でも多くの作品が刊行されているドイツの絵本作家ヘルメ・ハイネの世界的ベストセラー「ともだち」シリーズが原作です。
子ブタのベイブは誕生パーティーの準備で大忙し。そんな中、農場にこっそり侵入したのが腹ペコイノシシたち。彼らのねらいは巨大なバースデーケーキを盗むこと。やがて正体を現した彼らはベイブとおんどりのビリー、そしてネズミのミッキーのなかよし3人組を自転車ごとたくさんの風船をつけて村の外に飛ばしてしまいます。はたして彼らは無事に帰って誕生パーティーを開けるのかどうか? ※日本の絵本とは3人(匹)の名前が違っています。韓国題は「꼬마돼지 베이브의 대모험」。日本公開はなさそう、かな?
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(9)・・大魚とベゴニア・・・・・・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・32,516 ・・・・・・・・・・・45,430・・・・・・・・・・・・・353・・・・・・・・・390
2(7)・・リチャード・ザ・ストーク ・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・29,087 ・・・・・・・・・・・33,477・・・・・・・・・・・・・254・・・・・・・・・319
飛べないワタリドリ
3(57)・・子ブタ ベイブの大冒険・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・19,520 ・・・・・・・・・・・21,755・・・・・・・・・・・・・158・・・・・・・・・312
4(1)・・続・深夜食堂(日本) ・・・・・・・・・・・・・6/08 ・・・・・・・・・・・・5,986 ・・・・・・・・・・・38,334・・・・・・・・・・・・・301・・・・・・・・・・74
5(新)・・中毒カラオケ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/15 ・・・・・・・・・・・・4,364・・・・・・・・・・・・・6,273・・・・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・170
4位以外の4作品が今回の新登場ですが、1・2・3位の各作品については上述しました。
5位「中毒カラオケ」は韓国の&ミステリー。中毒カラオケ店は、実際にありながらもなさそうなファンタジーなカラオケ店。客といえばハエ1匹さえ飛んでいません。ところが、ヘルパーを頼むようになって少しずつお客さんが増え始めます。そんな中、連続殺人犯が出没したという噂が流れ、カラオケ店の人々の秘密が1つずつ明らかになっていきます・・・。原題は「중독노래방」です。