▶韓国では「半島」に続いて今夏の期待作第2弾「鋼鉄の雨2: 首脳会談」がスタートし、「半島」に代わって週末の観客動員数1位になりました。ただ、100万人は超えたものの、「半島」と比べて最初の勢いはやや鈍いような・・・。その「半島」も300万人を超えたあたりで失速気味。あっという間に1千万人を超えた前作「新感染 ファイナル・エクスプレス」には遠く及ばない感じ。もちろんコロナ禍ということも関係しているとは思いますが、<Naver映画>で[A]=観客の平均評点 及び [B]=記者・評論家の評点 を比べてみると、
「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)・・・[A]=8.59 [B]=7.10 → 「半島」・・・[A]=7.35 [B]=6.17
と、どちらの数値もはっきりと下がっています。 「鋼鉄の雨2」の方も前作と比較してみると、
「鋼鉄の雨」(2017)・・・[A]=8.73 [B]=7.18 → 「鋼鉄の雨2 首脳会談」・・・[A]=8.11 [B]=6.44
・・・ということで、「半島」は早々と来年1月の日本公開が決まっていますが、「新感染 ファイナル・エクスプレス」はおもしろく観た私ヌルボも過度に期待しない方がよさそうかも。主演陣のコン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソクもよかったしなー。(「半島」で期待はあの「ソウォン」の主役イ・レちゃんです。)
▶「鋼鉄の雨」(2017)はウェブトゥーンが原作で、北朝鮮で起こったクーデターに続く南北間の混乱した状況下での核問題がらみのアクション・・・という作品でしたが、日本ではNetflixの配信のみで劇場公開ナシ。私ヌルボは観ていません。朝鮮日報(日本語版)」には<南北で核を共同所有? いくら映画とは言え・・・>という批判的な記事がありました。マジで政治・外交問題を考えるとたしかにややこしくなりますが、観た人の感想を読むと「エンタメとして楽しめた」というものが多かったように思います。
ところが今作「鋼鉄の雨2」の韓国ネチズンの感想には、「政治と文化(映画産業)の癒着関係である<政文癒着>に調査が急がれる」(←検察と保守系言論の癒着<検言癒着>のもじり)とか、「北朝鮮で公開したら人気を集めるだろうㅋㅋㅋ 金正恩美化映画」といった否定的なものがいくつも目に留まりました。
さて今日6日からは期待の新作第3弾、「ただ悪から救いたまえ(다만 악에서 구하소서)」が始まりました。主演はファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ。あ、助演で(「金子文子と朴烈」の)チェ・ヒソも出てるのか。コチラはどうでしようか?
▶韓国と北朝鮮が助け合ったり交流をはかったり、という作品は多い一方、北朝鮮の人権問題をテーマにした韓国映画はほとんどありません。脱北者関係では「クロッシング」(日本公開2010)、「プンサンケ」(日本公開2011)、ドキュメンタリーでは「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」(日本公開2017)くらいかな? そんな中、横浜生まれで在日4世(日本国籍)の清水ハン栄治監督が制作した「TRUE NORTH」というアニメがアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コントルシャン部門にノミネートされ、クリスタル賞(グランプリ)は逃したものの、高い評価を受けたとの記事を読みました。(→コチラあるいは→コチラ。) 帰国事業で日本から北朝鮮に渡ったものの、父が政治犯とされたため母と共に収容所送りとなった兄妹の物語とのことです。
なお、予告編は→YouTubeで見ることができます。なお、右画像はそのポスターですが、縦横を逆にすると北朝鮮の国旗になるとのこと(?)。
この件では他にもいろいろ書きたいことはありますが、とりあえずはこれだけ。
★★★ NAVERの人気順位(8月4日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(1) 復活(韓国) 9.57(69)
②(2) 私の歌は遠く遠く(韓国) 9.53(132)
③(3) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国) 9.47(162)
④(6) 私はポリ(韓国) 9.38(122)
⑤(5) こんにちは、ミヌ(韓国) 9.38(39)
⑥(7) 少年の君 9.36(882)
⑦(8) トムボーイ 9.22(393)
⑧(10) 梨泰院(韓国) 9.19(78)
⑨(新) セイント・ジュディ 9.19(36)
⑩(-) 幻想のマローナ 9.10(80)
⑨「セイント・ジュディ」(仮)が新登場ですが、この作品については後述します。
【記者・評論家による順位】
①(1) 燃え立つ若い女性の肖像 9.22(9)
②(-) 小さな光(韓国) 8.67(3)
③(2) はちどり(韓国) 8.38(13)
④(3) マローナの素晴らしき旅 7.83(6)
⑤(4) 見えざる人生 7.60(5)
⑤(4) 未来を乗り換えた男 7.60(5)
⑦(新) その手に触れるまで 7.50(4)
⑧(7) トムボーイ 7.33(9)
⑨(8) チャンシルは福も多いね(韓国) 7.00(10)
⑩(9) マティアス&マキシム 7.00(4)
⑦「その手に触れるまで」が新登場です。日本では6月12日から公開されています。先週の記事で「見逃し寸前の「その手に触れるまで」はどうするかな?」と書きましたが、やっぱりこれから観に行くことにします。韓国題は「소년 아메드(少年アメッド)」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月31日(金)~8月2日(日) ★★★
「半島」に代わって「鋼鉄の雨2: 首脳会談」が1位に
【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入・・・上映館数
1(20)・・鋼鉄の雨2: 首脳会談(韓国)・・7/29 ・・・・・・・・662,800 ・・・・・1,020,126・・・・・・8,391 ・・・・・2,132
2(1)・・半島(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・7/15 ・・・・・・・・・303,272 ・・・・・3,438,921・・・・・29,927 ・・・・・1,105
3(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・2019/6/24 ・・・・・・・・・・28,812・・・・12,676,448・・・・107,803 ・・・・・・・281
4(新)・・潜水艦総動員7・・・・・・・・・・・・・7/29 ・・・・・・・・・・25,196 ・・・・・・・・31,573・・・・・・・・248 ・・・・・・・400
:エイリアンベイビー・プロジェクト
5(8)・・少年の君・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・・・・5,875 ・・・・・・・・58,522・・・・・・・・502 ・・・・・・・・89
6(9)・・2分の1の魔法 ・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・4,577 ・・・・・・・409,374・・・・・・3,524・・・・・・・・・74
7(再)・・ジョン・ウィック[特別版]・・2017/3/30・・・・・・・4,550・・・・・・・・・・6,745・・・・・・・・・58・・・・・・・・166
8(4)・・スキャンダル・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・・・・・4,123 ・・・・・・・174,468・・・・・・1,485・・・・・・・・・83
9(3)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・・3,758 ・・・・・1,900,339・・・・・15,946 ・・・・・・・・56
10(58)・・セイント・ジュディ ・・・・・・・7/29・・・・・・・・・・・3,012・・・・・・・・・・4,709・・・・・・・・・38・・・・・・・・151
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「半島」と、それに代わって1位になった「鋼鉄の雨2: 首脳会談」については冒頭に書いた通り。
新登場は1・4・10位の3作品です。
1位「鋼鉄の雨2: 首脳会談」は、「鋼鉄の雨」(2017)に続く韓国のドラマ&アクション。原題では「강철비2: 정상회담」で<정상회담(頂上会談)>ですが、ふつうの日本語に訳しました。北朝鮮とアメリカの平和協定締結のため韓国大統領(チョン・ウソン)、北朝鮮最高指導者の委員長(ユ・ヨンソク)、米国大統領(アンガス・マクファーデン)との間の首脳会談が北朝鮮の元山で開かれます。しかし北朝鮮・米国間の主張がなかなか狭まらない中、核兵器放棄と平和体制樹立に反発する北朝鮮の護衛総局長(クァク・ドウォン)のクーデターが発生し、3首脳は拉致されて北朝鮮の原子力潜水艦に人質として閉じ込められてしまいます。狭い艦長室の中、予期せぬ真の首脳会談が行われることになります。はたして3ヵ国の指導者は戦争の危機を食い止められるでしょうか・・・。あ、チョン・ウソン、前作では北朝鮮の特殊部隊兵員だったんじゃないの!?
4位「潜水艦総動員7:エイリアンベイビー・プロジェクト」(仮)は、中国のアニメシリーズの最新作。潜水艦が主人公の海底アドベンチャーで、韓国では<빅샤크(ビッグシャーク)>という表題で公開されていて、今作が3作目。韓国題は「빅샤크3: 젤리몬스터 대소동(ビッグシャーク3: ゼリーモンスター・大騒動)」ですが、原題の「潜艇総動員:外星宝貝計劃」に沿って仮題としました。今回の物語は、ある日空から生まれたてのかわいい緑色のゼリーモンスターが突然海にポトンと落ちてきたところから始まります。以後平和だった海の王国は大騒動に。ゼリーモンスターが悪党だと排除しようとするペンギン博士とアザラシ大将に対して、海中の仲間たちは伝説のピンクイルカを見つけてゼリーモンスターを救わなければと言うのですが・・・。ビッグシャークと仲間たちのスリル満点の冒険が始まります・・・。
10位「セイント・ジュディ」は、実在の女性弁護士をモデルにしたアメリカのドラマ。カリフォルニアの移民専門弁護士ジュディ・ウッド(ミシェル・モナハン)は、アメリカに亡命を要請したアフガニスタンの女性アセファ・アシュワリ(リム・ルバーニ)の弁護を引き受けます。その過程でアセファが本国に追放されるとすぐに殺害されることを知ったジュディは彼女を保護しようとしますが、女性を弱者と見ないアメリカの亡命法によりアセファはアフガニスタンに戻らなければならない危機にさらされます。誰もが不可能だと言う時、正当で正しい者の勝利を確信しているジュディの粘り強く叫び続けます・・・。韓国題は「세인트 주디」。日本公開は未定のようです。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スキャンダル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・4,123 ・・・・・・・174,468 ・・・・・・1,485・・・・・・・・・83
2(20)・・セイント・ジュディ ・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・3,012・・・・・・・・・・4,709 ・・・・・・・・・38・・・・・・・・151
3(2)・・パリの人魚 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・2,687 ・・・・・・・・25,243 ・・・・・・・・215・・・・・・・・100
4(6)・・ニュー・シネマ・パラダイス ・・1990/7/07・・・・・・・1,726・・・・・・・・・56,552 ・・・・・・・・347 ・・・・・・・・23
5(4)・・ブルーアワーにぶっ飛ばす(日本) ・・7/22・・・・・・・1,427・・・・・・・・・21,802 ・・・・・・・・185・・・・・・・・・54
2位「セイント・ジュディ」(仮)が新登場ですが、この作品については上述しました。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016)・・・[A]=8.59 [B]=7.10 → 「半島」・・・[A]=7.35 [B]=6.17
と、どちらの数値もはっきりと下がっています。 「鋼鉄の雨2」の方も前作と比較してみると、
「鋼鉄の雨」(2017)・・・[A]=8.73 [B]=7.18 → 「鋼鉄の雨2 首脳会談」・・・[A]=8.11 [B]=6.44
・・・ということで、「半島」は早々と来年1月の日本公開が決まっていますが、「新感染 ファイナル・エクスプレス」はおもしろく観た私ヌルボも過度に期待しない方がよさそうかも。主演陣のコン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソクもよかったしなー。(「半島」で期待はあの「ソウォン」の主役イ・レちゃんです。)
▶「鋼鉄の雨」(2017)はウェブトゥーンが原作で、北朝鮮で起こったクーデターに続く南北間の混乱した状況下での核問題がらみのアクション・・・という作品でしたが、日本ではNetflixの配信のみで劇場公開ナシ。私ヌルボは観ていません。朝鮮日報(日本語版)」には<南北で核を共同所有? いくら映画とは言え・・・>という批判的な記事がありました。マジで政治・外交問題を考えるとたしかにややこしくなりますが、観た人の感想を読むと「エンタメとして楽しめた」というものが多かったように思います。
ところが今作「鋼鉄の雨2」の韓国ネチズンの感想には、「政治と文化(映画産業)の癒着関係である<政文癒着>に調査が急がれる」(←検察と保守系言論の癒着<検言癒着>のもじり)とか、「北朝鮮で公開したら人気を集めるだろうㅋㅋㅋ 金正恩美化映画」といった否定的なものがいくつも目に留まりました。
さて今日6日からは期待の新作第3弾、「ただ悪から救いたまえ(다만 악에서 구하소서)」が始まりました。主演はファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ。あ、助演で(「金子文子と朴烈」の)チェ・ヒソも出てるのか。コチラはどうでしようか?

なお、予告編は→YouTubeで見ることができます。なお、右画像はそのポスターですが、縦横を逆にすると北朝鮮の国旗になるとのこと(?)。
この件では他にもいろいろ書きたいことはありますが、とりあえずはこれだけ。
★★★ NAVERの人気順位(8月4日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(1) 復活(韓国) 9.57(69)
②(2) 私の歌は遠く遠く(韓国) 9.53(132)
③(3) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国) 9.47(162)
④(6) 私はポリ(韓国) 9.38(122)
⑤(5) こんにちは、ミヌ(韓国) 9.38(39)
⑥(7) 少年の君 9.36(882)
⑦(8) トムボーイ 9.22(393)
⑧(10) 梨泰院(韓国) 9.19(78)
⑨(新) セイント・ジュディ 9.19(36)
⑩(-) 幻想のマローナ 9.10(80)
⑨「セイント・ジュディ」(仮)が新登場ですが、この作品については後述します。
【記者・評論家による順位】
①(1) 燃え立つ若い女性の肖像 9.22(9)
②(-) 小さな光(韓国) 8.67(3)
③(2) はちどり(韓国) 8.38(13)
④(3) マローナの素晴らしき旅 7.83(6)
⑤(4) 見えざる人生 7.60(5)
⑤(4) 未来を乗り換えた男 7.60(5)
⑦(新) その手に触れるまで 7.50(4)
⑧(7) トムボーイ 7.33(9)
⑨(8) チャンシルは福も多いね(韓国) 7.00(10)
⑩(9) マティアス&マキシム 7.00(4)
⑦「その手に触れるまで」が新登場です。日本では6月12日から公開されています。先週の記事で「見逃し寸前の「その手に触れるまで」はどうするかな?」と書きましたが、やっぱりこれから観に行くことにします。韓国題は「소년 아메드(少年アメッド)」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月31日(金)~8月2日(日) ★★★
「半島」に代わって「鋼鉄の雨2: 首脳会談」が1位に
【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数 ・・累積収入・・・上映館数
1(20)・・鋼鉄の雨2: 首脳会談(韓国)・・7/29 ・・・・・・・・662,800 ・・・・・1,020,126・・・・・・8,391 ・・・・・2,132
2(1)・・半島(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・7/15 ・・・・・・・・・303,272 ・・・・・3,438,921・・・・・29,927 ・・・・・1,105
3(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・2019/6/24 ・・・・・・・・・・28,812・・・・12,676,448・・・・107,803 ・・・・・・・281
4(新)・・潜水艦総動員7・・・・・・・・・・・・・7/29 ・・・・・・・・・・25,196 ・・・・・・・・31,573・・・・・・・・248 ・・・・・・・400
:エイリアンベイビー・プロジェクト
5(8)・・少年の君・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/09 ・・・・・・・・・・・5,875 ・・・・・・・・58,522・・・・・・・・502 ・・・・・・・・89
6(9)・・2分の1の魔法 ・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・・・・・・・4,577 ・・・・・・・409,374・・・・・・3,524・・・・・・・・・74
7(再)・・ジョン・ウィック[特別版]・・2017/3/30・・・・・・・4,550・・・・・・・・・・6,745・・・・・・・・・58・・・・・・・・166
8(4)・・スキャンダル・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・・・・・4,123 ・・・・・・・174,468・・・・・・1,485・・・・・・・・・83
9(3)・・#生きている(韓国) ・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・・・3,758 ・・・・・1,900,339・・・・・15,946 ・・・・・・・・56
10(58)・・セイント・ジュディ ・・・・・・・7/29・・・・・・・・・・・3,012・・・・・・・・・・4,709・・・・・・・・・38・・・・・・・・151
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「半島」と、それに代わって1位になった「鋼鉄の雨2: 首脳会談」については冒頭に書いた通り。
新登場は1・4・10位の3作品です。
1位「鋼鉄の雨2: 首脳会談」は、「鋼鉄の雨」(2017)に続く韓国のドラマ&アクション。原題では「강철비2: 정상회담」で<정상회담(頂上会談)>ですが、ふつうの日本語に訳しました。北朝鮮とアメリカの平和協定締結のため韓国大統領(チョン・ウソン)、北朝鮮最高指導者の委員長(ユ・ヨンソク)、米国大統領(アンガス・マクファーデン)との間の首脳会談が北朝鮮の元山で開かれます。しかし北朝鮮・米国間の主張がなかなか狭まらない中、核兵器放棄と平和体制樹立に反発する北朝鮮の護衛総局長(クァク・ドウォン)のクーデターが発生し、3首脳は拉致されて北朝鮮の原子力潜水艦に人質として閉じ込められてしまいます。狭い艦長室の中、予期せぬ真の首脳会談が行われることになります。はたして3ヵ国の指導者は戦争の危機を食い止められるでしょうか・・・。あ、チョン・ウソン、前作では北朝鮮の特殊部隊兵員だったんじゃないの!?
4位「潜水艦総動員7:エイリアンベイビー・プロジェクト」(仮)は、中国のアニメシリーズの最新作。潜水艦が主人公の海底アドベンチャーで、韓国では<빅샤크(ビッグシャーク)>という表題で公開されていて、今作が3作目。韓国題は「빅샤크3: 젤리몬스터 대소동(ビッグシャーク3: ゼリーモンスター・大騒動)」ですが、原題の「潜艇総動員:外星宝貝計劃」に沿って仮題としました。今回の物語は、ある日空から生まれたてのかわいい緑色のゼリーモンスターが突然海にポトンと落ちてきたところから始まります。以後平和だった海の王国は大騒動に。ゼリーモンスターが悪党だと排除しようとするペンギン博士とアザラシ大将に対して、海中の仲間たちは伝説のピンクイルカを見つけてゼリーモンスターを救わなければと言うのですが・・・。ビッグシャークと仲間たちのスリル満点の冒険が始まります・・・。
10位「セイント・ジュディ」は、実在の女性弁護士をモデルにしたアメリカのドラマ。カリフォルニアの移民専門弁護士ジュディ・ウッド(ミシェル・モナハン)は、アメリカに亡命を要請したアフガニスタンの女性アセファ・アシュワリ(リム・ルバーニ)の弁護を引き受けます。その過程でアセファが本国に追放されるとすぐに殺害されることを知ったジュディは彼女を保護しようとしますが、女性を弱者と見ないアメリカの亡命法によりアセファはアフガニスタンに戻らなければならない危機にさらされます。誰もが不可能だと言う時、正当で正しい者の勝利を確信しているジュディの粘り強く叫び続けます・・・。韓国題は「세인트 주디」。日本公開は未定のようです。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スキャンダル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/08・・・・・・・4,123 ・・・・・・・174,468 ・・・・・・1,485・・・・・・・・・83
2(20)・・セイント・ジュディ ・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・3,012・・・・・・・・・・4,709 ・・・・・・・・・38・・・・・・・・151
3(2)・・パリの人魚 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・2,687 ・・・・・・・・25,243 ・・・・・・・・215・・・・・・・・100
4(6)・・ニュー・シネマ・パラダイス ・・1990/7/07・・・・・・・1,726・・・・・・・・・56,552 ・・・・・・・・347 ・・・・・・・・23
5(4)・・ブルーアワーにぶっ飛ばす(日本) ・・7/22・・・・・・・1,427・・・・・・・・・21,802 ・・・・・・・・185・・・・・・・・・54
2位「セイント・ジュディ」(仮)が新登場ですが、この作品については上述しました。