韓国内の映画の興行成績 [7月30日(金)~8月1日(日)]と人気順位 ▶韓国映画「モガディシュ」が1位-1991年内戦下のソマリアが舞台 ▶注目の韓国映画「かもめ」は性暴行被害者女性の<克服>の物語
▶今回初登場の韓国映画でとくに注目は「かもめ(갈매기)」です。キム・ミジョ監督の長編デビュー作で、2020年の<第21回全州国際映画祭>の韓国コンペ部門でシン・ドンミン監督の「風よ、霧を取り除け」と大賞を受賞し、その他内外の多くの映画祭でも招請・受賞等で注目されている作品です。
近年韓国の映画界では、「小公女」(2017)のチョン・ゴウン監督、「はちどり」(2018)のキム・ボラ監督から最近では「一人暮らしの人々」(2021)のホン・ソンウン監督まで、とくに独立系映画で優れた女性監督が次々に現れて注目されてきましたが、キム・ミジョ監督もそこに加わることになりました。
本作は水産物市場の商人である中年女性が市場の商人仲間との飲み会の後、彼らの1人から受けた性暴行への立ち向かい方を描いたドラマなのですが、加害者は、市場の再開発反対闘争の中心にいる人物ということもあってか「大目に見ろよ」という市場の仲間も多く、近所の人や家族からもすんなりと支援は得られませんが、そんな中で彼女は人生の新しい一歩を踏み出すというストーリー。
本作の企画が開始した2018年には、ソ・ジヒョン検事が先輩検事のセクハラをテレビインタビューで涙ながらに公表し告訴したことからMeToo運動が始まった年でした。その後政治家や映画・演劇関係者も含む文化人が多数糾弾されてきました。そのような時流の中で、2019年釜山国際映画祭ニューカレンツ部門で観客賞を受賞した「69歳」は、69歳の女性が病院で29歳の男性看護助手に暴行されたという実際の事件に基づく作品でした。(→参考)
同じようなテーマを扱いながらも、この「かもめ」の場合の大きな特色は<犯行>のシーンは画面を暗転させる等リアルな描写を避けていること。そうすることで観客が被害者女性に丸ごと感情移入するのを避けたとか。このような描き方なら同様の事件の被害者でも「つらい出来事の記憶がよみがえってとても平静な気持ちで観られない」ということにはならないのでは?との監督の意図もあったようです。
その結果、被害者女性の<復讐>を超えた<克服>の物語として提示されると共に、観客には犠牲者、加害者、傍観者の視線を等しく感じられるように多様なキャラクターを前面に出した作品で、<ドキュメンタリー風のドラマ>というコメントも上記のようなキム・ミジョ監督の撮り方ゆえ、ということでしょう。
★★★ NAVERの人気順位(8月3日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(新) かもめ(韓国) 9.77(26)
②(-) 詩を読む時間(韓国) 9.47(15)
③(新) シャーマン・ロード(韓国) 9.43(14)
④(1) 銀魂 THE FINAL(日本) 9.39(176)
⑤(-) ブータン 山の教室 9.39(170)
⑥(-) 子供たちは楽しい(韓国) 9.33(211)
⑦(7) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.28(12,739)
⑧(-) 復活:その証拠(韓国) 9.27(422)
⑨(8) クルエラ 9.24(7,168)
⑩(6) ボス・ベイビー ファミリー・ミッション 9.24(1,269)
①③の2作品が新登場です。
①「かもめ」は韓国のドラマ。記事冒頭に書いたようにキム・ミジョ監督の長編デビュー作です。主人公の中年女性オボク(チョン・エファ)は三姉妹の母親であり、また水産物市場の商人としてこれまでずっと別に好きでもない魚を売って子どもたちを育ててきました。そんなオボクが結婚を控えた長女に車の中で2人きりの車の中で打ち明け話をします。(話声は観客にも聞こえません。) その内容は、なんと市場の商人仲間との飲み会の後、彼らの1人から性暴行を受けたということでした。オボクは謝罪を受けたいのですが、他の商人は「漢江に1回船が通っただけで大したことではない」とか「若い人の足を引っ張って、いいことはないよ」とオボクを引き止めます。さらに加害者は、市場の再開発反対闘争の中心にいる人物でもあります。数十年苦楽を共にしてきた隣人の商人たちもオボクの側に立つよりも自分自身の利害関係を優先します。そんな中、結局オボクは娘の助けを借りて加害者を告訴します。警察が証拠や証人を要求するとオボクは自分のために証言してくれる人を探し出します。こうしてオボクは初めて自分のためだけの人生を歩み始めます・・・。原題は「갈매기」です。※主演のチョン・エファはこれまで演劇、ドラマ、映画を行き来した24年目になるベテラン女優ですが主演は今作が初めてとのことです。
③「シャーマン・ロード」は韓国のドキュメンタリー。中世であれば<魔女>と呼ばれて火あぶりにあったフランスの女性シャーマン、コレットと、韓国の女性シャーマン、ソンミの運命的な出会いと友情の記録です。ソンミとコレットは幼い頃から聞こえた神の声と映像(visions)によって他の人々とは異なる違った人生を生きるしかなく、これを天刑だと考えていました。しかし、2014年にフランスで開かれた世界シャーマニズム祭でお互いに会った後、コレットとソンミは、自分たちの特別な能力は世界の人々のつらい傷を癒すための神の贈り物であることを悟り、互いを支えとしてシャーマンロードを歩んでいます・・・。原題は「샤먼 로드」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) Mank/マンク 8.14(7)
②(-) マーティン・エデン 8.00(8)
②(2) ノマドランド 8.00(8)
④(-) 水を抱く女 8.00(6)
⑤(-) スパイの妻(日本) 8.00(5)
⑥(-) 夏時間[ハラボジの家](韓国) 7.83(12)
⑦(3) あの日のように抱きしめて 7.80(5)
⑧(-) アイダよ、何処へ? 7.67(3)
⑧(4) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑩(-) ミナリ(韓国) 7.58(12)
この1年内の近作の再上映が多数ランクに再登場しましたが、新登場はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月30日(金)~8月1日(日) ★★★
内戦下のソマリアが舞台の韓国映画「モガディシュ」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(9)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・561,731・・・・・・・・788,300・・・・・・7,522・・・・・1,688
2(1)・・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・・・・・・7/21 ・・・・138,133・・・・・・・・641,699・・・・・・5,733・・・・・・・956
ファミリー・ミッション
3(新)・・ジャングル・クルーズ・・・・・・・・7/28 ・・・・104,337・・・・・・・・156,785・・・・・・1,440・・・・・・・820
4(2)・・ブラック・ウィドウ・・・・・・・・・・・7/07 ・・・・・95,496・・・・・・2,791,702・・・・・28,294 ・・・・・・690
5(新)・・謗法:在此矣[ぼうほう:ざいしい](韓国)・・7/28 ・・65,967・・120,701 ・・1,036・・・・・・・718
6(3)・・ランジョン(韓国・タイ)・・・・・・・7/14 ・・・・・12,756・・・・・・・・815,328・・・・・・8,460 ・・・・・・・165
7(4)・・エスケープ・ルーム・・・・・・・・・・・7/14 ・・・・・・6,367・・・・・・・・・21,051 ・・・・・・2,106・・・・・・・113
:トーナメント・オブ・チャンピオンズ
8(5)・・クルエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・4,309 ・・・・・1,975,472 ・・・・・19,178 ・・・・・・・66
9(7)・・銀魂 THE FINAL(日本) ・・・・・・7/22・・・・・・・2,986 ・・・・・・・・27,220 ・・・・・・・・260・・・・・・・・69
10(81)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・5/19・・・・・・・1,776 ・・・・・2,291,273 ・・・・・22,053・・・・・・・・・7
/ジェットブレイク
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
3・5位の2作品が新登場です。
3位「ジャングル・クルーズ」は、日本でも1日遅れの7月29日から公開されているので、内容等の紹介は省略します。韓国題は「정글 크루즈」です。
5位「謗法:在此矣[ぼうほう:ざいしい]」は韓国のミステリー&スリラー。殺人事件現場で被害者と共に容疑者の死体も発見されます。しかし容疑者はすでに3ヵ月前に死亡したことがわかり、警察は混乱に陥ります。一方、ミステリーを追う記者イム・ジニ(オム・ジウォン)はラジオに出演中、自分がその殺人事件の真犯人だと名乗る人物からの電話が入ります。その男は、生中継でイム・ジニのインタビューを受けたいとも言います。警察とネチズン(一般聴取者)はイム・ジニ記者のオンライン生放送に注目する中、インタビューの当日その場所に現れた犯人は<在此矣[ざいしい.ジェシイ]すなわち蘇った屍体による3度の殺人を予告します。その最初の殺人が予告された日、膨大な数の<在此矣>軍団が現れて無差別襲撃を開始し、警察当局は総力防御に出たもののお手上げ状態になってしまいます。はたして彼らを操縦している背後には誰がいるのでしょうか? 彼らを阻止する唯一の方法(謗法)がやって来ます・・・。原題は「방법: 재차의」。ふつうの韓国語だと最初の<방법>は<方法>以外にないし、韓国サイトにも<謗法>の漢字はほとんどなく探索に手間取りました。ただ、その意味は「正しい仏法を謗(そし)ること」なので、上の文意には合わないのでは? なお韓国の観客の皆さんは<在此矣>もふくめて漢字でどう書くかはほとんど考えないと思います。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(31)・・トゥ・オブ・アス・・・・・・・・・・・・・・・・7/28・・・・・・・1,434 ・・・・・・・・2,966・・・・・・・・・・・24・・・・・・・・54
2(2)・・あの日のように抱きしめて・・・・・・・7/22・・・・・・・1,368・・・・・・・・・6,392・・・・・・・・・・・53・・・・・・・・36
3(7)・・今度はうまくいくだろう(韓国)・・・7/08・・・・・・・・・783・・・・・・・・・7,651・・・・・・・・・・・57 ・・・・・・・・・3
4(新)・・かもめ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/28・・・・・・・・・760 ・・・・・・・・・2,431・・・・・・・・・・・19・・・・・・・・40
5(4)・・オフィーリア 奪われた王国 ・・・・7/14・・・・・・・・・752・・・・・・・・14,376・・・・・・・・・・127・・・・・・・・29
1・4位の2作品が新登場です。
1位「トゥ・オブ・アス」(仮)はフランスのドラマ&ラブロマンス。ニーナ(バルバラ・スコヴァ)とマド(マルティーヌ・シュヴァリエ)はアパートの廊下を挟んで向かいに住んでいる年配の女性同士です。単にごく近くの隣人のように見えますが、実際には2人は20年来愛しあってきた恋人です。引退もしたので余生はローマに行って気楽に暮らそうというニーナの提案を機に、マドは家族たちに隠してきた秘密を打ち明けることにします。マドの誕生日、容易ではない告白の過程で、彼女は最終的には衝撃で倒れます。そしてニーナは、マドを家族から取り戻すプランを練り始めるのですが・・・。韓国題は「우리, 둘」です。
4位「かもめ」については上述しました。
近年韓国の映画界では、「小公女」(2017)のチョン・ゴウン監督、「はちどり」(2018)のキム・ボラ監督から最近では「一人暮らしの人々」(2021)のホン・ソンウン監督まで、とくに独立系映画で優れた女性監督が次々に現れて注目されてきましたが、キム・ミジョ監督もそこに加わることになりました。
本作は水産物市場の商人である中年女性が市場の商人仲間との飲み会の後、彼らの1人から受けた性暴行への立ち向かい方を描いたドラマなのですが、加害者は、市場の再開発反対闘争の中心にいる人物ということもあってか「大目に見ろよ」という市場の仲間も多く、近所の人や家族からもすんなりと支援は得られませんが、そんな中で彼女は人生の新しい一歩を踏み出すというストーリー。
本作の企画が開始した2018年には、ソ・ジヒョン検事が先輩検事のセクハラをテレビインタビューで涙ながらに公表し告訴したことからMeToo運動が始まった年でした。その後政治家や映画・演劇関係者も含む文化人が多数糾弾されてきました。そのような時流の中で、2019年釜山国際映画祭ニューカレンツ部門で観客賞を受賞した「69歳」は、69歳の女性が病院で29歳の男性看護助手に暴行されたという実際の事件に基づく作品でした。(→参考)
同じようなテーマを扱いながらも、この「かもめ」の場合の大きな特色は<犯行>のシーンは画面を暗転させる等リアルな描写を避けていること。そうすることで観客が被害者女性に丸ごと感情移入するのを避けたとか。このような描き方なら同様の事件の被害者でも「つらい出来事の記憶がよみがえってとても平静な気持ちで観られない」ということにはならないのでは?との監督の意図もあったようです。
その結果、被害者女性の<復讐>を超えた<克服>の物語として提示されると共に、観客には犠牲者、加害者、傍観者の視線を等しく感じられるように多様なキャラクターを前面に出した作品で、<ドキュメンタリー風のドラマ>というコメントも上記のようなキム・ミジョ監督の撮り方ゆえ、ということでしょう。
★★★ NAVERの人気順位(8月3日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(新) かもめ(韓国) 9.77(26)
②(-) 詩を読む時間(韓国) 9.47(15)
③(新) シャーマン・ロード(韓国) 9.43(14)
④(1) 銀魂 THE FINAL(日本) 9.39(176)
⑤(-) ブータン 山の教室 9.39(170)
⑥(-) 子供たちは楽しい(韓国) 9.33(211)
⑦(7) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.28(12,739)
⑧(-) 復活:その証拠(韓国) 9.27(422)
⑨(8) クルエラ 9.24(7,168)
⑩(6) ボス・ベイビー ファミリー・ミッション 9.24(1,269)
①③の2作品が新登場です。
①「かもめ」は韓国のドラマ。記事冒頭に書いたようにキム・ミジョ監督の長編デビュー作です。主人公の中年女性オボク(チョン・エファ)は三姉妹の母親であり、また水産物市場の商人としてこれまでずっと別に好きでもない魚を売って子どもたちを育ててきました。そんなオボクが結婚を控えた長女に車の中で2人きりの車の中で打ち明け話をします。(話声は観客にも聞こえません。) その内容は、なんと市場の商人仲間との飲み会の後、彼らの1人から性暴行を受けたということでした。オボクは謝罪を受けたいのですが、他の商人は「漢江に1回船が通っただけで大したことではない」とか「若い人の足を引っ張って、いいことはないよ」とオボクを引き止めます。さらに加害者は、市場の再開発反対闘争の中心にいる人物でもあります。数十年苦楽を共にしてきた隣人の商人たちもオボクの側に立つよりも自分自身の利害関係を優先します。そんな中、結局オボクは娘の助けを借りて加害者を告訴します。警察が証拠や証人を要求するとオボクは自分のために証言してくれる人を探し出します。こうしてオボクは初めて自分のためだけの人生を歩み始めます・・・。原題は「갈매기」です。※主演のチョン・エファはこれまで演劇、ドラマ、映画を行き来した24年目になるベテラン女優ですが主演は今作が初めてとのことです。
③「シャーマン・ロード」は韓国のドキュメンタリー。中世であれば<魔女>と呼ばれて火あぶりにあったフランスの女性シャーマン、コレットと、韓国の女性シャーマン、ソンミの運命的な出会いと友情の記録です。ソンミとコレットは幼い頃から聞こえた神の声と映像(visions)によって他の人々とは異なる違った人生を生きるしかなく、これを天刑だと考えていました。しかし、2014年にフランスで開かれた世界シャーマニズム祭でお互いに会った後、コレットとソンミは、自分たちの特別な能力は世界の人々のつらい傷を癒すための神の贈り物であることを悟り、互いを支えとしてシャーマンロードを歩んでいます・・・。原題は「샤먼 로드」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) Mank/マンク 8.14(7)
②(-) マーティン・エデン 8.00(8)
②(2) ノマドランド 8.00(8)
④(-) 水を抱く女 8.00(6)
⑤(-) スパイの妻(日本) 8.00(5)
⑥(-) 夏時間[ハラボジの家](韓国) 7.83(12)
⑦(3) あの日のように抱きしめて 7.80(5)
⑧(-) アイダよ、何処へ? 7.67(3)
⑧(4) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑩(-) ミナリ(韓国) 7.58(12)
この1年内の近作の再上映が多数ランクに再登場しましたが、新登場はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月30日(金)~8月1日(日) ★★★
内戦下のソマリアが舞台の韓国映画「モガディシュ」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(9)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・561,731・・・・・・・・788,300・・・・・・7,522・・・・・1,688
2(1)・・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・・・・・・7/21 ・・・・138,133・・・・・・・・641,699・・・・・・5,733・・・・・・・956
ファミリー・ミッション
3(新)・・ジャングル・クルーズ・・・・・・・・7/28 ・・・・104,337・・・・・・・・156,785・・・・・・1,440・・・・・・・820
4(2)・・ブラック・ウィドウ・・・・・・・・・・・7/07 ・・・・・95,496・・・・・・2,791,702・・・・・28,294 ・・・・・・690
5(新)・・謗法:在此矣[ぼうほう:ざいしい](韓国)・・7/28 ・・65,967・・120,701 ・・1,036・・・・・・・718
6(3)・・ランジョン(韓国・タイ)・・・・・・・7/14 ・・・・・12,756・・・・・・・・815,328・・・・・・8,460 ・・・・・・・165
7(4)・・エスケープ・ルーム・・・・・・・・・・・7/14 ・・・・・・6,367・・・・・・・・・21,051 ・・・・・・2,106・・・・・・・113
:トーナメント・オブ・チャンピオンズ
8(5)・・クルエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・4,309 ・・・・・1,975,472 ・・・・・19,178 ・・・・・・・66
9(7)・・銀魂 THE FINAL(日本) ・・・・・・7/22・・・・・・・2,986 ・・・・・・・・27,220 ・・・・・・・・260・・・・・・・・69
10(81)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・5/19・・・・・・・1,776 ・・・・・2,291,273 ・・・・・22,053・・・・・・・・・7
/ジェットブレイク
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
3・5位の2作品が新登場です。
3位「ジャングル・クルーズ」は、日本でも1日遅れの7月29日から公開されているので、内容等の紹介は省略します。韓国題は「정글 크루즈」です。
5位「謗法:在此矣[ぼうほう:ざいしい]」は韓国のミステリー&スリラー。殺人事件現場で被害者と共に容疑者の死体も発見されます。しかし容疑者はすでに3ヵ月前に死亡したことがわかり、警察は混乱に陥ります。一方、ミステリーを追う記者イム・ジニ(オム・ジウォン)はラジオに出演中、自分がその殺人事件の真犯人だと名乗る人物からの電話が入ります。その男は、生中継でイム・ジニのインタビューを受けたいとも言います。警察とネチズン(一般聴取者)はイム・ジニ記者のオンライン生放送に注目する中、インタビューの当日その場所に現れた犯人は<在此矣[ざいしい.ジェシイ]すなわち蘇った屍体による3度の殺人を予告します。その最初の殺人が予告された日、膨大な数の<在此矣>軍団が現れて無差別襲撃を開始し、警察当局は総力防御に出たもののお手上げ状態になってしまいます。はたして彼らを操縦している背後には誰がいるのでしょうか? 彼らを阻止する唯一の方法(謗法)がやって来ます・・・。原題は「방법: 재차의」。ふつうの韓国語だと最初の<방법>は<方法>以外にないし、韓国サイトにも<謗法>の漢字はほとんどなく探索に手間取りました。ただ、その意味は「正しい仏法を謗(そし)ること」なので、上の文意には合わないのでは? なお韓国の観客の皆さんは<在此矣>もふくめて漢字でどう書くかはほとんど考えないと思います。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(31)・・トゥ・オブ・アス・・・・・・・・・・・・・・・・7/28・・・・・・・1,434 ・・・・・・・・2,966・・・・・・・・・・・24・・・・・・・・54
2(2)・・あの日のように抱きしめて・・・・・・・7/22・・・・・・・1,368・・・・・・・・・6,392・・・・・・・・・・・53・・・・・・・・36
3(7)・・今度はうまくいくだろう(韓国)・・・7/08・・・・・・・・・783・・・・・・・・・7,651・・・・・・・・・・・57 ・・・・・・・・・3
4(新)・・かもめ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/28・・・・・・・・・760 ・・・・・・・・・2,431・・・・・・・・・・・19・・・・・・・・40
5(4)・・オフィーリア 奪われた王国 ・・・・7/14・・・・・・・・・752・・・・・・・・14,376・・・・・・・・・・127・・・・・・・・29
1・4位の2作品が新登場です。
1位「トゥ・オブ・アス」(仮)はフランスのドラマ&ラブロマンス。ニーナ(バルバラ・スコヴァ)とマド(マルティーヌ・シュヴァリエ)はアパートの廊下を挟んで向かいに住んでいる年配の女性同士です。単にごく近くの隣人のように見えますが、実際には2人は20年来愛しあってきた恋人です。引退もしたので余生はローマに行って気楽に暮らそうというニーナの提案を機に、マドは家族たちに隠してきた秘密を打ち明けることにします。マドの誕生日、容易ではない告白の過程で、彼女は最終的には衝撃で倒れます。そしてニーナは、マドを家族から取り戻すプランを練り始めるのですが・・・。韓国題は「우리, 둘」です。
4位「かもめ」については上述しました。