「新潮」2011年12月所収の阿部和重「Geronimo-E,KIA」を再読。ビン・ラディン殺害計画がバーチャルゲームになっているという内容。「ゼロ・ダーク・サーティ」の問題点が想起されました。
「文藝春秋」3月号の「俺たちテレビ屋が映画界を救う!」というフジテレビ・日本テレビの人たちの座談会を読みました。たしかに「千と千尋の神隠し」をはじめとするジブリ作品も「海猿」シリーズも「三丁目の夕日」も、つまり近年大勢の観客を集めている日本映画の多くは「テレビ屋」の手がけた作品なんですよねー。しかし、この意気軒昂たる座談会記事を読んで、何か引っかかるものがあるんだなー・・・。
韓国では、昨年来「泥棒たち」「王になった男」に続いて「7番房の贈り物」も観客動員1200万人を超えようとしています。
観客動員が多いからといって、それがその作品本来の価値をそのまま表すものではないということは誰もが認めることだと思いますが、そういいながらも注目されるのは商業的観点からばかりでもなさそうです。その作品の「一般的人気」をある程度反映しているのは事実だし、その時代の風潮とも関係はあるし等々・・・。
動員数に比べると、各映画関係サイトに載っているランキングの方は、まだ映画の価値に近いでしょうね。大方はほぼ似ているものの、それなりの違いがあるのがおもしろいところ。
自分の価値観とかなり違うランキングもあれば、わりと納得できるランキングもあるのは各種映画賞の傾向と同様です。私ヌルボがしばしば参考にしているのが<ぴあ映画生活>の「クチコミ満足度ランキング((上映中作品)」。
数日前「王になった男」は平均評点90点で1位。(もしあったとしても)ステマだけでここまではいかんでしょう。私ヌルボも90点つけます。投稿してないですけど。(日頃おおいに参考にしている@saruKmovieさんとはめずらしく見解を異にしています。)
まあ要は、動員数にしてもランキングの評点にしても、自分にとってはひとつの資料にすぎないということ。
このブログ記事で、観客動員数のランキングだけでなくDaumの人気順位を載せることにしたのも別のモノサシが必要と考えたからです。しかし、同じネチズンの評点といっても、もっとコアなファンの多い韓国の映画雑誌<シネ21>のサイトで「現在上映中の映画」のネチズン平均評点を見るとまた少し違った傾向が見えてきます。今回は、その数値も一応参考として紹介しておきます。
★★★ Daumの人気順位(3月5日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[ ]内の数値は韓国の「シネ21」のネチズン平均評点。
①デリー・サファリ 9.5(42) [6.0]
②恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム 9.4(108) [6.80]
③Love Letter(日本) 9.4(537) [8.80]
④善き人のためのソナタ 9.3(452) [8.69]
⑤シュガーマン 奇跡に愛された男 9.2(121) [8.83]
⑥偽りなき者 9.1(124) [8.15]
⑦おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.0(381) [8.42]
⑧7番房の贈り物 9.0(3412) [7.64]
⑨ポロロ 劇場版 スーパーそり大冒険(韓国) 9.0(62) [6.0]
⑩世界にひとつのプレイブック 8.9(493) [8.0]
若干変動はありましたが、新登場はありません。
【専門家による順位】
①愛、アムール 8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない 8.6(3)
③ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 8.3(9)
④おおかみこどもの雨と雪(日本) 8.1(6)
⑤ベルリン(韓国) 8.0(6)
⑥ストーカー 8.0(5)
⑦赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(日本) 8.0(1)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男 7.7(4)
⑨偽りなき者 7.6(3)
⑩ムーンライズ・キングダム 7.3(6)
⑥「ストーカー」だけが新登場。「オールド・ボーイ」(2003)等で知られるパク・チャヌク監督のハリウッド進出最初の作品です。18歳の誕生日に、交通事故で父親を亡くした少女(ミア・ワシコウスカ)が主人公。ところが彼女と母(ニコール・キッドマン!)とともに、それまで存在すら知らなかった叔父(マシュー・グッド)が現れて同居することになるのですが、その叔父というのが何か謎めいているのです。そのうち少女の周囲の人物が1人、また1人と消えて・・・というスリラーなんだそうです。この映画は香港・タイでは2月28日韓国と同日公開。翌3月1日にはアメリカでも公開され、海外計38ヵ国で上映されるとのことですが、あら、日本は入ってないの? えっ、初夏頃? 予告編(日本語字幕)がある(→コチラ)ということは、公開されるということなんでしょうね。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月1日(金)~3日(日)] ★★★
「新世界」が連続1位。「7番房の贈り物」は韓国映画歴代6位に。
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・849,367・・・・・・・・2,530,029 ・・・・・・・19,029・・・・・・・604
2(2)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・777,952・・・・・・・11,704,605 ・・・・・・・83,730・・・・・・・577
3(新)・・ジャックと天空の巨人 ・・・・・・・・2/28・・・・・・・・・・・・・・・・545,545・・・・・・・・・・659,847 ・・・・・・・・5,196・・・・・・・507
4(3)・・ベルリン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・189,294・・・・・・・・6,997,740 ・・・・・・・51,147・・・・・・・362
5(38)・・ストーカー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・・165,408 ・・・・・・・・・240,639 ・・・・・・・・1,829・・・・・・・329
6(38)・・ライジング・ドラゴン ・・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・・・・162,564 ・・・・・・・・・217,237 ・・・・・・・・1,525・・・・・・・300
7(5)・・デリー・サファリ ・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・83,606・・・・・・・・・・280,563 ・・・・・・・・1,833・・・・・・・263
8(7)・・ヤック:ザ・ジャイアント・キング ・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・33,808 ・・・・・・・・・149,052 ・・・・・・・・・・939・・・・・・・180
9(24)・・スカイフォース 3D・・・・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・30,991・・・・・・・・・・・43,496 ・・・・・・・・・・295・・・・・・・183
10(4)・・憤怒の心理学(韓国)・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・18,065・・・・・・・・・・215,985・・・・・・・・・1,590・・・・・・・147
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「7番房の贈り物」は23日に1000万人に到達しましたね。1200万人を超えるのは確実。5位「ブラザーフッド」(1175万人)だけでなく4位「王の男」(1231万人)・3位「王になった男」(1232万人)も抜きそうですね。
今回の新登場は3・5・6・9位の4作品です。
3位「ジャックと天空の巨人」は「ジャックと豆の木」をモチーフにしたアクション・アドベンチャーで、日本では3月22日公開。もう各サイトで情報がいろいろ出ています。この前映画館で予告編を観たなー。韓国題は「잭 더 자이언트 킬러(ジャック・ザ・ジァイアント・キラー)」です。
5位「ストーカー」については前述の通り。
6位「ライジング・ドラゴン」は、ジャッキー・チェンが監督・製作・脚本を担当し、もちろん自ら主演したアクション・アドベンチャー。清王朝の伝説の秘宝を巡るトレジャー・ハンターの活躍を描く、というお話だそうです。カンフーアクションにカーチェイスに、まだまだ頑張ってるようです。韓国題は「차이니즈 조디악(チャイニーズ・ゾディアック)」。日本では4月13日公開。
9位「スカイフォース 3D」は香港・アメリカ合作の3Dアニメ。物語の主人公エースは最強消防救助隊"スカイフォース"のエリート要員。素早く現場を歩き回って火災を鎮圧するが、キャプテンの懸念が現実となって、自分の才能を過信して取り返しのつかないミスをんな仕事を転々。紆余曲折の末、友人の説得で"スカイフォース"に戻ることを決心するのですが、折しもその日の朝、吹雪で雪崩が起きて・・・。はたして彼は無事にチームに復帰することができるか? ・・・というお話。しかし、消防隊員の話は最近多いなー。韓国題は「스카이포스 3D」。日本公開は未定、だと思います。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・誰の娘でもないヘウォン(韓国)・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・8,136 ・・・・・・・・・・・・・・11,604・・・・・・・・・・90・・・・・・・・・・35
2(13)・・チスル - 終わらない歳月 2(韓国)・・3/21 ・・・・・・・・・・・3,348・・・・・・・・・・・・・・・・3,573・・・・・・・・・・26・・・・・・・・・・・4
3(1)・・ムーンライズ・キングダム・・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・・・・・1,247 ・・・・・・・・・・・・・・32,358・・・・・・・・・251・・・・・・・・・・・9
4(3)・・愛、アムール ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・650 ・・・・・・・・・・・・・・71,622 ・・・・・・・・・548 ・・・・・・・・・・6
5(2)・・偽りなき者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・・・・・・・513 ・・・・・・・・・・・・・・33,186・・・・・・・・・252・・・・・・・・・・・5
今回の初登場は1・2位の2作品です。
1位「誰の娘でもないヘウォン」は、ホン・サンス監督の14番目の作品。この観客動員数は、彼の作品としては出足好調とのこと。カナダへ母を送った女子大生が経験する数日間のことを、日記形式で描いた作品ですが、今回は、いや今回もか、女子大生と監督の教授の間の不倫のお話だそうです。今年の第63回ベルリン国際映画祭招待作。受賞は逃しましたが。韓国題は「누구의 딸도 아닌 해원」です。
2位「チスル – 終わらない歳月 2」は、1948年の済州島四・三事件当時、西帰浦(ソギポ)の洞窟に身を隠した住民の実話に基づいた白黒映画で、言葉も実際に現地で話されている済州島方言が用いられているとか。公開日が3月21日となってるのはソウル等全国公開がその日。まず3月1日に済州で公開されたということ。この四・三事件事件は島民の5人に1人にあたる6万人が政府軍・警察等によって虐殺された事件で、私ヌルボは金石範の大作「火山島」で初めて詳しく知りました。タイトルの「チスル(지슬)」は済州島の方言でジャガイモのこと。住民たちが山に避難する時に温かいジャガイモを分けあって食べたことから。昨年の釜山国際映画祭で監督賞等4賞を受賞し、今年1月のサンダンス映画祭のワールドシネマ ドラマ・コンペティション部門では審査員グランフリ大賞受賞した作品です。(→関係記事。) ネチズンの評価も高いようです。 ・・・この映画はぜひ観たいな! 原題は「지슬 - 끝나지 않은 세월2」。
「文藝春秋」3月号の「俺たちテレビ屋が映画界を救う!」というフジテレビ・日本テレビの人たちの座談会を読みました。たしかに「千と千尋の神隠し」をはじめとするジブリ作品も「海猿」シリーズも「三丁目の夕日」も、つまり近年大勢の観客を集めている日本映画の多くは「テレビ屋」の手がけた作品なんですよねー。しかし、この意気軒昂たる座談会記事を読んで、何か引っかかるものがあるんだなー・・・。
韓国では、昨年来「泥棒たち」「王になった男」に続いて「7番房の贈り物」も観客動員1200万人を超えようとしています。
観客動員が多いからといって、それがその作品本来の価値をそのまま表すものではないということは誰もが認めることだと思いますが、そういいながらも注目されるのは商業的観点からばかりでもなさそうです。その作品の「一般的人気」をある程度反映しているのは事実だし、その時代の風潮とも関係はあるし等々・・・。
動員数に比べると、各映画関係サイトに載っているランキングの方は、まだ映画の価値に近いでしょうね。大方はほぼ似ているものの、それなりの違いがあるのがおもしろいところ。
自分の価値観とかなり違うランキングもあれば、わりと納得できるランキングもあるのは各種映画賞の傾向と同様です。私ヌルボがしばしば参考にしているのが<ぴあ映画生活>の「クチコミ満足度ランキング((上映中作品)」。
数日前「王になった男」は平均評点90点で1位。(もしあったとしても)ステマだけでここまではいかんでしょう。私ヌルボも90点つけます。投稿してないですけど。(日頃おおいに参考にしている@saruKmovieさんとはめずらしく見解を異にしています。)
まあ要は、動員数にしてもランキングの評点にしても、自分にとってはひとつの資料にすぎないということ。
このブログ記事で、観客動員数のランキングだけでなくDaumの人気順位を載せることにしたのも別のモノサシが必要と考えたからです。しかし、同じネチズンの評点といっても、もっとコアなファンの多い韓国の映画雑誌<シネ21>のサイトで「現在上映中の映画」のネチズン平均評点を見るとまた少し違った傾向が見えてきます。今回は、その数値も一応参考として紹介しておきます。
★★★ Daumの人気順位(3月5日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[ ]内の数値は韓国の「シネ21」のネチズン平均評点。
①デリー・サファリ 9.5(42) [6.0]
②恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム 9.4(108) [6.80]
③Love Letter(日本) 9.4(537) [8.80]
④善き人のためのソナタ 9.3(452) [8.69]
⑤シュガーマン 奇跡に愛された男 9.2(121) [8.83]
⑥偽りなき者 9.1(124) [8.15]
⑦おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.0(381) [8.42]
⑧7番房の贈り物 9.0(3412) [7.64]
⑨ポロロ 劇場版 スーパーそり大冒険(韓国) 9.0(62) [6.0]
⑩世界にひとつのプレイブック 8.9(493) [8.0]
若干変動はありましたが、新登場はありません。
【専門家による順位】
①愛、アムール 8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない 8.6(3)
③ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 8.3(9)
④おおかみこどもの雨と雪(日本) 8.1(6)
⑤ベルリン(韓国) 8.0(6)
⑥ストーカー 8.0(5)
⑦赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(日本) 8.0(1)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男 7.7(4)
⑨偽りなき者 7.6(3)
⑩ムーンライズ・キングダム 7.3(6)
⑥「ストーカー」だけが新登場。「オールド・ボーイ」(2003)等で知られるパク・チャヌク監督のハリウッド進出最初の作品です。18歳の誕生日に、交通事故で父親を亡くした少女(ミア・ワシコウスカ)が主人公。ところが彼女と母(ニコール・キッドマン!)とともに、それまで存在すら知らなかった叔父(マシュー・グッド)が現れて同居することになるのですが、その叔父というのが何か謎めいているのです。そのうち少女の周囲の人物が1人、また1人と消えて・・・というスリラーなんだそうです。この映画は香港・タイでは2月28日韓国と同日公開。翌3月1日にはアメリカでも公開され、海外計38ヵ国で上映されるとのことですが、あら、日本は入ってないの? えっ、初夏頃? 予告編(日本語字幕)がある(→コチラ)ということは、公開されるということなんでしょうね。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月1日(金)~3日(日)] ★★★
「新世界」が連続1位。「7番房の贈り物」は韓国映画歴代6位に。
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・849,367・・・・・・・・2,530,029 ・・・・・・・19,029・・・・・・・604
2(2)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・777,952・・・・・・・11,704,605 ・・・・・・・83,730・・・・・・・577
3(新)・・ジャックと天空の巨人 ・・・・・・・・2/28・・・・・・・・・・・・・・・・545,545・・・・・・・・・・659,847 ・・・・・・・・5,196・・・・・・・507
4(3)・・ベルリン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・189,294・・・・・・・・6,997,740 ・・・・・・・51,147・・・・・・・362
5(38)・・ストーカー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・・165,408 ・・・・・・・・・240,639 ・・・・・・・・1,829・・・・・・・329
6(38)・・ライジング・ドラゴン ・・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・・・・162,564 ・・・・・・・・・217,237 ・・・・・・・・1,525・・・・・・・300
7(5)・・デリー・サファリ ・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・83,606・・・・・・・・・・280,563 ・・・・・・・・1,833・・・・・・・263
8(7)・・ヤック:ザ・ジャイアント・キング ・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・33,808 ・・・・・・・・・149,052 ・・・・・・・・・・939・・・・・・・180
9(24)・・スカイフォース 3D・・・・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・30,991・・・・・・・・・・・43,496 ・・・・・・・・・・295・・・・・・・183
10(4)・・憤怒の心理学(韓国)・・・・・・・・・・2/21 ・・・・・・・・・・・・・・・・18,065・・・・・・・・・・215,985・・・・・・・・・1,590・・・・・・・147
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「7番房の贈り物」は23日に1000万人に到達しましたね。1200万人を超えるのは確実。5位「ブラザーフッド」(1175万人)だけでなく4位「王の男」(1231万人)・3位「王になった男」(1232万人)も抜きそうですね。
今回の新登場は3・5・6・9位の4作品です。
3位「ジャックと天空の巨人」は「ジャックと豆の木」をモチーフにしたアクション・アドベンチャーで、日本では3月22日公開。もう各サイトで情報がいろいろ出ています。この前映画館で予告編を観たなー。韓国題は「잭 더 자이언트 킬러(ジャック・ザ・ジァイアント・キラー)」です。
5位「ストーカー」については前述の通り。
6位「ライジング・ドラゴン」は、ジャッキー・チェンが監督・製作・脚本を担当し、もちろん自ら主演したアクション・アドベンチャー。清王朝の伝説の秘宝を巡るトレジャー・ハンターの活躍を描く、というお話だそうです。カンフーアクションにカーチェイスに、まだまだ頑張ってるようです。韓国題は「차이니즈 조디악(チャイニーズ・ゾディアック)」。日本では4月13日公開。
9位「スカイフォース 3D」は香港・アメリカ合作の3Dアニメ。物語の主人公エースは最強消防救助隊"スカイフォース"のエリート要員。素早く現場を歩き回って火災を鎮圧するが、キャプテンの懸念が現実となって、自分の才能を過信して取り返しのつかないミスをんな仕事を転々。紆余曲折の末、友人の説得で"スカイフォース"に戻ることを決心するのですが、折しもその日の朝、吹雪で雪崩が起きて・・・。はたして彼は無事にチームに復帰することができるか? ・・・というお話。しかし、消防隊員の話は最近多いなー。韓国題は「스카이포스 3D」。日本公開は未定、だと思います。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・誰の娘でもないヘウォン(韓国)・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・8,136 ・・・・・・・・・・・・・・11,604・・・・・・・・・・90・・・・・・・・・・35
2(13)・・チスル - 終わらない歳月 2(韓国)・・3/21 ・・・・・・・・・・・3,348・・・・・・・・・・・・・・・・3,573・・・・・・・・・・26・・・・・・・・・・・4
3(1)・・ムーンライズ・キングダム・・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・・・・・1,247 ・・・・・・・・・・・・・・32,358・・・・・・・・・251・・・・・・・・・・・9
4(3)・・愛、アムール ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・650 ・・・・・・・・・・・・・・71,622 ・・・・・・・・・548 ・・・・・・・・・・6
5(2)・・偽りなき者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・・・・・・・513 ・・・・・・・・・・・・・・33,186・・・・・・・・・252・・・・・・・・・・・5
今回の初登場は1・2位の2作品です。
1位「誰の娘でもないヘウォン」は、ホン・サンス監督の14番目の作品。この観客動員数は、彼の作品としては出足好調とのこと。カナダへ母を送った女子大生が経験する数日間のことを、日記形式で描いた作品ですが、今回は、いや今回もか、女子大生と監督の教授の間の不倫のお話だそうです。今年の第63回ベルリン国際映画祭招待作。受賞は逃しましたが。韓国題は「누구의 딸도 아닌 해원」です。
2位「チスル – 終わらない歳月 2」は、1948年の済州島四・三事件当時、西帰浦(ソギポ)の洞窟に身を隠した住民の実話に基づいた白黒映画で、言葉も実際に現地で話されている済州島方言が用いられているとか。公開日が3月21日となってるのはソウル等全国公開がその日。まず3月1日に済州で公開されたということ。この四・三事件事件は島民の5人に1人にあたる6万人が政府軍・警察等によって虐殺された事件で、私ヌルボは金石範の大作「火山島」で初めて詳しく知りました。タイトルの「チスル(지슬)」は済州島の方言でジャガイモのこと。住民たちが山に避難する時に温かいジャガイモを分けあって食べたことから。昨年の釜山国際映画祭で監督賞等4賞を受賞し、今年1月のサンダンス映画祭のワールドシネマ ドラマ・コンペティション部門では審査員グランフリ大賞受賞した作品です。(→関係記事。) ネチズンの評価も高いようです。 ・・・この映画はぜひ観たいな! 原題は「지슬 - 끝나지 않은 세월2」。
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