私ヌルボ、5月28~29日は生まれ故郷への1泊旅行。新幹線・名古屋駅に降り立つと、伊勢志摩サミット関係のインフォメーション(上左)。初日向かったのは、初めてのナゴヤドーム。小2の時までしかいませんでしたが、食べ物ではきしめんとういろう、それ以外では中日ドラゴンズへの思い入れは続いています。上右の写真のテレビ塔も懐かしのランドマークと言いたいところですが、今は周囲に高層ビルやオアシス21等もできて、目立たなくなってきているのは時代の流れですね。
会場は上右の写真の右手の方にある愛知芸術劇場内。29日の午前11時30分から夕方までその長編を含む4プログラムをすべて鑑賞しました。
「そばの花、運のいい日、そして春春」は「朝鮮短篇小説選(上・下)」(岩波文庫)所収の日本統治期の短編小説3編が原作のオムニバスで、アン・ジェフン監督は落ち着いた色調で当時の雰囲気を描き出しています。個人的には、パンソリの節に乗せた語りで物語が進められる金裕貞原作の「そして春春」がおもしろかったですね。そういえば短編中にもキム・ヘミ監督「Little King」もパンソリの語りでした。正祖が水原に行幸した際に漢江を渡るのに36艘の舟を並べて舟橋を造ったことをモチーフにした内容にマッチしていて絵柄等々の完成度も高く、インディ・アニフェスト2015でグランプリを受賞したのもうなずける作品でした。その他の短編にもいかにも現代アートといった絵柄の作品や、イマジネーション豊かな作品等々興味深い作品が多々ありました。
そして何といっても名古屋まで足を運んでよかったと思ったのは、西村嘉夫さんと初めて話をする機会を得たことです。ずーっと以前から<ソチョンのホームページ>で韓国映画の諸情報を仕入れてきたこと等々の感謝の言葉を直接お伝えできて幸いでした。「中野武蔵野館で「アダダ」を観た」という話が出てきました。私ヌルボの思い出の映画館の1つです。90年代から、いろんな場所で何度もすれ違ったりしてきたのでしょうね。西村さんと<シネマコリア>、これからもよろしくお願いします。
5月27日は「ルーム」、31日は「ヘイル、シーザー」と、懸案だった2作品を鑑賞。どちらも良かったです・・・(ってそれだけか!?) あ、「ルーム」の子役ジェイコブ・トレンブレイ君はやっぱりスゴイ。母親のインタビュー取材中のあの表情の演技には驚きました。
「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は先週掲載されませんでした。
★★★ NAVERの人気順位(5月31日現在上映中映画) ★★★
①(1) 東柱[ドンジュ](韓国) 9.39
②(2) ズートピア 9.39
③(4) ライフ・イズ・ビューティフル 9.38
④(-) 戦場のピアニスト 9.30
⑤(7) シーモアさんと、大人のための人生入門 9.16
⑥(6) シング・ストリート 未来へのうた 9.14
⑦(10) 太陽の下 9.06
⑧(8) 私の少女時代 Our Times 9.00
⑨(-) 4等(韓国) 8.97
⑩(-) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉 8.93
今回の新登場はありません。旧作の再上映が③④⑩の3作品で、一時より少なくなりました。
★★★ シネ21 専門家の平均得点順位 ★★★
①(1) キャロル 9.00
②(2) ライフ・イズ・ビューティフル 8.40
③(3) 哭声(韓国) 8.31
④(4) スポットライト 世紀のスクープ 8.00
④(4) ブルックリン 8.00
⑥(6) ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! 7.60
⑥(-)X-MEN:アポカリプス 7.60
⑧(7) さざなみ 7.50
⑧(7) クラン 7.50
⑩(9) シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 7.45
⑥「X-MEN:アポカリプス」だけが今回の新登場。この作品については後述します。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月20日(金)~5月22日(日)] ★★★
「哭声」に代わって「X-MEN:アポカリプス」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(22)・・X-MEN:アポカリプス・・・・5/25・・・・・・・・・・1,166,862・・・・・・・・・1,640,560 ・・・・・・・・13,575・・・・・・1,258
2(1)・・哭声(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・5/12 ・・・・・・・・・・・633,143・・・・・・・・・5,680,867 ・・・・・・・・46,132 ・・・・・・・910
3(2)・・アングリーバード・・・・・・・・・5/19 ・・・・・・・・・・・163,236 ・・・・・・・・・・449,001 ・・・・・・・・・3,446・・・・・・・・554
4(5)・・シング・ストリート 未来へのうた・・5/19 ・・・・・・94,732 ・・・・・・・・・・348,560 ・・・・・・・・・2,845 ・・・・・・・388
5(4)・・ケチュンばあさん(韓国)・・5/19 ・・・・・・・・・・・・・80,175・・・・・・・・・・・382,563 ・・・・・・・・・2,906 ・・・・・・・435
6(7)・・私の少女時代 Our Times・・・5/12 ・・・・・・・・・・69,368・・・・・・・・・・・307,691 ・・・・・・・・・2,523 ・・・・・・・195
7(3)・・シビル・ウォー ・・・・・・・・・・・4/27・・・・・・・・・・・・・40,571・・・・・・・・・8,643,611 ・・・・・・・・72,404・・・・・・・・242
/キャプテン・アメリカ
8(28)・・オーヴェという男・・・・・・・・・5/25・・・・・・・・・・・・26,110・・・・・・・・・・・・44,132・・・・・・・・・・・353 ・・・・・・・・244
9(6)・・探偵洪吉童:消えた村(韓国)・・5/04・・・・・・・・・13,581・・・・・・・・・1,421,332・・・・・・・・・11,444・・・・・・・・125
10(33)・・ビフォア・アイ・ウェイク・・・5/25・・・・・・・・・・・・・5,869・・・・・・・・・・・・・9,076 ・・・・・・・・・・・・72・・・・・・・・199
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「哭声(コクソン)」は500万人を超えたものの、ここにきて勢いにやや陰りがみられますが、はたして?
今回の新登場は1・・8・10位の3作品です。
1位「X-MEN:アポカリプス」は、超人的能力を持つミュータントの戦いを描くアメリカのSFシリーズ第6作。ミュータントの始祖でかつて“神“として崇められていたアポカリプスは数千年の眠りから目覚めますが、人間の文明が間違った方向に発展したと考え、“黙示録の四騎士“を率いて新たな秩序の確立をめざします。X-MENたちはそんな彼らを企てを阻むためて立ち上がり、かつてないバトルが繰り広げられます・・・。韓国題は「엑스맨: 아포칼립스」。日本公開は2016年8月11日です。
10位「ビフォア・アイ・ウェイク」(仮)は、アメリカーのファンタジー・ホラー。事故で子供を失った若い夫婦ジェシー(ケイト・ボスワーズ)とマーク(トーマス・ジェーン)は両親のいない8歳の少年コーディ(ジェイコブ・トレンブレイ)を養子として迎えます。ところが、コーディはなぜか眠りに落ちることを恐れています。コーディが眠っていると、美しい蝶と一緒に、死んだ息子ショーンを見るようになっていたのです。夫婦はコーディが夢が現実にしてしまうという事実を知ることになります。 死んだ息子と会おうとコーディを寝かせるジェシーとマークは、コーディが眠った後繰り広げられる恐ろしい出来事の中でも欲を抑えられず、結局コーディに睡眠薬まで飲ませたその日の夜、コーディの悪夢が始まり、目を覚ますことができない恐れが近づいてきます・・・。韓国題は「썸니아」。日本公開は未定のようです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・シング・ストリート 未来へのうた・・・5/19・・・・・・・・・・・・・・94,732・・・・・・・・・・・348,560 ・・・・・・・・・・・2,845 ・・・・・・・・388
2(2)・・私の少女時代・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・・・・・・・69,368・・・・・・・・・・・307,691 ・・・・・・・・・・・2,523 ・・・・・・・・195
3(8)・・オーヴェという男 ・・・・・・・・・・・・・・・・5/25・・・・・・・・・・・・・・26,110・・・・・・・・・・・・44,132 ・・・・・・・・・・・・・353 ・・・・・・・・244
4(新)・・喊山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/25・・・・・・・・・・・・・・・3,632・・・・・・・・・・・・・6,801 ・・・・・・・・・・・・・・54 ・・・・・・・・105
5(新)・・モン・ロワ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・・・・・・・・・2,099・・・・・・・・・・・・・3,519 ・・・・・・・・・・・・・・26 ・・・・・・・・・40
3・4・5位の3作品が新登場です。
3位「オーヴェという男」については上述しました。
4位「喊山」は昨年の第20回釜山国際映画祭でクロージング作品として上映された中国映画で、「喊山」はその原題。韓国題は「산이 울다(山が泣く)」、英題は「Mountain Cry」です。舞台は1984年の中国の山奥の村。村の青年ハン・チョンがアナグマを捕まえるために仕掛けておいた爆薬を移住してきたばかりのラ・ホンが間違って踏んで死亡する衝撃的な事故が発生します。村の長老たちは、警察に通報していない代わりに、ハン・チョンがラ・ホンの聴覚障害者の妻ホン・シアの世話をするように命じます。ハン・チョンはホン・シアを見守りながら徐々に彼女に惹かれ始めますが、その仲を嫉妬する寡婦のチン・ホアと村人たちとの葛藤はますます大きくなっていく。そしてホン・シアの暗い過去が明らかになり、映画は予期せぬ結末へ・・・。息詰まる緊張感の中に描かれる愛の物語、かな? ちょっと観てみたい感じですが、日本公開は未定のようです。
5位「モン・ロワ」は、フランスのラブロマンス(かな?)。6月24~27日開催の<フランス映画祭2016>の上映作品で、→コチラに紹介記事がありま。スキー事故で大けがを負った弁護士のトニー(エマニュエル・ベルコ)。リハビリセンターでリハビリを続ける中、元夫ジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)との波乱に満ちた関係を振り返ります。これほどまでに深く愛した男はいったい何者だったのか。なぜ愛し合うことになったのか。・・・10年前トニーは以前憧れていたレストラン経営者のジョルジオとクラブで再会し、激しい恋に落ちた2人は電撃的に結婚を決め、トニーは妊娠したのですが・・・。韓国題は「몽 루아」です。日本での一般公開は未定のようです。
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