▶日付を確認してください。本記事を早くご覧になった方でも9月4日のはずです。週末の興行成績ですが、先週末のデータですのでお間違いなく。・・・と1週間前と同じようなことを書く羽目になってしまいました。意を決して新しいPCに替えたものの、データ移転に手間取り当分終わらない見通しになってます。それにしても愛用してきたoffice2010(!)のサポートが昨年10月になくなったのが悲しく寂しい(泣)。Word365等々ややこしくなるばかりで全然便利になった気がしない。画像のトリミングや色の調整、圧縮等が簡単にできたのにできなくなってるし、これは便利かなというソフトは有料(しかも高価)になってるし、余計なところでお邪魔虫のWinZapが登場するし、まあ多くの人々が現状でとくに不満はなくても無理にでも需要を作り出さないと儲からないということか。
▶8月20~22日の興行成績ランキングで8位に入ったのが中国映画の「夏の日、私たち(여름날 우리)」。原題は「你的婚禮」、つまり「君の結婚式」なんですね。ということは、2018年にパク・ボヨンとキム・ヨングァンの主演で280万人の観客を動員し、同年日本でも公開された「君の結婚式」(下左画像)の中国版リメイク作品(下右画像)です。
これに関係して5月19日のスポーツソウル日本版に「『サニー』から『君の結婚式』まで!日本や海外リメイクで証明された“韓国コンテンツ”の底力」と題した記事がありました。(→コチラ)。そこに書かれているように「サニー 永遠の仲間たち」(2011)のリメイク版はその後日本(「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018)でも中国でも作られました。その他にも「輝ける日々に」(2018)と題したベトナム版リメイクも2018年の第31回東京国際映画祭で上映されています。
そういえば2019年に観た吉岡里帆主演の「見えない目撃者」もオリジナルは韓国映画の「ブラインド」(2011)で、その後日本でも公開された中国版リメイク「見えない目撃者」(2015)が作られ、日本版はその後だったのですね。
ただ、たとえば→コチラの記事にあるように、日本映画の韓国版リメイクもかなり多く作られているので、日韓間にどれほどの差があるのか、私ヌルボはよくわかりません。
▶今回の記事でちょっと気になった韓国映画は「キャノンボール」。いかにも独立系のマジメな作品で私ヌルボ向き。(ホンマか??)
韓国映画以外ではアルゼンチン映画の「サマ」。18世紀末の南米のスペイン植民地が舞台という日頃縁がなさそうな作品ですが、それだけにちょっと観てみたい感じ。韓国の映画誌「シネ21」の記者の皆さんが平均8.25/10というずいぶん高い評点をつけてるし・・・。詳しくは下の記事参照。
▶私ヌルボの20数年来のサークル仲間は皆鄭銀淑(チョン・ウンスク)さんの本の愛読者です。その鄭銀淑さんがが「旅と酒とコリアシネマ」と題した新著を出しました。前書きで「私は映画についてはまったくの門外漢で・・・」などと書かれてますがどうしてどうして。<旅>や<酒>と同等に<コリアシネマ>についてもご自身の体験や思い出を交えて興味深く書かれていて、スイスイ読めるし、ためになる本でもあります。とにかくオススメしたい本です。
★★★ NAVERの人気順位(8月31日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(2) 学校に行く道(韓国) 9.58(155)
②(1) パウ・パトロール ザ・ムービー 9.54(68)
③(新) 劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram(日本) 9.50(10)
④(新) キャノンボール(韓国) 9.45(20)
⑤(6) 銀魂 THE FINAL(日本) 9.44(254)
⑥(7) ブータン 山の教室 9.40(173)
⑦(5) パクカン・アルム結婚する(韓国) 9.38(24)
⑧(8) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.28(12,797)
⑨(10) クルエラ 9.23(7,340)
⑩(-) 映画ドラえもん のび太の新恐竜(日本) 9.20(110)
③と④の2作品が新登場です。
③「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram」は(例によって)私ヌルボ未見。というか、自分の嗜好からかなり遠いジャンルなもんで・・・。ここらへん、やっぱり国の違いよりも世代の違いの方が大きいのでしょうね。韓国題は「극장판 페이트/그랜드 오더 신성원탁영역 카멜롯 팔라딘; 아가트람」です。
④「キャノンボール」は韓国のドラマ。チョン・スンミン監督の長編第1作です。ヒョヌ(キム・ヒョンモク)は、思いもよらない事故で死ぬほど嫌いだった兄を失います。その後彼は、すべての原因が担任の女性教師ヨンジョン(キム・ヘナ)の弟ヒチョル(カン・ボンソン)にあるという事実を知ります。一方、ヨンジョンは弟が犯した事故で大変な毎日を送っていますが、そんな彼女の家にヒョヌが「先生と話をしたい」と訪ねてきます。彼はヒチョルのことを淡々と質問します。「先生の弟、監獄にいますか?」。困り果てるばかりのヨンジョンに、ヒョヌは理解しがたい願いを口にします。「先生と海に行きたい」・・・。ヒョヌとヨンジョンの共通点は<残された者たち>という点。しかし家族という理由で罪悪感にとらわれだった2人は、全く反対側に立っていると思われがちですが、結局2人は海の旅で互いを思いやり、共にはこの取り返しのつかない事件の被害者だったことを実現するに至ります・・・。「キャノンボール」というタイトルは、人生で1度は遭遇するかもしれない終わりのない痛みを抱えて生きる人々にも、その痛みの速度と重量を超えて、他の世界を眺めることができるというメッセージとのことです。原題は「캐논볼」です。
【記者・評論家による順位】
①(新) サマ 8.25(4)
②(1) グリーン・ナイト 8.20(5)
③(2) ノマドランド 8.00(8)
④(6) あの日のように抱きしめて 7.80(5)
⑤(7) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑥(8) モガディシュ(韓国) 7.27(11)
⑦(9) 本当に遠いところ(韓国) 7.14(7)
⑧(10) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 7.11(9)
⑨(-) ブータン 山の教室 7.00(5)
⑩(-) フリー・ガイ 6.83(6)
①「サマ」が新登場です。アルゼンチンのドラマ。アントニオ・ディ・ベネデットの同名小説(1956)をルクレシア・マルテルという女性監督が映画化した作品で、日本では2017年の<ラテンビート映画祭>で公開されています。物語の舞台は18世紀末の南米のスペイン植民地。コレヒドール(地方行政官)として僻地に派遣されたドン・ディエゴ・デ・サマは、任期が終わりこの地を離れて妻子に再会できる日を心待ちにしてスペイン国王の転勤の発令をいらいらしながら待っていますが、数年間なんの知らせもありません。確約もなく待ちくたびれたサマにとって唯一の逃避の場は、肉体的欲望に耽溺することだけでした。やがてここを離れたい一心で、地元の人々が恐れるビクーニャ・ポルトという盗賊を征伐する小隊に加わり、原野に入って正体不明のビクーニャ・ポルトを探し求めますが・・・。本作を観た方の感想(→コチラ)によると、「民族のファッション、家、全て」が「異様な違和感」に包まれているとか、そんな中で「今のサラリーマンにも通じる中間管理職の悲哀」が繰り広げられ、「日本公開したら案外動員見込めるんではないかと思うほど、日本のサラリーマンに通じる不条理がありました」とのこと。韓国題は「자마」です。こういう映画は観てみたいですが、どうかなー?
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月27日(金)~8月29日(日) ★★★
1位から4位までが韓国映画に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・285,204・・・・・・1,139,806 ・・・・11,155・・・・・1,293
2(2)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・・8/11 ・・・・180,269・・・・・・1,982,479 ・・・・19,388・・・・・1,118
3(3)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・160,290 ・・・・・3,058,619 ・・・・29,268・・・・・1,007
4(32)・・鬼門(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・40,370・・・・・・・・・71,294・・・・・・・・623 ・・・・・・657
5(5)・・フリー・ガイ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/11・・・・・・23,101・・・・・・・・291,734・・・・・・2,955・・・・・・・287
6(新)・・レミニセンス・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・15,038 ・・・・・・・・・33,227・・・・・・・・307 ・・・・・・495
7(6)・・パウ・パトロール ザ・ムービー・・8/18・・・・・11,727 ・・・・・・・・・51,220・・・・・・・・448 ・・・・・・231
8(30)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・10,823・・・・・・・・・21,117・・・・・・・・188 ・・・・・・262
9(4)・・オールド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・・7,710・・・・・・・・108,236・・・・・・・・838 ・・・・・・198
10(新)・・ダイノ・マイ・フレンド・・・・・・8/26 ・・・・・・・3,466 ・・・・・・・・・・3,953・・・・・・・・・33 ・・・・・・185
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
前週の1~3位にさらに1つ加えて4位までが韓国映画です。
新登場は4・6・8・10位の4作品です。
4位「鬼門」は韓国のホラー。1990年クィサリ修練院で管理人が宿泊客を殺害して自殺するという事件が起こります。その事件以後毎年自殺や死亡事故が発生し、修練院は門を閉めたまま数年間放置され、<鬼門>に関する怪談が広まり始めます。クィサリ修練院には犠牲者たちが地縛霊になって閉じ込められているというのです。2002年、心霊研究所所長ドジン(キム・ガンウ)は集団殺害事件の怨霊たちを慰めようとして謎の死をとげた母親に対する秘密を暴くためにクィサリ廃修練院を探ります。<鬼門>、すなわちそれを開くと過去と現在が繋がり幽霊と人間の空間が一つになるという門を通って1990年の超空間に入ったドジンは地縛霊たちを追っているうちに1996年のホラー公募展の映像撮影のためクィサリ修練院に入ってきた大学生3人と遭遇することになりますが・・・。原題は「귀문」です。
6位「レミニセンス」はアメリカのSF&サスペンス。
水に支配された近未来。ニック(ヒュー・ジャックマン)は人の記憶に潜入して事件を解決する<レミニセンス>専門のエージェントとして働いています。ある日彼は警察から失踪した女性メイ(レベッカ・ファーガソン)を探すミッションを引き受けますが・・・。日本公開が9月17日と迫っているので、ここまで。韓国題は「레미니센스」です。
8位「夏の日、私たち」は中国のラブロマンス。冒頭でも書いたように、韓国映画「君の結婚式」のリメイク作品です。「原作とはまた違った魅力で生き生きとした初恋の記憶を呼び起させる」とのコメントもありましたが、具体的な違い等はよくわかりません。一応韓国版とほぼ同じだろうと考えて日本公開時の公式サイトのリンク(→コチラ)を貼っておきます。主演女優はジャン・ルオナン[章若楠]、男優はグレッグ・シュー[許光漢]。グレッグ・シューは台湾の俳優で、「原作の映画が面白かったのでこの作品に参加することを決めた」とインタビューで語っています。原題は「你的婚禮」なので訳すとまさに「君の結婚式」になりますが、韓国題「여름날 우리」をそのまま訳して仮題にしておきました。
10位「ダイノ・マイ・フレンド」は中国の子供向け冒険アニメ。恐竜研究のためにタイムマシンに乗って過去に去った後に消えた友だちを救うため、勇敢なインターン要員ウッディが出動します。そこにいるのは最強の草食恐竜ステゴサウルスから恐ろしい支配者デイノニクス、恐竜の帝王T-REX! 新世界を発見した喜びもつかの間、予想外の危機に陥ったウディはちびっこ恐竜シャシャの助けを借りて無事に脱出し、2人は友だちになります。一方、草食動物村を狙う悪辣な恐竜ディエゴの登場によって冒険の旅に出たウディとシャシャは危険な状況に直面します。はたして2人は危機にさらされている恐竜村を守り、ウディは無事に現在に戻ることができるでしょうか・・・。韓国題は「다이노 마이 프렌드」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・藍色夏恋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・1,060 ・・・・・・・・8,767・・・・・・・・・・・77・・・・・・・・36
2(新)・・鬼神(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・1,002 ・・・・・・・・2,351・・・・・・・・・・・20・・・・・・・・28
3(新)・・コード:カリム・・・・・・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・973 ・・・・・・・・1,495・・・・・・・・・・・・8 ・・・・・・・・20
4(1)・・パーム・スプリングス・・・・・・・・・・・・8/19 ・・・・・・・・794 ・・・・・・・・7,291 ・・・・・・・・・・63 ・・・・・・・・36
5(新)・・サマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・768 ・・・・・・・・1,505・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・32
2・3・5位の3作品が新登場です。
2位「鬼神」は韓国のホラー。鬼神が出没することで有名な江原道(カンウォンド)の廃教会。超自然ミステリー現象を取材する放送局スタッフと鬼神を追う巫女、そしてミステリー体験団が鬼神の実体を明らかにするため訪れます。その日の夜、やはり尋常ではない雰囲気の中で奇異な経験をすることになります。翌日の昼間、仰天する彼らの前に正体不明の人々が1人2人と現れ、夜よりさらに奇異な経験をすることになります…。「鬼神なら出て来い! 人なら退け!」と言っても鬼神は出て来ず、鬼神よりもっと怖い事件がうごめく現実の恐怖に襲われる作品とのことです。原題は「귀신」です。
3位「コード:カリム」(仮)はイタリアのアクション。国から秘密指令を受けて任務を遂行していた諜報要員のカリムは、これまで経験した恐ろしい記憶を後にして、自分自身の人生を取り戻すことを決意します。ところがイタリア最大のテロ組織を掃討するという最後の任務で予期せぬ落とし穴に陥り、自分の命さえ脅かされる状況に置かれてしまいます・・・。韓国題は「코드 카림」。日本公開はたぶんなさそう?
5位「サマ」については上述しました。
▶8月20~22日の興行成績ランキングで8位に入ったのが中国映画の「夏の日、私たち(여름날 우리)」。原題は「你的婚禮」、つまり「君の結婚式」なんですね。ということは、2018年にパク・ボヨンとキム・ヨングァンの主演で280万人の観客を動員し、同年日本でも公開された「君の結婚式」(下左画像)の中国版リメイク作品(下右画像)です。
これに関係して5月19日のスポーツソウル日本版に「『サニー』から『君の結婚式』まで!日本や海外リメイクで証明された“韓国コンテンツ”の底力」と題した記事がありました。(→コチラ)。そこに書かれているように「サニー 永遠の仲間たち」(2011)のリメイク版はその後日本(「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(2018)でも中国でも作られました。その他にも「輝ける日々に」(2018)と題したベトナム版リメイクも2018年の第31回東京国際映画祭で上映されています。
そういえば2019年に観た吉岡里帆主演の「見えない目撃者」もオリジナルは韓国映画の「ブラインド」(2011)で、その後日本でも公開された中国版リメイク「見えない目撃者」(2015)が作られ、日本版はその後だったのですね。
ただ、たとえば→コチラの記事にあるように、日本映画の韓国版リメイクもかなり多く作られているので、日韓間にどれほどの差があるのか、私ヌルボはよくわかりません。
▶今回の記事でちょっと気になった韓国映画は「キャノンボール」。いかにも独立系のマジメな作品で私ヌルボ向き。(ホンマか??)
韓国映画以外ではアルゼンチン映画の「サマ」。18世紀末の南米のスペイン植民地が舞台という日頃縁がなさそうな作品ですが、それだけにちょっと観てみたい感じ。韓国の映画誌「シネ21」の記者の皆さんが平均8.25/10というずいぶん高い評点をつけてるし・・・。詳しくは下の記事参照。
▶私ヌルボの20数年来のサークル仲間は皆鄭銀淑(チョン・ウンスク)さんの本の愛読者です。その鄭銀淑さんがが「旅と酒とコリアシネマ」と題した新著を出しました。前書きで「私は映画についてはまったくの門外漢で・・・」などと書かれてますがどうしてどうして。<旅>や<酒>と同等に<コリアシネマ>についてもご自身の体験や思い出を交えて興味深く書かれていて、スイスイ読めるし、ためになる本でもあります。とにかくオススメしたい本です。
★★★ NAVERの人気順位(8月31日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(2) 学校に行く道(韓国) 9.58(155)
②(1) パウ・パトロール ザ・ムービー 9.54(68)
③(新) 劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram(日本) 9.50(10)
④(新) キャノンボール(韓国) 9.45(20)
⑤(6) 銀魂 THE FINAL(日本) 9.44(254)
⑥(7) ブータン 山の教室 9.40(173)
⑦(5) パクカン・アルム結婚する(韓国) 9.38(24)
⑧(8) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.28(12,797)
⑨(10) クルエラ 9.23(7,340)
⑩(-) 映画ドラえもん のび太の新恐竜(日本) 9.20(110)
③と④の2作品が新登場です。
③「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram」は(例によって)私ヌルボ未見。というか、自分の嗜好からかなり遠いジャンルなもんで・・・。ここらへん、やっぱり国の違いよりも世代の違いの方が大きいのでしょうね。韓国題は「극장판 페이트/그랜드 오더 신성원탁영역 카멜롯 팔라딘; 아가트람」です。
④「キャノンボール」は韓国のドラマ。チョン・スンミン監督の長編第1作です。ヒョヌ(キム・ヒョンモク)は、思いもよらない事故で死ぬほど嫌いだった兄を失います。その後彼は、すべての原因が担任の女性教師ヨンジョン(キム・ヘナ)の弟ヒチョル(カン・ボンソン)にあるという事実を知ります。一方、ヨンジョンは弟が犯した事故で大変な毎日を送っていますが、そんな彼女の家にヒョヌが「先生と話をしたい」と訪ねてきます。彼はヒチョルのことを淡々と質問します。「先生の弟、監獄にいますか?」。困り果てるばかりのヨンジョンに、ヒョヌは理解しがたい願いを口にします。「先生と海に行きたい」・・・。ヒョヌとヨンジョンの共通点は<残された者たち>という点。しかし家族という理由で罪悪感にとらわれだった2人は、全く反対側に立っていると思われがちですが、結局2人は海の旅で互いを思いやり、共にはこの取り返しのつかない事件の被害者だったことを実現するに至ります・・・。「キャノンボール」というタイトルは、人生で1度は遭遇するかもしれない終わりのない痛みを抱えて生きる人々にも、その痛みの速度と重量を超えて、他の世界を眺めることができるというメッセージとのことです。原題は「캐논볼」です。
【記者・評論家による順位】
①(新) サマ 8.25(4)
②(1) グリーン・ナイト 8.20(5)
③(2) ノマドランド 8.00(8)
④(6) あの日のように抱きしめて 7.80(5)
⑤(7) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑥(8) モガディシュ(韓国) 7.27(11)
⑦(9) 本当に遠いところ(韓国) 7.14(7)
⑧(10) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 7.11(9)
⑨(-) ブータン 山の教室 7.00(5)
⑩(-) フリー・ガイ 6.83(6)
①「サマ」が新登場です。アルゼンチンのドラマ。アントニオ・ディ・ベネデットの同名小説(1956)をルクレシア・マルテルという女性監督が映画化した作品で、日本では2017年の<ラテンビート映画祭>で公開されています。物語の舞台は18世紀末の南米のスペイン植民地。コレヒドール(地方行政官)として僻地に派遣されたドン・ディエゴ・デ・サマは、任期が終わりこの地を離れて妻子に再会できる日を心待ちにしてスペイン国王の転勤の発令をいらいらしながら待っていますが、数年間なんの知らせもありません。確約もなく待ちくたびれたサマにとって唯一の逃避の場は、肉体的欲望に耽溺することだけでした。やがてここを離れたい一心で、地元の人々が恐れるビクーニャ・ポルトという盗賊を征伐する小隊に加わり、原野に入って正体不明のビクーニャ・ポルトを探し求めますが・・・。本作を観た方の感想(→コチラ)によると、「民族のファッション、家、全て」が「異様な違和感」に包まれているとか、そんな中で「今のサラリーマンにも通じる中間管理職の悲哀」が繰り広げられ、「日本公開したら案外動員見込めるんではないかと思うほど、日本のサラリーマンに通じる不条理がありました」とのこと。韓国題は「자마」です。こういう映画は観てみたいですが、どうかなー?
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月27日(金)~8月29日(日) ★★★
1位から4位までが韓国映画に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・285,204・・・・・・1,139,806 ・・・・11,155・・・・・1,293
2(2)・・シンクホール(韓国)・・・・・・・・・・8/11 ・・・・180,269・・・・・・1,982,479 ・・・・19,388・・・・・1,118
3(3)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・160,290 ・・・・・3,058,619 ・・・・29,268・・・・・1,007
4(32)・・鬼門(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・40,370・・・・・・・・・71,294・・・・・・・・623 ・・・・・・657
5(5)・・フリー・ガイ・・・・・・・・・・・・・・・・・8/11・・・・・・23,101・・・・・・・・291,734・・・・・・2,955・・・・・・・287
6(新)・・レミニセンス・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・15,038 ・・・・・・・・・33,227・・・・・・・・307 ・・・・・・495
7(6)・・パウ・パトロール ザ・ムービー・・8/18・・・・・11,727 ・・・・・・・・・51,220・・・・・・・・448 ・・・・・・231
8(30)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・10,823・・・・・・・・・21,117・・・・・・・・188 ・・・・・・262
9(4)・・オールド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・・7,710・・・・・・・・108,236・・・・・・・・838 ・・・・・・198
10(新)・・ダイノ・マイ・フレンド・・・・・・8/26 ・・・・・・・3,466 ・・・・・・・・・・3,953・・・・・・・・・33 ・・・・・・185
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
前週の1~3位にさらに1つ加えて4位までが韓国映画です。
新登場は4・6・8・10位の4作品です。
4位「鬼門」は韓国のホラー。1990年クィサリ修練院で管理人が宿泊客を殺害して自殺するという事件が起こります。その事件以後毎年自殺や死亡事故が発生し、修練院は門を閉めたまま数年間放置され、<鬼門>に関する怪談が広まり始めます。クィサリ修練院には犠牲者たちが地縛霊になって閉じ込められているというのです。2002年、心霊研究所所長ドジン(キム・ガンウ)は集団殺害事件の怨霊たちを慰めようとして謎の死をとげた母親に対する秘密を暴くためにクィサリ廃修練院を探ります。<鬼門>、すなわちそれを開くと過去と現在が繋がり幽霊と人間の空間が一つになるという門を通って1990年の超空間に入ったドジンは地縛霊たちを追っているうちに1996年のホラー公募展の映像撮影のためクィサリ修練院に入ってきた大学生3人と遭遇することになりますが・・・。原題は「귀문」です。
6位「レミニセンス」はアメリカのSF&サスペンス。
水に支配された近未来。ニック(ヒュー・ジャックマン)は人の記憶に潜入して事件を解決する<レミニセンス>専門のエージェントとして働いています。ある日彼は警察から失踪した女性メイ(レベッカ・ファーガソン)を探すミッションを引き受けますが・・・。日本公開が9月17日と迫っているので、ここまで。韓国題は「레미니센스」です。
8位「夏の日、私たち」は中国のラブロマンス。冒頭でも書いたように、韓国映画「君の結婚式」のリメイク作品です。「原作とはまた違った魅力で生き生きとした初恋の記憶を呼び起させる」とのコメントもありましたが、具体的な違い等はよくわかりません。一応韓国版とほぼ同じだろうと考えて日本公開時の公式サイトのリンク(→コチラ)を貼っておきます。主演女優はジャン・ルオナン[章若楠]、男優はグレッグ・シュー[許光漢]。グレッグ・シューは台湾の俳優で、「原作の映画が面白かったのでこの作品に参加することを決めた」とインタビューで語っています。原題は「你的婚禮」なので訳すとまさに「君の結婚式」になりますが、韓国題「여름날 우리」をそのまま訳して仮題にしておきました。
10位「ダイノ・マイ・フレンド」は中国の子供向け冒険アニメ。恐竜研究のためにタイムマシンに乗って過去に去った後に消えた友だちを救うため、勇敢なインターン要員ウッディが出動します。そこにいるのは最強の草食恐竜ステゴサウルスから恐ろしい支配者デイノニクス、恐竜の帝王T-REX! 新世界を発見した喜びもつかの間、予想外の危機に陥ったウディはちびっこ恐竜シャシャの助けを借りて無事に脱出し、2人は友だちになります。一方、草食動物村を狙う悪辣な恐竜ディエゴの登場によって冒険の旅に出たウディとシャシャは危険な状況に直面します。はたして2人は危機にさらされている恐竜村を守り、ウディは無事に現在に戻ることができるでしょうか・・・。韓国題は「다이노 마이 프렌드」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・藍色夏恋 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18 ・・・・・・1,060 ・・・・・・・・8,767・・・・・・・・・・・77・・・・・・・・36
2(新)・・鬼神(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・1,002 ・・・・・・・・2,351・・・・・・・・・・・20・・・・・・・・28
3(新)・・コード:カリム・・・・・・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・973 ・・・・・・・・1,495・・・・・・・・・・・・8 ・・・・・・・・20
4(1)・・パーム・スプリングス・・・・・・・・・・・・8/19 ・・・・・・・・794 ・・・・・・・・7,291 ・・・・・・・・・・63 ・・・・・・・・36
5(新)・・サマ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/26 ・・・・・・・・768 ・・・・・・・・1,505・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・32
2・3・5位の3作品が新登場です。
2位「鬼神」は韓国のホラー。鬼神が出没することで有名な江原道(カンウォンド)の廃教会。超自然ミステリー現象を取材する放送局スタッフと鬼神を追う巫女、そしてミステリー体験団が鬼神の実体を明らかにするため訪れます。その日の夜、やはり尋常ではない雰囲気の中で奇異な経験をすることになります。翌日の昼間、仰天する彼らの前に正体不明の人々が1人2人と現れ、夜よりさらに奇異な経験をすることになります…。「鬼神なら出て来い! 人なら退け!」と言っても鬼神は出て来ず、鬼神よりもっと怖い事件がうごめく現実の恐怖に襲われる作品とのことです。原題は「귀신」です。
3位「コード:カリム」(仮)はイタリアのアクション。国から秘密指令を受けて任務を遂行していた諜報要員のカリムは、これまで経験した恐ろしい記憶を後にして、自分自身の人生を取り戻すことを決意します。ところがイタリア最大のテロ組織を掃討するという最後の任務で予期せぬ落とし穴に陥り、自分の命さえ脅かされる状況に置かれてしまいます・・・。韓国題は「코드 카림」。日本公開はたぶんなさそう?
5位「サマ」については上述しました。
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