私ヌルボ、昔から本や映画に親しんできたものの、人にその話をするのが苦手で・・・、いや、それ以前に内容がちゃんとアタマに残っていないのです。
一方、昔の本の話を細部にわたって説明してくれる人などもいて、「美味しんぼ」の最初の頃の章の中身を「ここで海原雄山は山岡に「おまえは・・・云々」と言うんだよ」とおまえは・・・云々」の部分を雄山の声音・表情まで(たぶん)ソックリに描写したりするのを聞いた時にはホントに呆れるほどでした。
自分の記憶力が標準以下なのか、世間に優れた記憶力の持ち主が大勢いるのか、たぶん両方だと思います。
先週5日の講演に続いて6日も韓国文化院に映画を観に行きました。そこで偶然(というよりも必然か?)会ったSARUさんと映画の後晩飯を食べながら話をしたのですが、SARUさんの記憶力もすごいレベルだなーと思いました。
観た映画は「走れ自転車」。ハン・ヒョジュとイ・ヨンフンが主演の青春ドラマで、好感の持てる作品でした。SARUさんがその日のツイッター(→コチラ)で書いているように「知人」(←実はヌルボ)と競馬場が出てくる映画とか、韓国の自転車のこととか話したのですが、ヌルボが2011年に観た「素晴らしき一日」をパソコン内の記録を見てかろうじて思い出したのに対し、SARUさんはその映画にもハン・ヒョジュが特別主演したことをご存知でした。また、最近大掃除で発掘した雑誌「論座」(2008年休刊)にチェ・ミンシクへのインタビュー記事が載っていて、それによると彼の最初の長編出演作品が「九老アリラン」だったんですねー、と言うことを話すと、その映画の内容もチェ・ミンシクの役柄もしっかり記憶されていて、観たにもかかわらずすっかり忘れているヌルボとはぜーんぜんレベルが違うことがよーくわかりました。
※「走れ自転車」では、川の土手の上を主人公たちが自転車で行き来するシーンが印象的です。その地方都市はどこかな、と気になって帰宅後調べてみたら、密陽でした。また、行ってみたくなるような「한밭 헌책반(ハンバッ・ホンチェッパン)」という古書店が出てくるのですが、韓国サイトを探したところ、映画撮影のために作ったとのことで残念至極。(建物は残っているようですが。) 以前「菊花の香り」で出てきた古書店も実在ではなかった、ということを思い出しました。(→関連記事。) あーあ。
★★★ Daumの人気順位(8月12日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①ブラック・ディール(韓国) 9.6(73)
②その人 枢機卿(韓国) 9.2(22)
③名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(日本) 9.2(42)
④おやすみなさいを言いたくて 9.1(20)
⑤ぼくを探しに 8.9(75)
⑥少女は自転車に乗って 8.9(34)
⑦ヒックとドラゴン2 8.6(406)
⑧ベルベット・ゴールドマイン 8.5(55)
⑨her/世界でひとつの彼女 8.5(345)
⑩フリー・バーズ 8.4(31)
今回の新登場は②③の2作品です。
②位「その人 枢機卿」は、2009年2月に世を去った金寿煥(キム・スファン)枢機卿についてのドキュメンタリー。1970~80年代の軍事政権の時代、人権の守護者として大きな役割を果たした人で、逝去後亡骸が移されたソウル明洞聖堂には4日間で約40万人もの人々が弔問に訪れたそうです。彼についてのドキュメンタリーは、2011年に「パボヤ(バカだ)」という作品が作られました。(ナレーション=アン・ソンギ。) 今回の作品は、社会的なことや枢機卿としての彼以前に、人間としての金寿煥に重点をおいたもののようです。<DAUM映画>の記事には「「泣くなトンズ」の感動を引き継ぐヒューマン・ドキュメンタリーの誕生」というキャッチコピーがありました。ということは、よくある宗教団体系の布教宣伝めいた(?)フンイキ? 原題は「그 사람 추기경」です。
③位「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」は、日本では今年4月公開。ヌルボは観てないのでなんとも評しようがありませんが、韓国ネチズンの評価高し。<DAUM映画>のレビュー中に「꿀잼!!!!!!!!!!!!강추강추~」というのがあって、강추(強推=強力推薦)はいいとして꿀잼とは何かと思ったら「꿀(蜂蜜)」+「재미( 面白さ)」の合成語で「すごく面白い」という意味なんだそうな。韓国題は「명탐정 코난:이차원의 저격수」と直訳です。
【専門家による順位】
①ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 8.0(5)
②誰よりも狙われた男 8.0(4)
③その人 枢機卿(韓国) 8.0(1)
④アンダー・ザ・スキン 種の捕食 7.7(4)
⑤慶州(韓国) 7.2(7)
⑥ノンフィクション・ダイアリー(韓国) 7.2(4)
⑦少女は自転車に乗って 7.1(6)
⑧群盗:民乱の時代(韓国) 7.0(9)
⑨グレート・ビューティ 7.0(7)
⑩her/世界でひとつの彼女 7.0(6)
今回の新登場は②③の2作品です。
②「誰よりも狙われた男」は、スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレの同名小説の映画化作品。複雑化する現代のテロ対策をリアルに描写する。今年2月に薬物中毒で亡くなったオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作で、スパイチームを率いる孤高の男を演じています。日本公開は10月17日で公式サイト(→コチラ)も用意されているので委細は省略します。韓国題は「모스트 원티드 맨」です。
③「その人 枢機卿」については前述しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[8月8日(金)~8月10日(日)] ★★★
1000万人を超えた「鳴梁」、一気に歴代トップに突き進むか?
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・鳴梁(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/30・・・・・・・・・・2,809,237・・・・・・10,778,859 ・・・・・・・83,309・・・・・・1,335
2(8)・・海賊:海に行った山賊(韓国)・・・8/06 ・・・・・・・・・・1,242,237 ・・・・・・1,804,752 ・・・・・・・13,879・・・・・・・・823
3(2)・・ヒックとドラゴン 2・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・・・・・229,787・・・・・・・2,689,526 ・・・・・・・21,630・・・・・・・・430
4(4)・・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・・7/31・・・・・・・・178,269・・・・・・・1,033,953 ・・・・・・・・8,846・・・・・・・・336
5(39)・・名探偵コナン ・・・・・・・・・・・・・・・8/06 ・・・・・・・・・・・145,557 ・・・・・・・・209,216 ・・・・・・・・1,455・・・・・・・・297
異次元の狙撃手(スナイパー)(日本)
6(3)・・群盗:民乱の時代(韓国)・・・・・・7/23 ・・・・・・・・・・・・・59,850・・・・・・・4,738,606 ・・・・・・・36,722・・・・・・・・229
7(新)・・ヘラクレス・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/06・・・・・・・・・・・・・45,112・・・・・・・・・・68,806 ・・・・・・・・・・538・・・・・・・・274
8(7)・・ぼくを探しに・・・・・・・・・・・・・・・・・7/24・・・・・・・・・・・・・15,438・・・・・・・・・・78,487 ・・・・・・・・・・616・・・・・・・・・46
9(新)・・劇場版トゥイトゥイパンパン救助隊・・8/07・・・・・・・・10,034・・・・・・・・・・14,921 ・・・・・・・・・・102・・・・・・・・・89
ミッション:トゥントゥンイを救え!(韓国)
10(5)・・フリー・バーズ・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・・・・9,386・・・・・・・・・103,286・・・・・・・・・・730・・・・・・・・・59
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「鳴梁」が、8月10日、公開から12日で観客動員数1000万人の大台を突破。これまでの最速とのことで、この勢いだといずれ歴代1位の「アバター」(1362万人)、歴代2位(韓国映画1位)の「グエムル-漢江の怪物-」(1301万人)を抜くかも・・・。
また、今年前半の大ヒット作は韓国でももちろん「アナと雪の女王」(1029万人)でしたが、すでに追い越しています。→コチラの記事によると、朴槿恵大統領や、国会議員等も観に行ってるそうで、もう映画についてだけのニュースでは収まらない感じです。
先々週の記事で書いた前評判の高かった時代劇4作品が、ここにきてはっきりと差が出てきたようですね。400万に届かなかった「逆鱗」、500万が目前で何とか格好のついた(?)「群盗:民乱の時代」、そして最後の「海賊:海に行った山賊」は「鳴梁」のあおりを相当強く食らっているのでは?
今回の新登場は5・7・9位の3作品です。
5位「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」については上述しました。
7位「ヘラクレス」はアメリカのアクション。ギリシア神話の英雄で、主神ゼウスと人間との間に生まれたヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)が水に棲む多頭の蛇ヒュドラ等の恐ろしい魔物との戦いを通じて成長し、英雄になるまでを描く。ヒドラやクラゲやイソギンチャクはヌルボの高校時代は腔腸動物とされていたのが、いつからか刺胞動物というのになってるのですね。あ、全然関係ないか。日本公開は韓国題は10月24日。韓国題は「허큘리스」です。
9位「劇場版トゥイトゥイパンパン救助隊 ミッション:トゥントゥンイを救え!」は、2010年から KBSで放映されているおなじみのアニメ「トゥイトゥイパンパン救助隊」の劇場版。赤ちゃんクマのトゥントゥンイが遊園地で行方不明に?! 町を守るトゥイゥイたちが出動! しかし遊園地は宇宙から来た悪党カロアン族の秘密基地。彼らが住民に害を与える前にトゥントゥンイを救い出さなければ・・・。タイトルがややこしいですが、救助隊の隊長がトゥイトゥイという名前のタヌキなんですね。この劇場版の目玉は特製の遊園地ということですが、「シネ21」の記事には「ハリウッドの最新アニメを経験した子供だと、韓国と中国が一緒に作ったカランパーク(遊園地)の乗り物はあまりに簡素なものに見えないだろうか?」と。え、こんなところにも韓中接近? 原題は「장판 뛰뛰빵빵 구조대 미션: 둥둥이를 구하라!」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ぼくを探しに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/24・・・・・・・・・・・・・15,438・・・・・・・・・・・・・・78,487 ・・・・・・・616・・・・・・・・・46
2(新)・・サプライズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/07・・・・・・・・・・・・・・5,603 ・・・・・・・・・・・・・・9,584・・・・・・・・・78・・・・・・・・・78
3(4)・・東京家族(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・・・・5,282 ・・・・・・・・・・・・・18,960・・・・・・・・145・・・・・・・・・38
4(2)・・ある出会い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・・・・3,677 ・・・・・・・・・・・・・19,689・・・・・・・・153・・・・・・・・・28
5(3)・・フランシス・ハ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・・・・・・・2,757 ・・・・・・・・・・・・・65,169・・・・・・・・510・・・・・・・・・34
2位「サプライズ」が新登場です。2011年のアメリカのサスペンスで、日本では2013年11月公開されましたが、そんなに話題にならなかったような・・・。韓国題は原題の通り「유아 넥스트(YOU'RE NEXT)」です。
一方、昔の本の話を細部にわたって説明してくれる人などもいて、「美味しんぼ」の最初の頃の章の中身を「ここで海原雄山は山岡に「おまえは・・・云々」と言うんだよ」とおまえは・・・云々」の部分を雄山の声音・表情まで(たぶん)ソックリに描写したりするのを聞いた時にはホントに呆れるほどでした。
自分の記憶力が標準以下なのか、世間に優れた記憶力の持ち主が大勢いるのか、たぶん両方だと思います。
先週5日の講演に続いて6日も韓国文化院に映画を観に行きました。そこで偶然(というよりも必然か?)会ったSARUさんと映画の後晩飯を食べながら話をしたのですが、SARUさんの記憶力もすごいレベルだなーと思いました。
観た映画は「走れ自転車」。ハン・ヒョジュとイ・ヨンフンが主演の青春ドラマで、好感の持てる作品でした。SARUさんがその日のツイッター(→コチラ)で書いているように「知人」(←実はヌルボ)と競馬場が出てくる映画とか、韓国の自転車のこととか話したのですが、ヌルボが2011年に観た「素晴らしき一日」をパソコン内の記録を見てかろうじて思い出したのに対し、SARUさんはその映画にもハン・ヒョジュが特別主演したことをご存知でした。また、最近大掃除で発掘した雑誌「論座」(2008年休刊)にチェ・ミンシクへのインタビュー記事が載っていて、それによると彼の最初の長編出演作品が「九老アリラン」だったんですねー、と言うことを話すと、その映画の内容もチェ・ミンシクの役柄もしっかり記憶されていて、観たにもかかわらずすっかり忘れているヌルボとはぜーんぜんレベルが違うことがよーくわかりました。
※「走れ自転車」では、川の土手の上を主人公たちが自転車で行き来するシーンが印象的です。その地方都市はどこかな、と気になって帰宅後調べてみたら、密陽でした。また、行ってみたくなるような「한밭 헌책반(ハンバッ・ホンチェッパン)」という古書店が出てくるのですが、韓国サイトを探したところ、映画撮影のために作ったとのことで残念至極。(建物は残っているようですが。) 以前「菊花の香り」で出てきた古書店も実在ではなかった、ということを思い出しました。(→関連記事。) あーあ。
「朝鮮日報」8月8日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | |
「海賊:海に行った山賊」太鼓に鼓にユン・ヘジン。 ★★☆ 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」地球、否、銀河階級に興味! ★★★★ 「誰よりも狙われた男」見たくなる故ホフマン。 ★★★★ | 「ヘラクレス」ドウェインがハマリ役! ★★☆ 「スットグ」あ、他人事じゃないかも。 ★★★ 「その人 枢機卿」金寿煥枢機卿の聖と俗。 ★★★☆ |
※「スットグ」については→コチラ参照。その他の作品は以下の記事中で紹介。 |
★★★ Daumの人気順位(8月12日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①ブラック・ディール(韓国) 9.6(73)
②その人 枢機卿(韓国) 9.2(22)
③名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(日本) 9.2(42)
④おやすみなさいを言いたくて 9.1(20)
⑤ぼくを探しに 8.9(75)
⑥少女は自転車に乗って 8.9(34)
⑦ヒックとドラゴン2 8.6(406)
⑧ベルベット・ゴールドマイン 8.5(55)
⑨her/世界でひとつの彼女 8.5(345)
⑩フリー・バーズ 8.4(31)
今回の新登場は②③の2作品です。
②位「その人 枢機卿」は、2009年2月に世を去った金寿煥(キム・スファン)枢機卿についてのドキュメンタリー。1970~80年代の軍事政権の時代、人権の守護者として大きな役割を果たした人で、逝去後亡骸が移されたソウル明洞聖堂には4日間で約40万人もの人々が弔問に訪れたそうです。彼についてのドキュメンタリーは、2011年に「パボヤ(バカだ)」という作品が作られました。(ナレーション=アン・ソンギ。) 今回の作品は、社会的なことや枢機卿としての彼以前に、人間としての金寿煥に重点をおいたもののようです。<DAUM映画>の記事には「「泣くなトンズ」の感動を引き継ぐヒューマン・ドキュメンタリーの誕生」というキャッチコピーがありました。ということは、よくある宗教団体系の布教宣伝めいた(?)フンイキ? 原題は「그 사람 추기경」です。
③位「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」は、日本では今年4月公開。ヌルボは観てないのでなんとも評しようがありませんが、韓国ネチズンの評価高し。<DAUM映画>のレビュー中に「꿀잼!!!!!!!!!!!!강추강추~」というのがあって、강추(強推=強力推薦)はいいとして꿀잼とは何かと思ったら「꿀(蜂蜜)」+「재미( 面白さ)」の合成語で「すごく面白い」という意味なんだそうな。韓国題は「명탐정 코난:이차원의 저격수」と直訳です。
【専門家による順位】
①ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 8.0(5)
②誰よりも狙われた男 8.0(4)
③その人 枢機卿(韓国) 8.0(1)
④アンダー・ザ・スキン 種の捕食 7.7(4)
⑤慶州(韓国) 7.2(7)
⑥ノンフィクション・ダイアリー(韓国) 7.2(4)
⑦少女は自転車に乗って 7.1(6)
⑧群盗:民乱の時代(韓国) 7.0(9)
⑨グレート・ビューティ 7.0(7)
⑩her/世界でひとつの彼女 7.0(6)
今回の新登場は②③の2作品です。
②「誰よりも狙われた男」は、スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレの同名小説の映画化作品。複雑化する現代のテロ対策をリアルに描写する。今年2月に薬物中毒で亡くなったオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作で、スパイチームを率いる孤高の男を演じています。日本公開は10月17日で公式サイト(→コチラ)も用意されているので委細は省略します。韓国題は「모스트 원티드 맨」です。
③「その人 枢機卿」については前述しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[8月8日(金)~8月10日(日)] ★★★
1000万人を超えた「鳴梁」、一気に歴代トップに突き進むか?
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・鳴梁(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/30・・・・・・・・・・2,809,237・・・・・・10,778,859 ・・・・・・・83,309・・・・・・1,335
2(8)・・海賊:海に行った山賊(韓国)・・・8/06 ・・・・・・・・・・1,242,237 ・・・・・・1,804,752 ・・・・・・・13,879・・・・・・・・823
3(2)・・ヒックとドラゴン 2・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・・・・・229,787・・・・・・・2,689,526 ・・・・・・・21,630・・・・・・・・430
4(4)・・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・・7/31・・・・・・・・178,269・・・・・・・1,033,953 ・・・・・・・・8,846・・・・・・・・336
5(39)・・名探偵コナン ・・・・・・・・・・・・・・・8/06 ・・・・・・・・・・・145,557 ・・・・・・・・209,216 ・・・・・・・・1,455・・・・・・・・297
異次元の狙撃手(スナイパー)(日本)
6(3)・・群盗:民乱の時代(韓国)・・・・・・7/23 ・・・・・・・・・・・・・59,850・・・・・・・4,738,606 ・・・・・・・36,722・・・・・・・・229
7(新)・・ヘラクレス・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/06・・・・・・・・・・・・・45,112・・・・・・・・・・68,806 ・・・・・・・・・・538・・・・・・・・274
8(7)・・ぼくを探しに・・・・・・・・・・・・・・・・・7/24・・・・・・・・・・・・・15,438・・・・・・・・・・78,487 ・・・・・・・・・・616・・・・・・・・・46
9(新)・・劇場版トゥイトゥイパンパン救助隊・・8/07・・・・・・・・10,034・・・・・・・・・・14,921 ・・・・・・・・・・102・・・・・・・・・89
ミッション:トゥントゥンイを救え!(韓国)
10(5)・・フリー・バーズ・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・・・・9,386・・・・・・・・・103,286・・・・・・・・・・730・・・・・・・・・59
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「鳴梁」が、8月10日、公開から12日で観客動員数1000万人の大台を突破。これまでの最速とのことで、この勢いだといずれ歴代1位の「アバター」(1362万人)、歴代2位(韓国映画1位)の「グエムル-漢江の怪物-」(1301万人)を抜くかも・・・。
また、今年前半の大ヒット作は韓国でももちろん「アナと雪の女王」(1029万人)でしたが、すでに追い越しています。→コチラの記事によると、朴槿恵大統領や、国会議員等も観に行ってるそうで、もう映画についてだけのニュースでは収まらない感じです。
先々週の記事で書いた前評判の高かった時代劇4作品が、ここにきてはっきりと差が出てきたようですね。400万に届かなかった「逆鱗」、500万が目前で何とか格好のついた(?)「群盗:民乱の時代」、そして最後の「海賊:海に行った山賊」は「鳴梁」のあおりを相当強く食らっているのでは?
今回の新登場は5・7・9位の3作品です。
5位「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」については上述しました。
7位「ヘラクレス」はアメリカのアクション。ギリシア神話の英雄で、主神ゼウスと人間との間に生まれたヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)が水に棲む多頭の蛇ヒュドラ等の恐ろしい魔物との戦いを通じて成長し、英雄になるまでを描く。ヒドラやクラゲやイソギンチャクはヌルボの高校時代は腔腸動物とされていたのが、いつからか刺胞動物というのになってるのですね。あ、全然関係ないか。日本公開は韓国題は10月24日。韓国題は「허큘리스」です。
9位「劇場版トゥイトゥイパンパン救助隊 ミッション:トゥントゥンイを救え!」は、2010年から KBSで放映されているおなじみのアニメ「トゥイトゥイパンパン救助隊」の劇場版。赤ちゃんクマのトゥントゥンイが遊園地で行方不明に?! 町を守るトゥイゥイたちが出動! しかし遊園地は宇宙から来た悪党カロアン族の秘密基地。彼らが住民に害を与える前にトゥントゥンイを救い出さなければ・・・。タイトルがややこしいですが、救助隊の隊長がトゥイトゥイという名前のタヌキなんですね。この劇場版の目玉は特製の遊園地ということですが、「シネ21」の記事には「ハリウッドの最新アニメを経験した子供だと、韓国と中国が一緒に作ったカランパーク(遊園地)の乗り物はあまりに簡素なものに見えないだろうか?」と。え、こんなところにも韓中接近? 原題は「장판 뛰뛰빵빵 구조대 미션: 둥둥이를 구하라!」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ぼくを探しに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/24・・・・・・・・・・・・・15,438・・・・・・・・・・・・・・78,487 ・・・・・・・616・・・・・・・・・46
2(新)・・サプライズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/07・・・・・・・・・・・・・・5,603 ・・・・・・・・・・・・・・9,584・・・・・・・・・78・・・・・・・・・78
3(4)・・東京家族(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・・・・5,282 ・・・・・・・・・・・・・18,960・・・・・・・・145・・・・・・・・・38
4(2)・・ある出会い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/31・・・・・・・・・・・・・・3,677 ・・・・・・・・・・・・・19,689・・・・・・・・153・・・・・・・・・28
5(3)・・フランシス・ハ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/17・・・・・・・・・・・・・・2,757 ・・・・・・・・・・・・・65,169・・・・・・・・510・・・・・・・・・34
2位「サプライズ」が新登場です。2011年のアメリカのサスペンスで、日本では2013年11月公開されましたが、そんなに話題にならなかったような・・・。韓国題は原題の通り「유아 넥스트(YOU'RE NEXT)」です。
韓国の時代劇なら『不滅の李舜臣』を見ましたが、
加藤清正や小西行長などの大名は、家紋がワッペン
で貼り付けられている衣服を着ているなど、
日本側の時代考証のでたらめさにびっくりしました。
『鳴梁』は、韓国映画の興行記録を塗り替えていると
いう話ですが、日本の方の時代考証がきちんと
なされているかどうか、心配なのですが。
しかし言葉を昔のままにするわけにもいかず、おはぐろ等も昔のようにやったら視聴者はブキミに思うでしょう。
韓国時代劇の考証のいいかげんさはいろいろ指摘されていますね。日本に関係する部分だとそれがさらに増幅されるようです。言日本語がちょっとヘンというのもよくあるし。ふつうの日本人に事前にチェックしてもらえば済むようなレベルなんですけどね。
日本関係ではない箇所でもどこまでが史実なのかという疑問を保留しつつ、とりあえずはフィクションとして楽しむ、といったところでしょうか。