グルメッチー☆TAKENAKA MUSIC PLANNING

☆アコースティックギターを愛し、Paul Simon、吉田拓郎などのカバー演奏を中心にライブ活動を継続中☆

宇ち多”のかしら

2007年02月05日 | Shops & restaurants(葛飾区)
葛飾グルメ会では、必ず最初のお店は『宇ち多”』と決まっている事は何度も書いていますが、私の「もつ」歴は今から40年も前に遡ります☆

当時、私は品川区の戸越銀座という街に住んでいました☆
この街には、「戸越銀座」という、大商店街がある事は有名ですね☆
なにしろ、本家銀座通り商店街の冠を日本で初めて頂いた商店街ですので、私がいた頃(昭和40年代)は、大変な賑わいで、池上線の戸越銀座駅と第二京浜国道(国道1号線)の間は、今の渋谷センター街のようでした☆

私は毎日母親に連れられ、夕方の買い物のお供をしていました☆
今では考えられないのですが、当時私は貧血症で立ち眩みは日常茶飯事、毎日フラフラしてたのです☆
そんな私を見かねた母親は、買い物の途中にあるお店に寄るのです☆

戸越銀座駅の東側の裏通り、当時あった「梅宮産婦人科医院」(梅宮辰夫の実家)の前にそれはありました☆
夕方の2時間だけ、もつ焼きだけを店頭販売する小さなお店、店名などありません☆
そこで、必ず食べさせてもらったのが、「レバー串」☆
当時は1本5円か10円だったでしょうか、甘いタレと絡んだ肉はとても美味しかった、、、☆
毎日毎日、買い物途中で2本から3本、来る日も来る日も「レバー」だけ☆
お陰で私の貧血症は治りましたが、いくら美味しい物でも毎日毎日同じ物を食べていては飽きてくるのは仕方がない話☆
次第にお店に寄る事が嫌になりかけていました☆

そんな時、お店のご主人が、「そりゃ、毎日食ってたら飽きるさ! だったら、これを食ってみな!」☆
出されたのは、「かしら」、豚のこめかみの肉です☆
私は、「レバー」以外の肉は初めてなので、恐る恐る食べてみます☆
今までの柔らかい食感に慣れていたため、やや硬さを感じましたが、それも少しずつ慣れ逆に美味しさを感じ取ります☆
まるで、ロース肉のようだ!☆
子供ながらも感激した瞬間です☆

この日を境に、その他の「しろ(小腸)」、「はつ(心臓)」、「たん(舌)」等も試し始めました☆
ただ、いろいろ試した結果、やはり「かしら」が一番だったようで、3年間通った内最後の1年間はすべて「かしら」でした☆

さて、『宇ち多”』の「かしら」ですが、やはりステーキの食感です☆
その辺の安いステーキより美味しいですよ☆
私は、こちらの「しろ」もとても柔らかく、タレで食べるが大変好きなのですが、「かしら」は小さい頃の思い出がたくさん詰まっていますので、心の中では別格な物となっています☆

私は、『宇ち多”』で「かしら」を食べる度に、戸越銀座のやさしいお店のおじさんを思い出すのも、一つの楽しみになっているのです☆

『宇ち多”』
最寄駅:京成立石
03-3697-5738
葛飾区立石1-18-8 仲見世商店街 定休: 日曜・祝日
営業時間:平日:14:00 - 19:00 土曜: 12:00 - 19:00