ゆっくり二人きりで食事するのは意外と久しぶりでした。二週間前はショットバーに呼び出されて飲んだだけ。すでに彼女は酔っていました。お父さんと晩ご飯を食べ、その帰りに僕を呼び出したのでした。
木曜は彼女の家の近くのワインバー。ワインに詳しい彼女にしつけられるように、ワインの注文をしました。ボトルかデカンタを頼もうかと尋ねると、お店の人に勧めてもらってグラスでいろいろ飲もうよと、諭されました。8時に待ち合わせて10時半を回り、そして口も滑らかになった彼女にカラオケに行こうと誘われました。
二週間前、彼女は僕と別れた後、最寄り駅で降りた後、うちに帰るまでにカラオケバーに入ってしまったとのことでした。翌日の月曜は、自分でも僕と別れたあとどうなったかはっきり覚えていなかったようで、ただ遅くまで飲み、頭が痛いとか廃人状態だとつぶやいていました。そして僕が別れた時間を伝えるとうっすらと記憶を呼び覚まし、このカラオケバーに行ったことを思い出したとのことでした。
中国人ママが経営するカラオケバーの場所をテクテク歩きながら探しました。そして見つけたお店。お店に入るなり、ママと抱き合って挨拶する彼女です。他のお客さんとも仲良くなります。ただこの日はいまいち調子がでない様子の彼女です。唇が赤いので紅を塗ってるのかと尋ねると、何もつけておらず体調のせいで赤くなっているとのこと。彼女はお化粧をほとんどしません。ほんの基礎化粧だけなのです。口紅も塗りません。すっぴんに近い状態です。朝は少しでも長く寝ていたいと言っています。
他のお客さんやママやバイトの人に対して、ホスピタリティをうまく示せないと僕は彼女に説教されます。どんどん調子が出てきました。彼女。沖縄の歌を聞いて、立ち上がって踊りだします。自分でもたくさん唄います。僕も唄います。2時を回って、そろそろ帰ったほうがいいよと促すと、「あなただけ帰っていいよ」と突き放しますが、やがて「そろそろ帰ろうっか」ということになりました。13日には僕たちは飲み会があるので、その二次会でまた来るとママと強く約束しました。
そして、彼女の家までは10分ほど、15分ほどです。手をつないで歩きます。途中で、いつものように、「あたしのこと、ほんと止めた方がいいよ」と言い始めました。
「あたしはほんと悪いことしてきたから、あなたには申し訳ない」
「あなたのような善良な人には合わない」
「あなたの両親なら絶対に私をすすめない」
「だから止めた方がいいから」
と正気な風情で言い出すのです。
「あたしちゃんと見てるんだから。考えてるんだから。」
途中、珍しく、強引に抱き寄せようとしました。キスしたかったからです。彼女はよけて「あれっアグレッシブじゃない。いつもと違って」「止めてよ」
「あたし分かるのよ」
「感受性が強いもんね」「多重人格じゃない」
「失礼ね」
「自分で精神病だって言ってたじゃん」
「そうかもしれない」「悪いこと言わないから止めたほうがいいって」
手はもうつないでいません。
シーンは別なのですが、彼女からこの日を含めて二回ほど、僕とセックスが結びつかないと言われました。すごくショックなのです。酔っぱらってエッチなことをよく聞いてくるくせに。「フェラーリして欲しい」とニヤニヤしながら聞いてくることもあり、それを伝えると彼女は自分に対してあきれるのです。「ほんと私ってダメね 恥ずかしい」と。
元のシーンにもどって
「ほんとに止めた方がいいから」「あなたのためを思って言ってるのよ」
いつもよりもはっきりとした言い方です。
こんな調子で彼女のマンションの前まで来ました。ほんとうに僕を説得するかのように「止めた方がいいから。あなたのためだから」
これまでにない強い口調とはっきりとした口調で言うのです。
「じゃ ふればいいじゃん」というと
「ようはあなたがコミットするかどうかなのよ」
「私は変わらないから」
「私は友だちも多いから」
「あなたが私の交遊に対してイライラして、そういうあなたを見て私はイライラするのよ 悪循環なのよ」
「絶対にうまくいかないから」「目に見えてるのよ」「わかるから」「悪いこと言わないから止めた方がいいって」
「いつも考えてるんだから」
「僕だって毎日考えてるよ ダメになるまで,行ってみようよ」
「だめよ、ダメになってからじゃ遅いのよ」
「あたしはほんと酷いことしてきたから」「あなたには無理よ」
「大丈夫だって」「大丈夫だって」言葉が見つからない僕は、ひたすら大丈夫だからと言うだけでした。心のなかでは、もうダメだと思いながらも、彼女の前では大丈夫の一点張りで押し通そうと誓っていました。
「どんな人と付き合って来たの?」
「そりゃ 人も羨むような人と付き合って来たわよ」
「じゃどうして別れたの?」
「話せば3時間くらいかかって長くなるわよ 私のほうが生理的に嫌になって」
「止めたほうがいいから」
「じゃあさ 僕のことが好きとか嫌いとかは別として 僕との関係を客観視して自分のことと考えたらさ どうしたいかとか、僕のことに対して少しは気を使ってあげようと思ったりはしたでしょ?」
彼女は 少し右前方にうつむいた
「そりゃ あたしだって人間だから 少しはそう思うわよ」
「大丈夫だって」「離したくないんだよ」(「この三ヶ月間つきあってたよね」このフレーズははっきり覚えていません。)
「え 付き合ってた 私たち? 知らないけど、、、」
「私は変わらないから。あなたがコミットするかどうかってことよ」「あなたがこんな私にコミットするならそれでいいのよ」
「日曜、お母さんの病院行くの送るからさ」
「うん」、、、「じゃ 帰りなさい タクシーちゃんとひろってね」
いま改めて思い出すと、ほんと終わりだと感じてしまいます。終わったんだと解釈していました。
自宅に戻るころLINEにメッセージが。明日起こして欲しいとのことでした。僕が
「さっきと態度が違う アメとムチ?」と尋ねると「同じだよ」との返事。
僕は、会社に海外から大切な人が来るので 起こしてとは頼んだけれど あなたとは別になんでもない という意味に受け取りました。
木曜は彼女の家の近くのワインバー。ワインに詳しい彼女にしつけられるように、ワインの注文をしました。ボトルかデカンタを頼もうかと尋ねると、お店の人に勧めてもらってグラスでいろいろ飲もうよと、諭されました。8時に待ち合わせて10時半を回り、そして口も滑らかになった彼女にカラオケに行こうと誘われました。
二週間前、彼女は僕と別れた後、最寄り駅で降りた後、うちに帰るまでにカラオケバーに入ってしまったとのことでした。翌日の月曜は、自分でも僕と別れたあとどうなったかはっきり覚えていなかったようで、ただ遅くまで飲み、頭が痛いとか廃人状態だとつぶやいていました。そして僕が別れた時間を伝えるとうっすらと記憶を呼び覚まし、このカラオケバーに行ったことを思い出したとのことでした。
中国人ママが経営するカラオケバーの場所をテクテク歩きながら探しました。そして見つけたお店。お店に入るなり、ママと抱き合って挨拶する彼女です。他のお客さんとも仲良くなります。ただこの日はいまいち調子がでない様子の彼女です。唇が赤いので紅を塗ってるのかと尋ねると、何もつけておらず体調のせいで赤くなっているとのこと。彼女はお化粧をほとんどしません。ほんの基礎化粧だけなのです。口紅も塗りません。すっぴんに近い状態です。朝は少しでも長く寝ていたいと言っています。
他のお客さんやママやバイトの人に対して、ホスピタリティをうまく示せないと僕は彼女に説教されます。どんどん調子が出てきました。彼女。沖縄の歌を聞いて、立ち上がって踊りだします。自分でもたくさん唄います。僕も唄います。2時を回って、そろそろ帰ったほうがいいよと促すと、「あなただけ帰っていいよ」と突き放しますが、やがて「そろそろ帰ろうっか」ということになりました。13日には僕たちは飲み会があるので、その二次会でまた来るとママと強く約束しました。
そして、彼女の家までは10分ほど、15分ほどです。手をつないで歩きます。途中で、いつものように、「あたしのこと、ほんと止めた方がいいよ」と言い始めました。
「あたしはほんと悪いことしてきたから、あなたには申し訳ない」
「あなたのような善良な人には合わない」
「あなたの両親なら絶対に私をすすめない」
「だから止めた方がいいから」
と正気な風情で言い出すのです。
「あたしちゃんと見てるんだから。考えてるんだから。」
途中、珍しく、強引に抱き寄せようとしました。キスしたかったからです。彼女はよけて「あれっアグレッシブじゃない。いつもと違って」「止めてよ」
「あたし分かるのよ」
「感受性が強いもんね」「多重人格じゃない」
「失礼ね」
「自分で精神病だって言ってたじゃん」
「そうかもしれない」「悪いこと言わないから止めたほうがいいって」
手はもうつないでいません。
シーンは別なのですが、彼女からこの日を含めて二回ほど、僕とセックスが結びつかないと言われました。すごくショックなのです。酔っぱらってエッチなことをよく聞いてくるくせに。「フェラーリして欲しい」とニヤニヤしながら聞いてくることもあり、それを伝えると彼女は自分に対してあきれるのです。「ほんと私ってダメね 恥ずかしい」と。
元のシーンにもどって
「ほんとに止めた方がいいから」「あなたのためを思って言ってるのよ」
いつもよりもはっきりとした言い方です。
こんな調子で彼女のマンションの前まで来ました。ほんとうに僕を説得するかのように「止めた方がいいから。あなたのためだから」
これまでにない強い口調とはっきりとした口調で言うのです。
「じゃ ふればいいじゃん」というと
「ようはあなたがコミットするかどうかなのよ」
「私は変わらないから」
「私は友だちも多いから」
「あなたが私の交遊に対してイライラして、そういうあなたを見て私はイライラするのよ 悪循環なのよ」
「絶対にうまくいかないから」「目に見えてるのよ」「わかるから」「悪いこと言わないから止めた方がいいって」
「いつも考えてるんだから」
「僕だって毎日考えてるよ ダメになるまで,行ってみようよ」
「だめよ、ダメになってからじゃ遅いのよ」
「あたしはほんと酷いことしてきたから」「あなたには無理よ」
「大丈夫だって」「大丈夫だって」言葉が見つからない僕は、ひたすら大丈夫だからと言うだけでした。心のなかでは、もうダメだと思いながらも、彼女の前では大丈夫の一点張りで押し通そうと誓っていました。
「どんな人と付き合って来たの?」
「そりゃ 人も羨むような人と付き合って来たわよ」
「じゃどうして別れたの?」
「話せば3時間くらいかかって長くなるわよ 私のほうが生理的に嫌になって」
「止めたほうがいいから」
「じゃあさ 僕のことが好きとか嫌いとかは別として 僕との関係を客観視して自分のことと考えたらさ どうしたいかとか、僕のことに対して少しは気を使ってあげようと思ったりはしたでしょ?」
彼女は 少し右前方にうつむいた
「そりゃ あたしだって人間だから 少しはそう思うわよ」
「大丈夫だって」「離したくないんだよ」(「この三ヶ月間つきあってたよね」このフレーズははっきり覚えていません。)
「え 付き合ってた 私たち? 知らないけど、、、」
「私は変わらないから。あなたがコミットするかどうかってことよ」「あなたがこんな私にコミットするならそれでいいのよ」
「日曜、お母さんの病院行くの送るからさ」
「うん」、、、「じゃ 帰りなさい タクシーちゃんとひろってね」
いま改めて思い出すと、ほんと終わりだと感じてしまいます。終わったんだと解釈していました。
自宅に戻るころLINEにメッセージが。明日起こして欲しいとのことでした。僕が
「さっきと態度が違う アメとムチ?」と尋ねると「同じだよ」との返事。
僕は、会社に海外から大切な人が来るので 起こしてとは頼んだけれど あなたとは別になんでもない という意味に受け取りました。