日系カナダ人と中国人
マサオ君は9月から高校2年生になりますが
僕が12年前に会った時には父親のマサに手を引かれて歩いていたものです。
このマサとはトロントで僕が学生をやっていた頃からの友達です。
マサオ君がヨチヨチ歩きの頃、マサの家族と行ったのがリッチモンドにあるチャイニーズ・レストランです。
飲茶(ヤムチャ)で点心(ディムサム)を食べようと言うことになったのです。
上の地図で見ると一番下がリッチモンド(Richmond)です。
僕のマンションはスタンレー公園(Stanley Park)のすぐそばです。
車で40分程かかりました。
うまくて安いと定評のあるレストランだったので40分ぐらい待たなければなりませんでした。
番号札をもらって待ったのです。
すぐ上の点心は、あまり見た目は良くないんですよ。
うまそうにも見えないんですよね。(笑い)
これ、いったい何だと思いますか?
こらはなんと、鶏の足ですよ。
「鳳爪」と書いて中国語では“フンチャオ”とか“ホンツァー”と読むようです。
上の写真は僕の好物のえびの餃子です。
蒸餃子は「水餃」、焼き餃子は「煎餃」と書きます。
エビの入った上の写真の餃子は「蝦餃」と書きます。
栗子排骨糯米包(栗と豚リブのもち米包み蒸し)
ワゴンの上には、このように蓮の葉で包んで現れます。
紐を取って蓮の葉を取り除くと次のようにもち米の“オムスビ”のようなものが現れます。
この中に排骨(豚のリブ)、栗、生姜、葱、香(椎茸)、黒木耳、娃娃菜(ミニ白菜)、猪肉(豚肉)などの具が入っています。
とびっきり旨い物ではないですが、満腹感を味合えます。
飲茶(ヤムチャ)の事については詳しくおとといの記事に書きました。
関心があったらぜひ読んでみてください。
■ 『遠方より友来る、また楽しからずや (2007年8月20日)』
ところで僕は移住ビザでカナダに滞在していますから、“日系カナダ人”なのかもしれません。
父親のマサは僕と同じで、日本からやってきましたがマサオ君はカナダ生まれです。
もちろん英語はカナダ生まれのカナダ人と変わりがありません。
英語はぺらぺら、日本語もべらべらですよ。
つまり、バイリンガルです。
面白いのはマサオ君が日本語検定試験を受けたと言うのですよね。
日本人なのに今更、日本語の検定?
僕にはちょっと可笑しかったです。
でも、マサオ君は海外で生まれたのだから、両親が日本人でも検定を受ける意味があるのかもしれません。
一級が受かったそうです。
かなり難しいらしいですよね。
日本で生まれて育った日本人でも一級の試験を受けたとしたら、合格する人は30パーセントも居ないのではないかと僕は思うのですが。。。
僕も多分落ちてしまうかもしれませんよ。うしししし。。。
4年ほど前に日本語を使ってサイトを構築し始めた頃、
“オマエの日本語は少し可笑しいよ。勉強し直した方がいいのじゃないの!?”
掲示板でやりあった時などには、こう言う悪口を言われたものですよ。
実際、誤字脱字の多い文章を書いていましたから今から思い返せば、そう言われても不思議ではなかったですよね。
それ以来、ずいぶんと日本語を復習したつもりです。
さすがに、最近では、“オマエの日本語は可笑しいから勉強し直したら?”と言う人は居なくなりました。
ところで日系カナダ人は、カナダにどれくらい居るのか?
2001年のカナダ国勢調査によると日本人を祖先に持つカナダ人は85、230人だそうです。
このうちマサオ君のようにカナダで生まれた人が65%だそうです。
バンクーバー近郊に住んでいる日系カナダ人が一番多いとのこと。。。
おそらく35,000人ぐらい居るのではないでしょうか?
その次がトロント周辺だそうです。
飲茶(ヤムチャ)に行って、いつも驚くのは中国人は多いなぁ~、という事です。
ちなみに2001年のカナダ国勢調査では、中国系カナダ人は 1,094,700人でした。
やっぱり多いですよね。
カナダの人口の3.5%に当たるそうです。
とにかく地球上では中国人が一番多いのですからね。
2007年の国別人口を調べたら1億人以上居る国は次の通りでした。
SOURCE: http://www.infoplease.com/ipa/A0004391.html
僕はこれまでに30カ国近い国を旅行しましたが、中国レストランがなかったことってありませんでしたね。
僕が見知らぬ国へ行って最初にする事は中国レストランを探す事でした。
やはり、ご飯が食べたくなる。
中国レストランで出るご飯は日本米ではありませんが、
僕はさっぱりした硬めなご飯が好きなので、
中国米、いわゆるロング・グレイン・ライス(long grain rice)は抵抗なく受け入れられます。
慣れると全く気になりません。
チャーハンなどは、日本米よりも中国米で作った方がうまいですよね。
中国レストランはどこの国へ行ってもありました。
結構たくさんありますから、見つけるのに苦労する事はありません。
安くてうまい店が必ずありました。
ところが、海外の日本食レストランの場合には高くてまずい店はありましたが、
安くてうまい店はあまりないのですよね。(苦笑)
そう言う訳で海外を旅行する時、僕はまず安くてうまい中国レストランを探すのが癖になってしまいました。
僕はカナダの北にあるノースウェスト準州(Northwest Territories)政府の財務省でコンピューター関連の仕事をしていた事があります。
これは僕がイエローナイフ(州都)で働いていた頃の地図です。
冒頭に載せた地図にはNunavutという準州がありますが、この準州(Territory)は1999年にできた州です。
ノースウェスト準州から分離してできたのです。
やっぱりカナダという国は若いのでしょうね。
州が分離する事がある。
日本も明治維新の頃には、県が分離したり合併した事はありますが、
明治20年頃から県は固定しましたよね。
それ以来、県が分離したり合併した事はない。
カナダにニューファウンドランド・ラブラドル州(Province of Newfoundland and Labrador)という州がありますが、
この州はそれまで独立国だったものが1949年にカナダの州の仲間に加わったのです。
僕が働いていた当時、上の写真の州都、イエローナイフの人口は約1万人でした。
2年ほど居ましたが、日本人は居ませんでした。
だから僕は日本語を2年間一度も使っていません。
でも、中国人は居ましたよ。
日本食レストランはなかったのですが、中国レストランはありました。
人口がわずか1万人の町にも中国レストランがありました。
中国米ですが、ご飯が食べられるのはありがたかった。
ご飯が無くてもいいという人も居るかもしれませんが、僕はやっぱりご飯が食べたいですね。
3食のうち夕食だけはご飯じゃないとダメです。
ご飯が無ければパンで済ませますが、
米が手に入るならば、僕はご飯を炊いて食べます。
イエローナイフの町はグレートスレーブ湖(Great Slave Lake)の北岸にあります。
金鉱があって栄えた町ですが、最近ではほとんどすべての金鉱が閉鎖しているようです。
金鉱と官公庁の町といった感じでした。
最近ではオーロラ観光で日本人の観光客がやって来るそうです。
町の人口も約2万人に達して僕がいた頃の2倍に膨れ上がっています。
オーロラ観光だとかグレートスレーブ湖の釣り観光で日本人客を集めているようです。
オーロラと北極の原野の事では、かつてレンゲさんと次のような対話をした事があります。