熊谷から愛を込めて
「体温より熱いまち熊谷」
「日本一暑い街」で町興し
2007年08月24日21時02分
2007年夏は記録的な猛暑で、史上最高気温40.9度の町が2つも出た。
うんざり、げんなりするところだが、この暑さを逆手にとり、「日本一暑い街だ!」とPRして街を活性化させようとする自治体が次々と現れた。
先陣を切ったのが熊谷市で、「あついぞ!熊谷」のオリジナルTシャツ4,000枚を完売。
「燃えよ!!くまがやん」
熊谷市は暑いだけでなく湿度も高い。
それを吹っ切るかのように「体温より熱いまち熊谷」などのキャッチフレーズと、太陽が暑さで目を回しているキャラクター「あつべえ」を登場させ、街の活性化策に2005年から取り組んでいる。
市民提案型の「お祭り」のようなもので、2007年は市民によるイベントやグッズ販売の企画が60近く用意されている。
航空自衛隊熊谷基地による「あついぞ!熊谷 もっと熱いぜ 俺たちは!」という横断幕作製、花火の打ち上などもある。
熊谷市役所の政策調査課によれば、「あついぞ!熊谷」街づくり事業は、暑さを貴重な地域資源とプラスにとらえ、市民みんなで街づくりをしようと企画されたものだそうだ。
当初は、「暑さをアピールすればイメージが悪くなって転居してくる人が減る」
という批判もあったのだが、「変な市民の一体感」が生まれ、市民の手によるイベント企画が続々と登場、なかなかの盛況ぶりだという。
熊谷市は2007年8月16日に多治見市と同時に40.9度という日本での最高気温を更新した。
『livedoorニュース 2007年08月24日』より
レンゲさん、熊谷は暑そうだねぇ~
デンマンさんもそう思いますか?
そう思いますかって。。。上の記事を読めば分かりますよ。しかも、記録的な暑さだったというのは8月16日ですよ。レンゲさんがバンクーバーから成田に向けて飛び立ったのが16日ですよ。成田に着いたのが17日。暑かったでしょう?
分かりますか?
もちろん僕にも分かりますよ。経験がありますからね。成田に着くと、もうムッとするんですよ。まるでサウナに飛び込んだようにね。。。それで僕は鳥肌が立つんですよ。
鳥肌ですか?
そうなんですよ。あまり聞かないけれど、僕は、あのムッとする暑さを感じると鳥肌が立つんですよ。実に嫌なものですよ。だから僕は夏、日本には帰らないのですよ。
ちょっと、オーバーではありませんか?
オーバーではありませんよ。夏ですからねぇ~ それを言うならばショーツですよ。うへへへへ。。。
こんな時に冗談は止めてくださいな。
はい、はい、はい。。。とにかく、考えてもみてくださいよ。レンゲさんが16日にバンクーバーを飛び立った正午の気温は21度ですよ。成田に着いたら40度近いのですよ。そうでしょう?つまり、その気温の差は20度近いのですよ。僕の体はすっかりバンクーバーの気候になれてしまっている。だから、日本のムシムシしたあの暑さに遇(あ)うと、体が拒否反応を起こして鳥肌が立ってしまうのですよ。
まさか。。。?
慣れというのは恐ろしいものなんですよ。
でも、デンマンさんだって子供の頃には日本の夏を過ごしたのでしょう?
そうですよ。あまり暑さは気にならなかった。そういうものだと思っていたから。。。でもねぇ、バンクーバーのように涼しい夏に慣れてしまうと、日本の酷暑は僕にとって地獄のようになってしまったのですよ。だから、鳥肌が立って、もう大変な事になったのですよ。暑いのに、なんだか体がゾ~~とするんですよ。それで不思議な事に震えてしまうのですよ。
まさか。。。?
いや、マジですよ。僕は冗談で言っているわけじゃない。とにかく僕にとって日本の夏はアマゾンの熱帯雨林の中に居るのと同じなんですよ。
ちょっとオーバーですわぁ~。
レンゲさんは日本の酷暑に慣れているから分からないのでしょうね。。。それで、レンゲさんのブティックでも「あついぞ!熊谷」オリジナルTシャツを売ったのですか?
ええ、50枚ほど用意したのですけれど、すぐに売り切れてしまいましたわ。
すごいねぇ~。何でそんなに売れるの?
市役所の人たちが一生懸命で暑い熊谷をアピールしているのですわ。その宣伝効果があったのだと思います。
「雪くま」も市役所の人たちが宣伝しているの?
そうなんですよ。
。。。で、「雪くま」って、どういうものなの?
あたしが食べたのは次のようなものでしたわ。
市内の「じげん」というお店の“雪桜ミルクアズキ”です。
でもさぁ~、写真で見る限り他のかき氷とあまり違わないと思うのだけれど、どこが違うの?
一番の違いは「食感」ですわ。氷の粒がジャリジャリと口の中に残るかき氷と違い、「雪くま」はふわふわ感のある昔ながらの削り方にしているのですわ。
昔のこんな機械を使って削っているの?
そうなんですよ。デンマンさんも懐かしいでしょう?
うん、うん、うん。。。懐かしいねぇ~ 子供の頃よく食べたよ。
口に入れると淡雪を食べた時のようにふわっと溶けてなくなる感じがいいって言う人が多いのですよ。
「雪くま」3つの条件
「日本一あつい街・熊谷」だからこそ食べることのできるかき氷、「雪くま」。
「雪くま」には、「熊谷ならでは」の、こんな条件があります。
1.熊谷のおいしい水を使った氷を使っていること
2.氷の削り方に気を遣い、雪のようにふんわりした食感であること
3.オリジナルのシロップや食材を使っていること
『かき氷「雪くま」: 熊谷市』より
つまり、レンゲさんが食べた“雪桜ミルクアズキ”が「雪くま」なんだ。
もちろん、そうなんですけれど、実は「雪くま」って形が決まっている訳じゃないんですよ。上の3つの条件を満たしていれば、どのようなものでもいいのです。だから、市内13店がそれぞれオリジナルなものを出しているそうですわ。
要するに店によって独特の「雪くま」を作っているという訳なんだぁ~。
そうなんですよ。あたしも、これから他の店の「雪くま」を食べようと楽しみにしているのですわ。
そうなんだぁ~。。。ちょっと、話は違うけれどねぇ、レンゲさんがメールに添えて送ってきた写真の中に富士山があった。それを拡大してレンゲさんの背景にして、この記事の冒頭に載せたのだけれど。。。
この記事のトップの写真ですか?
そうですよ。。。上の写真は夏に撮ったものじゃないよね?
違いますわ。今年の2月に撮ったものです。
でもさぁ~、「熊谷から愛を込めて」のメールに、どうして静岡で撮った写真を送って寄越したの?
上の写真は静岡で撮ったものではありませんわ。熊谷で撮ったのですわ。
まさか。。。?
信じられないでしょう?あたしも初めて富士山を見た時、富士山に良く似た山が埼玉県にもあるものだと思って驚いたのですわ。うふふふふ。。。
これって、マジで熊谷で撮った写真。。。?
そうなんですよ。信じられないのですか?
僕は、こんなにくっきりと写っている富士山なんて熊谷でも行田でも見たことないよ。
地元生まれの人ってぇ。。。意外に地元の事を知らないものなんですよねぇ~。 洋ちゃんは熊谷生まれですけれど、この写真を撮った時にも、デンマンさんと同じような事を言っていましたわ。生まれてからこんなきれいな富士山を見たことないって。。。
へぇ~。。。本当にこんなきれいな富士山が熊谷で見れるんだ。。。いったい、どこで撮ったの?
久下橋の袂(たもと)ですわ。
ん?。。。“くげばし”。。。? 聞いたことないなぁ~~
2003(平成15)年6月に開通したんだそうです。古い橋はあったそうですけれど、幅が3メートルぐらいの不便な橋だったそうですわ。
一体どの辺にかかっているの?
ほォ~~。。。行田市と熊谷市のちょうど境あたりにあるんだぁ~。。。僕はこれまでに通った事ないよ。荒川大橋ならば何度も通った事があるけれど。。。
やっぱり、地元の人って知らないものなんですよねぇ。
いや、なんと言うか。。。僕は全く聞いたことがないよ。
でも、久下って江戸時代の頃から知られている地名ですわ。
まさか。。。?
本当ですわぁ~。歴史馬鹿のデンマンさんでも知らなかったのですかぁ~?うふふふふ。。。
レンゲさん、“馬鹿”をつけるのだけ余計ですよゥ。。。とにかく、知らなかったなあぁ~ 一体、何でそれ程知られていたの?
あたしも、ちょっとばかり調べてみたのですよ。久下橋の架かる荒川土手は、江戸時代に中山道の「久下の長土手」として知られていたようです。
久下の長土手ねぇ。。。
そうなんですよ。付近には「左富士」と呼ばれる中山道の名所がありますわ。だから、今でも写真のように久下橋を車で渡ると冬の晴れた日など、真正面にくっきりと富士山が見えますわ。
迂闊(うかつ)だったなぁ~。。。僕は何も知りませんでしたよ。
そういうものなんですわ。地元の人って知っているつもりでいるから、意外に地元を知らないんですよ。
確かに、言われてみるとそうかもしれないなぁ~ 改めて郷土の歴史なんて調べないものねぇ~。
最近の事だからデンマンさんはご存じないと思いますけれど、2004(平成16)年10月に「久下橋」が「関東の富士見100景」に選ばれたのですよ。
うん、うん、うん。。。確かにこれだけきれいな富士山が見えれば、選ばれた理由も分かりますよ。
そうでしょう?
しかし。。。地元で生まれ育った僕が知らないのに、大阪からやって来たレンゲさんがどうして知ってるの。。。?
だから、洋ちゃんとドライブしたのですわ。。。その時にたまたま見つけたのですわ。
しかし。。。しかし。。。レンゲさんは、さっき清水君も地元なのに知らなかったと言いましたよ。。。
えっ。。。そんな事を言いましたか。。。?
やだなあああぁ~。。。今さっき言ったばかりじゃないですか!
それは。。。それは。。。だから。。。
だから、何ですか?