向田邦子を旅する
Subj:今日2度目。
カレーを食べました。
Date: 02/03/2008 8:06:52 PM
Pacific Standard Time
(日本時間: 3月3日午後1時6分)
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com
私も、そろそろデンマンさんから返信が来ると思っていましたよ。
主人が作ったカレーを食べて(今が朝食です)
その前にコーヒー4杯飲んでるけど
検索も ひと息です。
せっかく出かけるので、ベトナム料理、タイ料理みたいのが
食べたくて、特に生春巻き フォーのヌードル
バンクーバーのバーガーキング
サイエンスワールドの近くにあった、メトロタウンにも
もちろん空港にも。
あれが 都内にまた復活してきて 3月28日には秋葉原にOPEN
新宿では食べられます。
シナモンロールのCINNABONは横浜も池袋も撤退して
お台場だけですよ、バンクーバーならどこのモールにも
あるのに。
そんなわけで、自分の好きな物だけ買いに行ってきます。
フレーバーなコーヒーとサワークリーム&オニオンのチップス
キャドバリーのデイリーミルクチョコ TWIXチョコBAR
デパ地下の紅茶スコーン、横浜では飲茶のえび餃子
大判の月餅、清風楼のシュウマイ
向田邦子じゃないんだから、もう食べ物の話はやめてよ~
とデンマンさんがあきれてるから
もうやめよ。
ではコーヒー5杯目をおかわりしますう。
小百合より
『食べるの好きです (2008年3月5日)』より
デンマンさん。。。今日は小百合さんのグルメぶりを紹介するのでござ~♪~ますか?
小百合さんも向田邦子さんが食に情熱を傾けていた事を知っていたのでしょうね?
そうですわ。向田さんが、食材だとか料理にかなりこだわっていた事は有名でござ~♪~ましたから。。。
僕も向田さんの本は何冊か読んでいるのだけれど、それ程、食にこだわっているとは思いませんでしたよ。僕は、食よりも向田さんの人間関係に興味がありました。
たとえば。。。?
どの本だか忘れたけれど、向田さんが直木賞をもらう事に決まったら、読者から電話がかかってきたと言うのですよ。
お祝いの電話ですか?
そうではないのですよ。直木賞をもらうのを辞退しなさいという勧告なのですよう。
なぜでござ~♪~ますか?
「あなたのように、たいした努力もしないで直木賞をもらうなんて天が許しませんわ」 そう言う全く筋の通らない事を言ったらしいのですよう。余計なお世話ですよね。それも、しつこく何度も電話をかけて寄越したと言うのですよう。
それは、ただの読者なのですか?
向田さんと同じ年頃の作家を目指している女性読者のようでしたよ。向田さんのことを競争相手として意識していたようです。。。それにしても、向田さんが努力もしないで直木賞がもらえる、なんて全く一人合点でいい加減な事を言うものですよう。
それで、デンマンさんはどう思ったのですか?
僕は向田さんは気持ちの優しい人だと思ったのですよう。
どう言う訳で。。。?
僕なら、そのような愚か者で分からず屋が電話をかけて寄越したら端(はな)から相手にしませんよ。怒鳴りつけますよう!“オマエ、いい加減にせ~よう!今度電話かけて寄越したら、逆探知機を使って、オマエの番号を突き止め電話ストーカーとして警察に訴えるからなア!そのつもりでかけてこい!バ~ロウ!” うしししし。。。同じ愚か者が2度目に電話をかけてきたら、僕なら、このように怒鳴りつけますよう。
デンマンさんは、怖~♪~いのでござ~♪~ますわね。
ところが、向田さんは、分からず屋の読者の相手になっていたようなのですよう。そんなことをしたら相手がますます付け上がるだけですよう。
つまり、デンマンさんは、向田さんのそのようなお話の方が、食べる事よりも興味があるのですか?
もちろんですよう。食べる事に関心があるのならば、僕は向田さんが書いた本よりも料理の専門書を探して読みますよう。だから、僕は向田さんの本を読んでも食の事をほとんど覚えていなかったのですよう。
それで、今日のタイトルは向田さんの本のタイトルでござ~♪~ますわよね?
そうですよ。僕は卑弥子さんの書評を読んだのですよ。
「向田邦子を旅する」を読んで…
猫を愛し、食に情熱を傾け、旅をし、スタイルのある上質な暮らしを楽しむ生活の名人。
それが一口に申し上げれば向田さんだと思いますわ。
そのおしゃれな暮らしぶりは今見てもとても新鮮で衝撃を受けるのでござ~♪~ます。
若い頃のポートレートも女優さんみたいに美しいのですわよね。
向田邦子さんの素顔に触れられる本だと思います。
お気に入りの食べ物や食器、洋服なんかが紹介されていますわ。
定番メニュー、来ていたお洋服、エルメスのシャツなども。。。
彼女のスタイルは本当に洗練されていて
小説やエッセイの文体もステキでござ~♪~ます。
さらに、向田さんの生き方も、とってもステキだったんですよね。
事故に合わなければ、もっともっと向田作品を読めたのにと思うのでござ~♪~ます。
それを思うと、本当に惜しい人を亡くしたと思いますわ。
この本は、文字通り向田邦子さんを「旅する」本でござ~♪~ますわ。
向田さんの素敵な私生活を垣間見ることが出来ます。
また、この当時、向田さんはアフリカを旅行していたのですけれど、
向田さんが書いた手紙、届いた手紙などが紹介されています。
また向田作品に出演された俳優さんたちの話などが興味深く語られています。
「とんぼの本」よりも私はこちらの方がおすすめでござ~♪~ます。
版も大きくて、見やすいし、カラーが多く、
日々の生活を楽しみたい、もっとゆとりのある
生活がしたい、と思う人に是非お勧めでござ~♪~ますわ。
もうこの世を去って随分経つというのに、
残された文章や映像作品同様に
向田さんの印象は、色褪せることがないのですよね。
それは向田さんがそれだけ「本物」を志向していたからだと思うのでござ~♪~ますわ。
向田さんの描く「本物」の世界は、このような「本物」の生活から生まれたものでござ~♪~ます。
この本は、向田さんの作品を愛してきた人々には、新たな発見へのガイドブックとなるでしょう。
また、これから彼女の作品に触れる人々にとっては良き道案内人となる本でござ~♪~ます。
あなたもぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
『卑弥子の書評』より
卑弥子さんも食の事を書いているのですよね?
だから、向田さんが食にこだわっていたのは有名な事でござ~♪~ますわ。
小百合さんも、卑弥子さんも食にこだわっているから、向田さんの本の中で食について書いてある部分が印象的に記憶に残っているのだと思うのですよう。
つまり、食にこだわっていない人は、もっと他のテーマについて思い出深く記憶している、とデンマンさんはおっしゃるのでござま~♪~すか?
当然の事でしょうね。
でも、食べる事は誰にとっても関心のあるテーマだと思いますわ。
もちろんですよ。でもねぇ、誰にでも関心があるとは言え、こだわる人とそうでない人が居ますよ。
デンマンさんはこだわらないのでござ~♪~ますか?
僕は食にこだわりません。
デンマンさんにとって“食にこだわる”という事はどういうことですか?