獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

モーニング娘。主演ミュージカル「続11人いる」@京都劇場 1回目に行った。」

2016-06-12 22:44:02 | コンサート舞台
ストーリーが・・・

今日はスポーツジムにはいかずに京都へ。モーニング娘。が主演のミュージカル「続11人いる 東の地平 西のとわ」を見に京都へ。

 阪急沿線住人の私は大阪から京都へいくにはもっぱら阪急電車。ただ阪急電車だと梅田から烏丸まで40分かかる。そこから地下鉄にのりかえてJR京都駅すぐの京都劇場。朝公園11時30分開演のを見る私。阪急よりもっと便利なのはないかと調べたら

 JRを使えばいいと知った私。JRだと大阪駅から29分で京都駅。そして京都駅の中央改札からでてものの2分ぐらいで京都劇場。こっちのほうが断然便利。

 ということで朝からガイドヘルパーさんに手引されて京都へ。網膜色素変性症な私デスペア。今日の会場京都劇場ははじめて行く場所。視覚視覚障害者の私ははじめての場所はひとりではいけない。そこでガイドヘルパーさん。

向かう電車の中では、ガイドヘルパーさんが空席をみつけてくれたのですわれた。すわって昨日のラジオ番組を聞く。昨日のラジオ日本のJuice=Juice宮崎由加がナビゲーターをしているラジオ番組サトヤマサトウミの録音したやつを聞く。

 6/5にJuice=Juiceの6大都市ホールコンサートツアーがおわって、翌日石川にのこったJJメンバー、そしてなんとJJメンバー5人で貸切露天風呂にはいった。その露天風呂トークをする宮崎さん。JJはセクシーさとは縁遠かったけど露天風呂という響きになんかなまめかしさを感じるね。宮崎さんいわく、高木紗友希ちゃんは露天風呂でポーズをきめていたとのこと。どんなポーズなんだおる。仁王立ちが高木にはにあうとおもうの。一方、佳林はこそこそタオルで隠しながらはいる様子が目に浮かぶね(笑)

 ラジオを聞いていてあっというまに京都。JR京都駅の中央改札をでて、点字ブロックにそって、右方向にずっとあるいていくと、通路が赤くいろどられている。どうやらこの赤い通路は京都劇場へのルート目印。

 点字ブロックにそっていけば、2分ぐらいで、京都劇場の階段にぶつかる。その階段をのぼると、京都劇場の2階ロビー。ここまでくればスタッフが誘導してくれるので、今度京都劇場には一人でこれるなと思った私。ぜひ来年あたりJuice=Juice宮本佳林主演で京都劇場でミュージカルやってほしいな。

 ロビーでパンフレットとサントラCDを購入して、客席へ。最近の娘の傾向そのままに、今日も女性客がおおかった。4割ちかくは女性だった。京都劇場は2階席まであり収容人数は約1000ン人。スタッフにきくと当日券は若干枚あるものの満員とのこと。すごいね。

デスペア的モーニング娘。族11人いるイーストバージョンのポイント

1、なんかストーリーがいまいち。
 娘の演技どうこうの前に、ストーリーそのものがなんかものたりなかった。今回の舞台の原作は有名な少女マンガ家の人がかいたもの。まんがで11人いるというものがあって、その続編として続11人いるというのがまんがであって、その続編の属11人いるをミュージカル化したのが、今回のモーニング娘。の舞台。

 続編をいきなりミュージカルにしているせいか、登場人物の関係性がうすっぺらかった。11人いるで、11人が苦難をのりこえ友情や愛情をははぐくんできていて、それがあっての続11人いるなんだけど、その前編がないから(正確には舞台の冒頭で回想シーンとして11人いるのラストシーンを演じるのだが)、なんか伝わってくるものがなかった。

今日の1回目公演のイースト編では、譜久村聖が若き王で、福村が王になるまえに固い友情を結んだ、石田亜佑美演じるタダ、工藤遥演じるラウル、そして小田さくら演じるフォース。この4人の友情物語が基礎にあるんだけど。その関係性がいまいち伝わってこなかった。なぜ危険をおかしてまで、譜久村聖をたすけようとするのか、なぜ石田は工藤を危険な目にあわせたくないと思うのかなどいまいち伝わってこなかった。

それに、 私は主役は福村水木だとおもうのだけど、脚本では石田と工藤が主役。そしてこの二人は恋人役。恋人といっても工藤は両性具有鵜?雌雄合体の体で男にもなれるし女にもなれるという設定。この設定がはたして必要だったのか私にはわからない。素直に譜久村聖wを主役にして譜久村聖を中心に話をすすめていったほうがよかったと思う。

 あと小田さくらも男役で譜久村聖をうらぎろうとするが、やはりそれはできずに、自ら命をたってしまう。そこの流れもなんか早足でいきなりだったような気がする。そして小田は声がよくて、リリウムの舞台ではその声質がすきだった私だったが、今回は小田は男役ということで、きれいな歌声でもしゃべり方でもなかった。最後までフォースが小田さくらだとは気付かなかった私デスペア。目は見えない私は耳だけでミュージカルを聞く。小田さくららしさがまったくでてなかった。もったいないな。私がみなかったウエスト編では小田さくらが工藤遥役の雌雄合体の役を演じるので、そっちのほうがよかったかな。

 あと、工藤はハスキーボイスじゃない歌い方ができていたけど、歌はうまくなっていたけど、ミュージカル歌唱としてほかのメンバーがオペラというか声楽チックな歌い方をしているのに、工藤だけは地声で歌うポップス歌唱をしていて、ひとりだけ歌がういていた。3年ぐらい前のミュージカルジャンヌの主役を演じた和田彩花はこのミュージカルをきっかけにミュージカル歌唱を会得して、それをスマイレージアンジュルムのポップス歌唱にもいかされていて、急激に歌がうまくなったけど、工藤はいつもの娘のときの歌唱を今回のミュージカルにそのままもってきた歌い方だった。うーん。声と言うか歌い方って大事だね。私が見てないウエスト編では工藤は得意の男役なのでもうすこし工藤のよさがでるかもね。

 ついでに言うと、神秘的な巫女の役の牧野真莉愛。とっても重要な役なのだけど、牧野の演技、セリフも歌も棒読みだった。そもそも牧野は普段のしゃべり方も一本調子なのだけど、それがミュージカルにもでていて、抑揚がなかった。ソロで歌うシーンも、ひとりだけ高い声がでていなかったように思う

2、石田と譜久村聖の歌がうまいね
 男役を演じた石田と、若き王を演じた譜久村聖はとってもよかった。特に譜久村聖はいままであまりいい約をもらってこなかったけど、今回ではいい約をもらっていて、かっこよかった。歌もとってもうまくなっていてびっくりした。ご学友のときはなよなよした王女の役だたけど、若き王のほうが譜久村にはあってるね。歌い方もとってもよかった。はじめ誰がうたっているかわからないぐらいよく声ものびていた。

 そして、主役の石田。いつもの娘のときの歌い方ではなくミュージカルの歌い方がしっかりできていて、声に透明感としなやかな強さがあって、ちょっと声に冷たさもあってよかった。石田がここまで歌えるとはびっくり。ジャンヌの和田のように、今回がきっかけになって娘でのボーカルセンターとるかもね。。今回は石田と工藤がよくハモっていたのだけども、できれば石田と小田を主役にして二人歌を聞きたかったな。

 ちなみに、私が歌声やセリフ声を判別できたのは、福間ら水木、石田、工藤、生田、牧野、佐藤だけだあった。でているはずのつばきの山岸や岸本など、先日気絶するほど愛してるの舞台では判別できたはずの彼女たちの声もまったく聞き取れなかった。いったらなんだが、男役としてはビリー星のを演じた岸本ゆめののほうが工藤よりもうまいとおもった。

 あと声でいうと、石頭という人の声が、熊井ちゃんに聞こえてならなかった。えっつ?熊井ちゃん友情出演してるの?とおもってびくりした私。あとでキャストをみてみたら、羽賀朱音だった。羽賀って熊井ちゃんみたいな声なのね。発券。なんか久しぶりに熊井ちゃんの声をきいてほっこりした私。

3、その他
・開演は11時30分だけど、その10分前に、研修生のタカセくるみと演劇女子部研修生のおのあんな?二人がステージに登場して、前説明をする。物語の舞台拝啓とかを二人のかけあいで解説していた。とってもはきはきしていて上手だったが、ちょっとまだかみあってない部分もあった。ただ声のとおりやテンポはとってもよかった。あとこの前説のときにくるみーんと下手後方で叫ぶ研修生ヲタがいて、ほほえましかった。前説でここまで叫ぶ人がいるなんて、タカセくるみは幸せ者だなと思った。くるみーだけ叫んでいるので、もうひとりのあんなーと叫びたかったが叫ばなかった私。

・開演して30分ぐらいたって、女性が客席にはいってきた、私の席の前をとおっていった。基本ハロヲタはこういった途中入場はしないんだけど、女性ファンは特有なのかな?私の後ろの席も開演してだいぶたつのに女性客が席にすわっていた。

・舞台ではシリアスな舞台でもどこかに笑いをいれてきたり、アドリブをいれてきたりするんだけど、今回のミュージカルではそれがなかった。まだ2公演目で、これから東京池袋サンシャイン劇場公演があるので、すこしずつかえていくのかな。

・最後まで、劇タイトルの「東野地平、西の永遠」の意味がわからなかった。二つの惑星をあらわしているんだろうけど、なぜ地平と永遠としたのだろう?なぞだ。挿入歌ではるかな地平、はるかな永遠っていう歌詞があたtけど、よくわからなかった。

 娘のいままでののミュージカルはステーシーズ、ご学友、リリウムのように、最後は破壊的な結末と、どんでん返し、ホラー的カタルシスで人気を博してきたと思う。きっと今度もそのようなミュージカルを期待している娘ファンがほとんどだと思う。あるいは、2014年に宮本佳林が演じたミュージカル恋するハローキティのようなせつない片思いのミュージカルを期待していたとおもうけど、今回はどちらの期待も裏切られる。

 もういちどホラーにもどすか、大人の麦茶の塩田さんにもういちどお願いするかしてほしいな。できればまたオトムギとタッグをくんでほしいな。塩田さんはヲタとアイドルの関係を投影した脚本がうまいので、また見てみたいな。萩原舞じゃないけど、アイドルとヲタの恋愛、アイドルを選ぶか、ヲタを選ぶか。アイドルでいさせるか、自分のものにするか。こういったテーマで塩田さんには脚本をかいてもらいたいな。


ps
ちょっと批判めいたことをかいてきたけど、これは目の見えない私の評であって、目で見るとまたちがった感想があると思う。とくに今回は、イリュージョンというかマジックもあるあるらしいので、そこが見どころかもね。

今後の娘ミュージカル続11人いる 日程
東京公演:サンシャイン劇場
6/16(木) 19:00 E
6/17(金) 19:00 W
6/18(土) 11:30 E 15:00 W 18:30 E
6/19(日) 11:30 W 15:00 E
6/20(月) 休演日
6/21(火) 19:00 W
6/22(水) 19:00 E
6/23(木) 19:00 W
6/24(金) 19:00 E
6/25(土) 11:30 W 15:00 E 18:30 W
6/26(日) 11:30 E 15:00 W
E:イースト W:ウエスト はメンバーの演じる役がチェンジされるので両方みるとさらに楽しめる。


出演:モーニング娘。'16/山岸理子・小片リサ・岸本ゆめの・浅倉樹々(つばきファクトリー)
    橋本渚・高瀬くるみ(ハロプロ研修生)/石井杏奈・小野田暖優(演劇女子部)
    汐月しゅう/未沙のえる

京都公演:京都劇場
配役一覧(wiki参照)  一人スレより

私が見たのはE=イイースト公演
タダ     工藤遥【W】    石田亜佑美【E】
 主人公の少年 宇宙大学パイロットコースで学ぶ学生 真面目だが少々押しに弱い
 優れた直感力(テレパシーに似た超能力の一種)がある

フロル    小田さくら【W】  工藤遥【E】
 タダと同じ学生かつ婚約者 金髪巻き毛の美少女的な容姿 しかし実態は雌雄未分化の完全体
 辺境星出身でまっとうな星間用語を習わなかったのか話す言葉はべらんめえ調

バセスカ  佐藤優樹【W】   譜久村聖【E】
 アリトスカ・レ出身 コモフ領の王位を継承したマヤ王 高いカリスマ性とリーダーシップを持つ

フォース   石田亜佑美【W】 小田さくら【E】
 アリトスカ・ラ出身 理知的で穏やかな性格 タダ・フロル・バセスカと共に宇宙大学を受験し合格した

チュチュ   牧野真莉愛【W】 野中美希【E】
 フォースの妹 兄はバセスカに殺されたと聞かされ恨むが事態収束後バセスカと婚約を結ぶ

オナ     譜久村聖【W】   牧野真莉愛【E】
 オーセ法司長の娘でバセスカを慕っている 父が殺された直後の現場を見て後に事態を解決に導く

レッド     岸本ゆめの【W】 生田衣梨奈【E】
 銀河連邦の情報部員コンビ「火種と火消し」の片方 バセスカたちをさまざまな面から支援する
トマノ     尾形春水【W】   佐藤優樹【E】
 バセスカの実兄 陽気で軽い性格 クーデターにおいて実権のない新王として担がれる

石頭      生田衣梨奈【W】 羽賀朱音【E】
 「まるで岩石人間」と評される容姿 生真面目な性格 テレパシスト
 地球総合政府の大佐かつ宇宙大学教官 宇宙大学最終実技試験に仕組まれた真の「11人目」

ローン     飯窪春菜【W】   尾形春水【E】
 フォースとチュチュの叔父 西の和平使節団の1人だったが東に向かったまま行方不明になる

アナテイ   山岸理子【W】   飯窪春菜【E】
 宇宙大学超能力開発コースの女性教師 落ち着いた雰囲気を持つ美人 勝利の女神を自称する

アマン伯爵 野中美希【W】   浅倉樹々【E】
 無愛想だがバセスカの味方でよき理解者 マミーナという娘がいる

ドゥマー   羽賀朱音【W】   小片リサ【E】
 アリトスカ・ラの司祭 ババ大臣派

ゾンブル   汐月しゅう【W】【E】  宝塚の人かな
 ドゥーズ大国の秘密情報部長官 大統領から秘密工作を命じられアリトスカへ潜り込む

バパ大臣  未沙のえる【W】【E】
 バセスカの腹心 憂国の士でタカ派 バセスカが戦争を許さなかったためクーデターを起こす  宝塚の人かな
コメント (2)
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