カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

第十番札所 三室戸寺

2012-03-21 23:59:03 | 西国三十三所巡礼
西国三十三所観音霊場巡り、第十番札所は京都府宇治市の
『明星山 三室戸寺(みむろとじ)』です。
本山修験宗の別格本山、創建は宝亀元年(770年)と言われているから1242年前。
「花の寺」と言われ、5千坪の大庭園はツツジ、アジサイで有名です。


奈良大安寺から行表法師を迎えて住職とし、御室戸寺と名づけたが、このあと
お寺は光仁、花山、白河の三帝の離宮となったので、御の字を三に改め
三室戸寺と呼ぶようになったとのこと。






この程度の石段はもう驚かなくなりました。




石段を登りきった左側に手水舎。「不動水」とよばれる霊泉だそうです。
蓮型鉢から水が落ち(この日は枯れて?いた)下には不動明王が置かれています。







「本堂」文化11年(1814年)に再建されたもの。
重層入母屋造の重厚な建物で、秘仏の千手観音立像が安置されている。
※再建のきっかけは織田信長vs足利義昭の宇治槇島の戦いの際、足利側に
味方したため、のちに寺領を全て没収された時期(66年間)もあり、
堂宇が廃退し、三十有余年の歳月を費して再建、落成されたのが文化11年でした。




このお寺、伽藍はそれほど多くありません。がら~んとしているわけでも無いけど。


「宝蔵庫」重文の仏像が何体か収められている。「十八神社」(重文)



「阿弥陀堂」
寺伝によると、日野有範(親鸞の父親)の墓だと伝えられています。
親鸞の娘、覚信尼が祖父の有範の墓上に阿弥陀堂を建てて菩提を忌ったというものです。



「三重塔」
もとは兵庫県佐用郡三日月村(現・佐用町)の高蔵寺にあったものを、
明治43年(1910年)に当寺が買い取って移設したものだそうです。



「鐘楼」
簡素な造りですが、参拝者が撞くこともできます。(要・志納)


このお寺、伽藍より目を引くものがあちこちに!
ナンジャコリャ!って・・・言っちゃいけないかな?(^_^ゞ


「狛蛇」(宇賀神)
このお寺には何度か行ってますが、これは今回初めて見るニューフェース♪
来年の巳年には人気が出るかも・・・?
「財運・金運の蛇神で、頭は老翁、体は蛇で蓮に乗る姿をとっています。
宇賀神を撫でると、財運(金運)・良運がつく」・・・ご利益満載。
確か、髭を撫でると健康長寿、そして尻尾を撫でると金運がつくとか。
ちょうど、うら若き女性が熱心に尻尾を擦ってました、ちょっとドキドキ。(^_^ゞ






「狛兎」
本堂前、向って左側に置かれています。この地域は遠い昔「菟道(うじ)」と
呼ばれていたこともあり、ウサギとは縁が深いのですが・・・



ウサギが抱えているボウリングのボールのような玉の中に卵型の石があり、
両手を中に入れ、卵を・・・それが立てば願いが通じると云われています。
もう少し難しいと達成感があるのですが、簡単に立てられます。(^_^ゞ
それにしてもどうして兎に卵なのか?確かに兎は1羽2羽って数えますが。



「狛牛」(宝勝牛)
三体の中では一番古くからあります。本堂前、向って右側。
これの謂れは「バカボンのパパが説明」してくれてます。



口の中には玉が入っていて・・・これが牛王(ごおう)でしょうか、
これを撫でると勝運がつくといわれています。
かつてうら若き女性の集団が「玉、タマッ!きゃはは♪」って騒いでました。



お腹に覗き窓があり、覗くと牛の木像が収められて・・・よく見えないけど。
本物の(?)牛王はこの木像の体内だそうです。




すぐ側には若乃花、貴乃花の手形と絵馬が・・・これのご利益で優勝したとかで。

丑、卯、己・・・次に行った時は何が増えていることやら。



「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」
撫で仏として親しまれています。病んでいる部位を撫でると除病の功徳があるとか。
顔ばかり相当撫でられたのかな?部位を表すお札もありましたが・・・





2012.3/11、三室戸寺にて。




○宗派:本山修験宗 ○開基:行表和尚
○御本尊:千手観世音菩薩 ○創建:宝亀元(770)年

御詠歌「夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波」